島根富士通と富士通は、島根県簸川郡斐川町の島根富士通本社において、「2011年 富士通パソコン組み立て教室」を開催した。島根富士通では、富士通のノートPCを製造しており、組み立て教室でもノートPCを組み立てることになる。ちなみに、福島県の富士通アイソテックで開催されるデスクトップPCの組み立て教室と同日の開催となったのは、今回が初めてだ。
今年の組み立て教室には、小学校5年生~中学校3年生までの親子30組が参加した。開催時期が8月末とやや遅かったこともあり、応募は60組ほどと例年よりやや少なかったようだが、それでも全国各地から参加者が集まった。また、開催の告知前から問い合わせが多数あったそうで、夏のイベントとしてすっかり定着した感がある。
組み立て教室は、午後1時から午後5時頃までの約4時間。島根富士通の代表取締役社長、宇佐美隆一氏による「島根でのPC組み立て教室は今年で6回目になります。ノートPCは、自作という意味では非常にハードルが高いと思います。しかし、普段自分が使うものを、自分で苦労して組み立てることで、愛着がわくはずです。今日は、我々のスタッフが、確実に動くノートPCを作り上げるようサポートしますので、みなさん頑張りましょう」という激励のメッセージにより、組み立て作業が開始された。
ところで、昨年(2010年)の島根富士通の組み立て教室では、組み立て作業の細かな説明や指示を行なう先生役として坂本龍馬をモチーフとした「龍馬くん」が登場したが、今年はなでしこジャパンから選手2名が先生役として参戦。もちろん、本物のなでしこジャパンの選手ではなく、島根富士通の女性社員が扮するキャラクターで、参加者に喜んでもらおうと島根富士通の社員が考えたものだそうだが、参加した子供たちから大きな拍手を受けていた。また、島根県の観光PRキャラクター「みことくん」と「まがたまちゃん」、島根県安来市のマスコットキャラクター「あらエッサくん」などのゆるキャラも、昨年に引き続き駆けつけていた。ゆるキャラたちは、子供たちがノートPCを組み立てる様子を見守ったり、子供たちと記念撮影をするなど、大活躍の様子だった。
今回組み立て用として用意されたノートPCは「LIFEBOOK AH77/DN」。CPUはCore i7-2630QM、8GBのメインメモリ、750GBのHDD、BDXL対応のBlu-ray Disc(BD)ドライブを搭載するハイエンドモデルだ。組み立て作業は、途中に休憩を挟みつつ、45分ずつの前後半2部構成で行なわれた。
前半では、ボディに液晶パネル部やメイン基板、BDドライブを取り付けたり、無線LANや映像ケーブルなどのケーブルを接続。後半では、HDDやキーボードの取り付け、底面カバーのネジ止めなどを行ない、最後にバッテリを取り付けて完了となった。
作業は、小学生でもやりやすいように、全部で29工程に分けられ、1ステップずつ進められ、CPUやメインメモリ、無線LANモジュールなどはあらかじめメイン基板に取り付けられた状態であった。それでも、フレキシブルケーブルも含めた各種ケーブル接続や全45本のネジの締め付けを行なう必要があり、大人でも手間取るほどだ。
しかし、参加者1組にスタッフが1名付いて、ケーブルの取り付け方やネジの閉め方を説明したり、難しい場合は手助けするなどして、全参加者が無事に組み立て作業を完了。最後にカウントダウンを行ないつつ、全員が同時に組み立てたノートPCの電源ボタンを押すと、無事全台が起動した。
その後、ゆるキャラや宇佐美社長も参加した、電動ドライバーを利用したネジ締め競争や、島根富士通の工場見学などが行なわれ、組み立て教室は終了となった。最後に、組み立ての様子を写真で紹介していこう。
(2011年 8月 29日)
[Reported by 平澤 寿康]