米AMDは6月5日(現地時間)、GPUを強化したローエンド向けAPU、“Brazos 2.0”こと「AMD E-1000」シリーズと、コンパニオンチップセット「Hudson-3L」を発表した。
従来のAPU「E-450」や「E-300」を基軸とする「Brazos」の後継となる製品。APUのアーキテクチャはZacate(Bobcat)で従来製品を踏襲するが、CPU/GPUクロック向上により性能が向上した。L2キャッシュは1MB。
GPUはRadeon HD 7000へとリネームされたが、GPUコア数は80基で従来からの変更はなく、DirectX 11のサポートや、Steady Video(手ぶれ補正)機能などを踏襲する。
APU全体の製造プロセスは40nmを採用し、TDPは18W。2ラインナップ用意し、いずれもデュアルコア。メモリはDDR3-1333/DDRL3-1333をサポートする。
上位のE2-1800は、CPUクロックが1.7GHz、GPUクロックがベース523MHz/最大680MHz。GPUブランドはRadeon HD 7340。
下位のE1-1200は、CPUクロックが1.4GHz、GPUクロックが500MHz(固定)。GPUブランドはRadeon HD 7310。
プラットフォームとして最大の改良が加えられたのはチップセットで、「Hudson-3L」となった。新たにUSB 3.0をネイティブで2ポート持ち、SDカードリーダコントローラを内蔵した。また、アイドル時の消費電力は従来の920mW以下から750mW以下に抑えられた。APUとはUnified Media Interfaceを介して接続される。
また、ビデオストリーミングにおいてバス幅を最適化することでスムーズな再生を実現する「Quick Stream」技術をサポートした。
チップセットの改善などにより、競合他社製品と比較してバッテリ寿命が最大36%向上し、最大11時間のバッテリ駆動時間を実現するとしている。
AMD EシリーズAPUの特徴 | Brazos 2.0の特徴 | 競合他社とのバッテリ駆動時間比較 |
(2012年 6月 6日)
[Reported by 劉 尭]