AMD、Piledriverベースの「Opteron 6300」シリーズ

Opteron

11月5日(現地時間) 発表
価格:293~1,392ドル



 米AMDは11月5日(現地時間)、Piledriverコアを採用したサーバー向けCPU「Opteron 6300」シリーズを発表した。搭載システムやプラットフォームは同日より発売する。

 Piledriverベースのコアを採用し、従来のOpteron 6200シリーズと比較して性能が最大24%向上しているという。また、ワットあたりの性能も最大40%向上したとしている。

 製造は32nm SOI技術を採用し、ダイサイズは315平方mm。デスクトップの「Vishera」をベースに、16/12コアの製品は2つのダイを1つのパッケージ上に載せたMCM構成とみられる。対応メモリ速度は最大DDR3-1600で、1CPUあたり12基のDIMM、最大386GBのメモリをサポート。1.25Vの超低電圧版DDR3への対応も謳っている。

 コア数や動作クロック、TDPの違いで10モデルが用意される。主な仕様は下表の通り。共通で、L3キャッシュを16MB、L2キャッシュを2コアあたり2MB備える。

【表】主な仕様
モデルナンバーコア数ベースクロック(GHz)最大Turbo CORE
クロック(GHz)
TDP(W)価格(ドル)
6386 SE162.83.51401,392
63802.53.41151,088
63782.43.3867
63762.33.2703
6348122.83.4575
63442.63.2415
632883.23.8575
63202.83.3293
630843.5-501
6366 HE161.83.185575

 ソケットはSocket G34(1,944ピンLGA)。対応ノースブリッジはSR5690/5670/5650などで、一例として最上位のSR5690はPCI Express 2.0を42レーン備え、IOMMU 1.26をサポートする。サウスブリッジはSP5100で、6基のSATA 3Gbps、12基のUSB 2.0、2基のUSB 1.1などに対応する。

 また、AMDは12月にPiledriverベースのOpteron 4300(コードネーム:Seoul)および3300(Delhi)シリーズの正式発表も予定している。

(2012年 11月 5日)

[Reported by 劉 尭]