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VESA、DisplayPort→HDMI変換出力で4K解像度や3D映像をサポートへ

1月31日(米国時間) 発表

DP++ロゴ

 ビデオ関連の標準化団体であるVESAは31日、DisplayPort Dual-Modeで利用できるデータレートを拡張した新規格を策定し、4K解像度や3D映像に対応させることを発表した。

 DisplayPort Dual-Modeは、DisplayPortにTMDS信号を乗せることでDVIやHDMI出力に対応するもので、すでに「DP++」のロゴマークが付与された対応製品や、DisplayPort→DVI/HDMI変換アダプタが市場に流通している。しかしながら、現行のDisplayPort Dual-ModeはSingle Link DVI相当となる165MHzのクロックレートとなっているため、最大で1,920×1,080ドット/60Hz/24bitカラーまでの出力しかできない。

 今回の発表で、DisplayPort Dual-Modeで出力されるTMDS信号のクロックレートを300MHzに引き上げ、DisplayPort Dual-Mode Standard Version 1.1として策定することが発表された。この300MHzというクロックレートはHDMI 1.4の297MHzをフルサポートすることを意味しており、4K解像度/30fps、1080pでの3D映像、Deep Colorの1080pを出力できるようになる。

 また、VESAでは従来のDisplayPort→DVI/HDMI変換アダプタを「Type 1」とし、新たに「Type 2」と呼ばれる変換アダプタを規定する。Type 1は従来の165MHzのクロックレートまでの対応となり、新規格を利用するにはType 2の変換アダプタが必要になる。つまり、300MHzのクロックレートで出力するためには、DisplayPort出力側機器と変換アダプタの両方が新規格に対応している必要がある。なお、Type 2は後方互換性が持たせられる。

 すでにType 2の変換アダプタはプロトタイプが複数のメーカーによって作られている。時期についてVESAでは、今年末にはコンシューマが新規格に対応した機器を利用可能になる見込みであるとしている。

(多和田 新也)