ASRock、PCI Express 3.0対応のIntel Z68マザー3モデル
~Z68のMini-ITXやFatal1tyブランドの990FXも

Z68 Extreme7 Gen3

8月5日より順次発売
価格:オープンプライス



 マスタードシード株式会社は、ASRock製のIntel Z68 Expressチップセット搭載マザーボード「Z68 Extreme Gen3」シリーズを8月5日より順次発売する。価格はオープンプライス。

 NXPのクイックスイッチIC「L04083B」を搭載するなど、PCI Express 3.0対応を図ったモデル。次世代CPU Ivy Bridge(開発コードネーム)と組み合わせた時にのみPCI Express 3.0動作となり、それ以外は2.0での動作となる。

 4モデルの共通仕様は、フォームファクタがATX、対応CPUがLGA1155のCore i7/i5/i3など。メモリスロットはDDR3×4基で、最大容量32GBをサポート。

 最上位の「Z68 Extreme7 Gen3」は近日発売予定で、店頭予想価格は29,800円前後の見込み。NVIDIA NF200ブリッジチップを搭載することにより、PCI Express x16(3.0)スロットを1基、PCI Express x16(2.0)スロットを2基備え、マルチビデオカード環境での性能に重視した。さらに、PCI Express x8×1(x16形状)、同x4×1(x16形状)、同x1×1、PCIスロットを備える。

 CPU電源部は8+4フェーズのデジタルPWMを採用。ゴールドコーティングされた日本メーカー製の導電性高分子コンデンサ「Premium Gold Cap」を100%採用し、2.5倍長寿命を謳う。また、LGA775用のCPUクーラーを流用できる「Combo Cooler Option、電源スイッチ/リセットスイッチ、POST情報を表示する7セグメントLED「Dr. Debug」を搭載。ソフトウェアとして、USBの転送速度を向上させる「XFast USB」、インターネットアプリケーションの応答速度を向上させる「XFastLAN」などが付属する。機能面では、Lucid Virtu、NVIDIA SLI、AMD CrossFireXをサポート。また、PCI Expressブリッジチップ「PEX8608」を備える。

 ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6、SATA 3Gbps×4。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×4、USB 2.0×2、IEEE 1394、eSATA 6Gbps×1、Gigabit Ethernet×2、DVI-D、HDMI出力、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン、音声入出力などを備える。

 「Z68 Extreme4 Gen3」はExtreme7からNF200チップを省いてスロット構成を変更したメインストリーム向けモデル。8月5日発売で、店頭予想価格は19,980円前後の見込み。拡張スロットはPCI Express x16 3.0×1(x8スロット同時利用時はx8接続)、同x8 3.0(x16形状)×1、同x4 2.0×1(x16形状)、同x1×2、PCI×2となっている。

 機能面はExtreme7をほぼ継承する。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×4、SATA 3Gbps×4。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、IEEE 1394、eSATA 6Gbps×1、Gigabit Ethernet、DVI-D、HDMI出力、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン、音声入出力などを備える。

 「Z68 Extreme3 Gen3」はブリッジチップ「PEX8608」やディスクリートSATA 6Gbpsチップを省いた下位モデル。近日発売で店頭予想価格は未定。拡張スロットはPCI Express x16 3.0×1(x8スロット同時利用時はx8接続)、同x8 3.0×1、同x1 2.0×2、PCI×2。

 機能面はExtreme7をほぼ継承する。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2(eSATA 6Gbpsと排他利用)、SATA 3Gbps×4。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、eSATA 6Gbps×1、Gigabit Ethernet、DVI-D、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、音声入出力などを備える。

Z68 Extreme4 Gen3Z68 Extreme3 Gen3

●Z68搭載のMini-ITXマザーボード
Z68M-ITX/HT

 また、Intel Z68を搭載したMini-ITXマザーボード「Z68M-ITX/HT」を8月5日に発売する。店頭予想価格は11,980円前後の見込み。

 Mini-ITXの小型フォームファクターながらZ68チップセットを搭載することで、Lucid VirtuやIntel Smart Response Technologyなどが利用可能。Windows Media Centerに対応する赤外線リモコンが付属し、ホームシアターPCにも好適という。

 対応CPUはLGA1155のCore i7/i5/i3など。メモリスロットはDDR3×2基で、最大容量16GBをサポートする。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×2、拡張スロットはPCI Express 2.0×1。

 バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、eSATA 3Gbps×1、DVI-D、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、音声入出力などを備える。


H61M-ITX

 Intel H61 Expressチップセットを搭載した「H61M-ITX」も同時発売される。店頭予想価格は7,480円前後の見込み。


●Fatal1tyブランドの990FXマザーも
Fatal1ty 990FX Professional

 このほか、Fatal1tyブランドを冠したAMD 990FXチップセット搭載ATXマザーボード「Fatal1ty 990FX Professional」を8月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,980円前後の見込み。

 プロゲーマーのJohnathan Fatal1ty Wendel氏と共同開発した、ゲーミング向けマザーボードの第4弾。AMD向けマザーボードとしては初。デジタルPWMの採用によりCPUへの電力供給の効率を改善したほか、USBマウスのポーリングレートを変更できる「Fatal1ty Mouse Port」を備える。また、電源/リセット/CMOSクリアボタン、POST情報表示を行なう「Dr. Debug」などを備える。

 対応CPUはSocket AM3のPhenom II/Athlon II/Sempron、およびSocket AM3+の次期AMD FXシリーズ。メモリスロットはDDR3×4で、最大容量32GBまでをサポート。拡張スロットはPCI Express x16 2.0×2、同x4 2.0×1(x16形状)、同x1 2.0×2、PCI×2。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×6、IEEE 1394、eSATA 6Gbps×2、Gigabit Ethernet×2、音声入出力などを備える。


(2011年 7月 29日)

[Reported by 劉 尭]