三菱電機株式会社は、同社初となるIPSパネル採用の27型液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE RDT272WX(BK)」を6月15日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。
従来の同社製品はVAパネルだったが27型で初めてIPSパネルを採用。IPSパネルは応答速度が遅いのが弱点だが、オーバードライブ回路の工夫により、VAパネル(6.5ms)を超える国内最速の3.5ms(中間色)の応答速度を実現した。同じく3.5msの23型「RDT234WX(BK)」同様、表示遅延も0.1フレームにまで低減している。
また、スマートフォン向けに、HDMIでスマートフォンを接続した際に、左右の余白を表示させず、画面部分だけを子画面で表示する機能、映像処理エンジン「ギガクリア・エンジンII」アスペクト比変更機能なども同じく搭載するが、10bitガンマ補正機能は省略されている。
主な仕様は、最大表示像度が1,920×1,080ドット、最大表示色数が約1,677万色、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大8,000:1)、視野角が上下/左右とも178度。パネル表面は非光沢。
インターフェイスは、HDMI×2、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、D端子。3W+3Wのスピーカーを内蔵する。本体サイズは643×230×444mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.6kg。スタンドは上下25度の角度調整が可能。リモコン、カラーマネジメントソフトが付属する。
(2012年 5月 31日)
[Reported by 若杉 紀彦]