米AMDは11月5日(現地時間)、Piledriverコアを採用したサーバー向けCPU「Opteron 6300」シリーズを発表した。搭載システムやプラットフォームは同日より発売する。
Piledriverベースのコアを採用し、従来のOpteron 6200シリーズと比較して性能が最大24%向上しているという。また、ワットあたりの性能も最大40%向上したとしている。
製造は32nm SOI技術を採用し、ダイサイズは315平方mm。デスクトップの「Vishera」をベースに、16/12コアの製品は2つのダイを1つのパッケージ上に載せたMCM構成とみられる。対応メモリ速度は最大DDR3-1600で、1CPUあたり12基のDIMM、最大386GBのメモリをサポート。1.25Vの超低電圧版DDR3への対応も謳っている。
コア数や動作クロック、TDPの違いで10モデルが用意される。主な仕様は下表の通り。共通で、L3キャッシュを16MB、L2キャッシュを2コアあたり2MB備える。
【表】主な仕様モデルナンバー | コア数 | ベースクロック(GHz) | 最大Turbo CORE クロック(GHz) | TDP(W) | 価格(ドル) |
6386 SE | 16 | 2.8 | 3.5 | 140 | 1,392 |
6380 | 2.5 | 3.4 | 115 | 1,088 | |
6378 | 2.4 | 3.3 | 867 | ||
6376 | 2.3 | 3.2 | 703 | ||
6348 | 12 | 2.8 | 3.4 | 575 | |
6344 | 2.6 | 3.2 | 415 | ||
6328 | 8 | 3.2 | 3.8 | 575 | |
6320 | 2.8 | 3.3 | 293 | ||
6308 | 4 | 3.5 | - | 501 | |
6366 HE | 16 | 1.8 | 3.1 | 85 | 575 |
ソケットはSocket G34(1,944ピンLGA)。対応ノースブリッジはSR5690/5670/5650などで、一例として最上位のSR5690はPCI Express 2.0を42レーン備え、IOMMU 1.26をサポートする。サウスブリッジはSP5100で、6基のSATA 3Gbps、12基のUSB 2.0、2基のUSB 1.1などに対応する。
また、AMDは12月にPiledriverベースのOpteron 4300(コードネーム:Seoul)および3300(Delhi)シリーズの正式発表も予定している。
(2012年 11月 5日)
[Reported by 劉 尭]