エプソン、ビジネスインクジェットプリンター6機種を投入
~レーザーに対抗できるA4機「PX-B700」が目玉


 エプソンは24日、ビジネス市場に向けたインクジェットプリンタ6機種を発表した。9月15日から順次発売する。価格はオープンプライス。インクは全機種顔料系で、4色独立タイプとなっている。

●レーザーに対抗できるA4機「PX-B700」
「PX-B700」

 A4インクジェットプリンタの「PX-B700」は、店頭予想価格は3万円台後半。

 レーザープリンタに対抗して、オフィスでも使用できる高品位な普通紙印刷ができることを目標にした製品。600dpiの新ヘッドなどの特徴を持つ。とくに、1枚目の印刷がモノクロ9秒、カラー11秒と速く、カラーページプリンタと比べても高速としている。また、ページプリンタに比較して省電力であり、TCOも低いとしている。

 デザインも、インクジェットプリンタ的な背が低く平たいものではなく、レーザープリンタ的な背が高く開口部が小さいものとなっている。インク交換はフロントパネルを開けるだけで交換できる。

 PX-B700は自動両面印刷ユニットを内蔵する。給紙は、A4用紙250枚入りのカセットと、80枚のオートシートフィーダー(ASF)の2通り。ASFは角2の封筒印刷に対応する。オプションで250枚のカセットが1台追加できる。A4印刷速度はモノクロ26ppm/カラー24ppm。本体耐久性は10万枚。ランニングコストは、A4カラーで6.4円/枚。

 最大印刷解像度は4,800×1,200dpi。インターフェイスはUSB 2.0、Ethernet。消費電力は通常時22W、スリープ時2.2W。

 本体サイズは460×654×383mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.9kg。

●A4対応FAX複合機「PX-B750F」
「PX-B750F」

 PX-B750Fは、PX-B700と同じエンジンに、スキャナとFAX機能を追加した複合機。直販価格は5万円台後半。

 FAX機能とスキャナ機能を追加したことで、SOHOなどで、これ1台で印刷機器をまなかうことを想定している。基本的な仕様はPX-B700に準じる。

 本体サイズは460×654×383mm(同)、重量は約13.8kg。

●A3インクジェット複合機2機種
「PX-1700F」「PX-1600F」

 A3ノビ用紙に対応した、FAX複合機。官公庁や工務店など、大きな用紙の取り扱いが必要な分野を想定している。ボディカラーはブラックで、他の機種と差別化されている。

 PX-1700Fは10月13日発売で店頭予想価格は5万円台後半、PX-1600Fは9月15日発売で4万円台後半。ほとんどの仕様は共通だが、PX-1700Fは自動両面印刷機能を備える。また、250枚入りの用紙トレイを、PX-1700Fは2段、PX-1600Fは1段備える。

 最大印刷解像度は5,760×1,440dpi、印刷速度はカラー/モノクロとも34ppm。インターフェイスは、USB 2.0、Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN。

 PX-1700Fの本体サイズは559×690×459mm(同)、重量は約18.9kg。PX-1600Fは、559×690×381mm(同)、約15.6kg。

●用紙カートリッジ2段のA3ノビ対応機「PX-1200」
「PX-1200」

 「PX-1200」は、A3ノビ用紙対応の、インクジェットプリンタ。店頭予想価格は3万円台中盤。

 250枚入りの用紙カセットを2段備え、大量印刷に向いた製品。自動両面印刷機能、USB 2.0/Ethernet/IEEE 802.11b/g/n無線LANの装備など、オフィスでの標準プリンタとして使用できる機能を持っている。

 最大印刷解像度は5,760×1,440dpi、印刷速度はカラー/モノクロとも34ppm。

 本体サイズは558×686×264mm(同)、重量は約12.3kg。

●レーベル印刷に対応した多用途A3プリンタ
「PX-1004」

 PX-1004は、Blu-ray/DVD/CDなどのレーベル印刷にも対応した多用途タイプのA3対応プリンタ。店頭予想価格は2万円台後半。

 最大印刷解像度は5,760×1,440dpi、印刷速度はカラー17ppm/モノクロとも30ppm。インターフェイスはUSB 2.0のみで、給紙もオートシートフィーダーのみとシンプルな構造で、ハガキや封筒、POPなどの印刷に向いている。

 本体サイズは616×797×415mm(同)、重量は12.0kg。

(2011年 8月 24日)

[Reported by 伊達 浩二]