オンキヨー株式会社は、14型Ultrabook「DR6A-US31」シリーズを3月下旬より発売する。価格はオープンプライス。販売は直販サイト「オンキヨーダイレクト」で行なう。
天板にヘアライン加工のアルミ素材、底面にマグネシウム合金を採用し、デザイン性と堅牢性を持たせつつ、薄型化した。本体サイズは332×228×15.8~19.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.69kg。バッテリ駆動時間は約8.6時間。
独自のサウンド技術「Pure Direct Audio Path」(PDAP)を採用した音楽再生・管理ソフト「PureSpace MUSIC」を搭載。PDAPはサウンドミキサーをバイパスし、音声信号をデバイスへ直接伝送でき、システム音などシャットアウトした音楽再生が可能としている。
主な仕様は、Core i7-2637M(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大4GB)、SSD 128GB、Intel HM65 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)を搭載。直販価格は89,800円。
Office Home and Business 2010搭載モデルは114,800円。
インターフェイスはUSB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、SDカード/メモリースティック対応スロット、音声入出力などを備える。
ヘアライン加工のアルミ天板 | 背面はインターフェイス無し |
左側面はアナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、USB×2、カードリーダ | 右側面はACアダプタ端子、Gigabit Ethernet、HDMI出力、USB |
●14型Slimbook「DR6A-AS31」シリーズ
「DR6A-AS31」シリーズは、DR6A-US31シリーズのスペックと価格を抑えた製品。SSDではなくHDDのためクイック起動に適合せず、Ultrabookを名乗っていないが、筐体やソフトなどはDR6A-US31と同等。Ultrabookとの違いを明確にするため、オンキヨーが“Slimbook”として商標登録出願中。
主な仕様は、Core i3-2367M(1.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 500GB、Intel HM65 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(同)を搭載。直販価格は59,800円。
Office Home and Business 2010搭載モデルは84,800円。
バッテリ駆動時間は約8.2時間。インターフェイス、本体サイズ、重量はDR6A-US31と同じ。
●11.6型スレート「TW3A-A31」シリーズ「TW3A-A31」シリーズ |
「TW3A-A31」シリーズは、Sandy Bridgeを搭載する11.6型スレートPC。3モデルを用意し、最上位モデルはCore i7を搭載。オンキヨーは、Core i7を搭載したスレートは世界初としている。受注開始は3月19日、出荷開始は4月上旬。
最上位の「TW3A-A31C77H」は、Core i7-2677M(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、SSD 32GB、Intel HM65 Expressチップセット、1,366×768ドット表示/マルチタッチ(静電容量式)対応11.6型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、32bit)を搭載。直販価格は119,800円。
中位の「TW3A-A31C37H」は、CPUをCore i3-2367Mに変更した構成で、直販価格は94,800円。下位の「TW3A-A31E87H」は、Celeron 867(1.40GHz)を搭載し、直販価格は84,800円。
インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0+HS、USB 2.0、miniHDMI出力、SDカードスロット、130万画素Webカメラ、ヘッドフォン出力などを装備。3軸加速度センサー、照度センサーを内蔵する。
バッテリ駆動時間は、Core i7モデルが約6.1時間、Core i3/Celeronモデルが約6.5時間。本体サイズは299×209×18mm(同)、重量は約1.09kg。
側面インターフェイス |
●コンティニュア対応スレートPC「TW2A-A25Z7M」
TW2A-A25Z7M |
「TW2A-A25Z7M」は、健康/医療機器の通信規格コンティニュアに対応する10.1型スレートPC。コンティニュア対応の血圧計や体重計、体組成計、歩数計などと自動で測定データをやりとりでき、Webサービス「goo からだログ」との連携も行なえる。オンキヨーダイレクトのほか、NTT-X Storeでも販売される。発売は3月下旬、直販価格は69,800円。
主な仕様は、Atom Z670(1.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、SSD 32GB、Intel SM35 Expressチップセット、1,024×600ドット表示/マルチタッチ(静電容量式)/デジタイザーペン(電磁誘導式)対応10.1型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、32bit)を搭載。
インターフェイスは、USB 2.0×2、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、microSDカードスロット、130万画素Webカメラ、ヘッドフォン出力、ドッキングステーション端子などを装備。3軸加速度センサーを内蔵する。
バッテリ駆動時間は約5.7時間。本体サイズは267×173×15.5mm(同)、重量は約892g。
有線LANやHDMI出力などを備えたドッキングステーション「PDS117C03」がオプションで発売中。
デジタイザーペンに対応 | スタンドになるカバーが付属 |
オンキヨーデジタルソリューションズ 菅正雄社長 |
オンキヨーは3月19日、発表会を開催。オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社 菅正雄 代表取締役社長が、同社の注力市場と今回の新製品を紹介した。
菅社長は、一般消費者向けの市場はプレーヤー(競合)が多く、価格競争が激しいため、新規市場としてスレートPC、Ultrabook、PC周辺/ワイヤレス機器を重視。スレートPCの要望として、ノートPC並みの性能、価格性能比、大画面、軽量薄型化などが強いという。そこでオンキヨーは、スレートPCは先進性と高性能、UltrabookとPCは先進性と価格性能比を重点施策として行なっていくという。
今回発表のスレートPCは高性能を具現化したもので、Atomシリーズではなく、第2世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載。ノートPCと同等の性能のスレートPCを用意した。菅社長は、Core i7のスレートPCで、Windows 8のコンシューマプレビューを試してみて欲しいとアピール。まだプレビューのため多少のバグはあるが、Windowsがタッチ操作で快適に動くという。
また、インテル株式会社 技術本部の土岐英秋本部長がゲストとして招かれ、今回の新製品に祝辞を述べ、Ultrabookの優位性を強調した。
オンキヨーの狙う市場 | ||
スレートPCへの要望 | WindowsスレートPCで国内シェア1位 | オンキヨーのスレートPC、Ultrabookの重点施策 |
スレートPC新製品の特徴 | コンティニュア対応スレートPC | |
Ultrabook新製品の特徴 | インテルによるUltrabookの優位性 | DR6A-US31を持つ菅社長とインテル土岐氏 |
(2012年 3月 19日)
[Reported by 山田 幸治]