MicronとAggiA、不揮発性DIMMを2013年からサンプル出荷

11月14日(現地時間)発表



 米Micron TechnologyとCypress Semiconductorの子会社である米AgigA Techは14日(現地時間)、不揮発性DIMM(NVDIMM)の開発/製造で提携すると発表した。

 今回両社が開発したのは、従来のDRAMとNAND Flash技術を組み合わせたサーバー向け不揮発性DIMM。基本的にシステムからはJEDEC準拠のDRAMとして認識され、既存のDIMMソケットと互換性があるが、PowerGEMと呼ばれる特殊なコンデンサ(ウルトラキャパシタ)を搭載。これにより、万が一DIMMへの電源が遮断されても、PowerGEMが電源となり、DRAMの内容をDIMM上のNAND Flashに待避するようになっており、データ損失を免れることができる。電源が復帰すると、NAND Flash上のデータは数秒の内にDRAMに書き戻され、PowerGEMは数分で充電を完了する。

 新製品は、AgigA Techのハイブリッド不揮発性RAMに関する知的財産および特許と、MicronのメモリIC、モジュール開発、および製造における強みを活かして開発された。サンプル出荷は2013年の第1四半期。

(2012年 11月 15日)

[Reported by 若杉 紀彦]