サムスン、GALAXY S IIなど最新スマートフォン/タブレットの説明会を開催

GALAXY Tab 10.1(MWCモデル)

4月7日 開催



 サムスン電子株式会社は7日、Mobile World Congress 2011やCTIA 2011などで発表されたスマートフォンおよびタブレットの最新製品に関する説明会を開催した。なお、以下に紹介する製品はグローバルモデルであり、日本で発売されるかどうかは未定となっている。

 Samsungは、スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンも手がけており、その製品ラインナップはかなり幅広い。今回の説明会でも、多数の製品が紹介されたが、ここでは、タブレットのGALAXY Tab 10.1/8.9、AndroidスマートフォンのGALAXY S II、Windows Phone 7搭載の「OMNIA 7」について取り上げる。

●世界最薄を謳うAndoridタブレット

 GALAXY Tab 10.1および同8.9はAndroid 3.0を採用するタブレット。本体サイズ以外の仕様はほぼ共通なのだが、実はGALAXY Tab 10.1はMWC 2011とCTIA 2011で若干異なるモデルが公開された。違うのは本体サイズや重量、バッテリ容量など。ほんのわずかな違いでしかないが、CTIAで発表されたものは厚さが8.6mm(もう1つは10.9mm)で、世界最薄を謳う。また、背面のメインカメラはMWCモデルが800万画素で、CTIAモデルは300万画素となる。

オウ・チャンミン氏

 2つのモデルが混在している理由について、サムスンテレコムジャパンのオウ・チャンミン氏は、Samsungの迅速で柔軟な開発体制によるものであると説明した。モバイル端末に対するユーザーのニーズは千差万別であり、もはや1つで全てのニーズを満たせるユニバーサルな製品は存在しない。そういった中で、同社はMWCとCTIAという別のイベントに向け、異なるニーズ層に向けた異なるモデルをとりあえず用意してみたのだという。これが実際に製品化される際に、別モデルとなるのか、1つに絞られるのかはまだ検討中だという。

 主な仕様は共通で、プロセッサが1GHzのデュアルコア。メモリ容量は16/32/64GBの3種類。3Gは最大下り21MbpsのHSPA+(850/900/1,900/2,100MHz)とEDGE/GPRS(850/900/1,800/1,900MHz)。このほか無線機能として、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRに対応。

 インターフェイスはUSB 2.0とmicroSDカードスロット、200万画素前面カメラ、センサーはジャイロスコープ、加速度計、デジタルコンパス、環境光センサーを内蔵する。

 本体サイズ、重量、バッテリ容量は、10.1型が172.9×256.6×8.6mm(幅×奥行き×高さ)/595g/6,800mAhと170.4×246.2×10.9mm(同)/599g/6,860mAh、8.9型が157.8×230.9×8.6mm(同)/470g/6,000mAh。

 また、CITAモデルでは、TouchWizと呼ばれる独自のユーザーインターフェイスと、音楽、ゲーム、電子書籍、動画、ソーシャルのそれぞれにアクセスする独自アプリであるHubが搭載されている。

GALAXY Tab 10.1背面 GALAXY Tab 10.1(CTIAモデル) GALAXY Tab 8.9

●1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載するGALAXY S II

 GALAXY S IIは、その名前から現行のGALAXY Sの後継と思われがちだが、実際は別ラインナップで、GALAXY Sは今後も併売していくという。また、オウ氏は、これまでGALAXYはプレミアム製品用のブランドであったが、現在ではAndoridスマートフォンのブランドに変わったと説明した。そのため、今後はGALAXYブランドでより安価なモデルも投入する計画があるという。

 搭載OSはAndroid 2.3。GALAXY Sがヒットした最大要因の1つであるディスプレイは、独自の有機ELであるSUPER AMOLEDをさらに進化させた4.27型SUPER AMOLED Plusを採用。コントラストなどが向上した一方で、消費電力は低減させた。解像度は480×800ドット。

 プロセッサはこれまでのシングルコアからデュアルコアになったことがMWCで発表された、その際にクロックは1GHzだったが、製品版では1.2GHzになることが明らかにされた。

 本体サイズは66.1×125.3×8.49mm(同)、重量は116gと、GALAXY Sより薄く軽くなっているが、バッテリ容量は1,500mAhから1,650mAhに増え、低消費電力化とあわせ、バッテリ駆動時間を引き延ばしているという。

 通信機能は、HSPA+(850/900/1,900/2,100MHz)、EDGE(850/900/1,800/1,900MHz)、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 3.0+HS、NFC(オプション)、インターフェイスはLED付き800万画素背面カメラ、200万画素前面カメラ、USB 2.0、microSDカードスロットを備える。

GALAXY S II

●初のWindows Phone 7機OMNIA 7

 OMNIA 7は同社初のWindows Phone 7採用製品。ディスプレイは、GALAXY Sと同じSUPER AMOLEDで、サイズは約4型、解像度は480×800ドット。CPUはQualcommのQSD8250 1GHzを採用する。

 通信機能は、HSUPA(900/1,900/2,100MHz)、EDGE/GPRS(850/900/1,800/1,900MHz)、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR、インターフェイスは500万画素カメラを搭載。

 本体サイズは64.2×122.4×10.99mm(同)、重量は138g。バッテリ容量は1,500mAhで、3Gの待ち受け時間は330時間、通話時間は370分。

OMNIA 7

●スマートフォンの緊急地震速報の対応は必須

 オウ氏は携帯電話市場での同社の業績などについても解説した。2005年以降、同社の出荷台数は右肩上がりだが、2010年の出荷台数は約2億8千万台で、過去3年より伸びが大きかった。これは、GALAXY Sの好調さが起因した。

 携帯電話の全世界市場シェアは、2007年以降、概ね競合がシェアを失うか横ばいの中、順位こそNokiaに次ぐ2位で変わらないが、同社は順当にシェアを14.4%から2010年第4四半期には20.2%に伸ばしている。

 スマートフォンについては当初、これがそれまでのフィーチャーフォンに完全に取って代わるのか、はたまた新しいジャンルとなるのかは意見が分かれるところだったが、同社は市場はスマートフォンへ転換するとみて、そちらへ大きく舵を切ったという。そして、リソースをつぎ込み開発したGALAXY SおよびTabはヒット商品となり、スマートフォンだけのシェアにおいても、2007年の1.8%から2010年第4四半期には10.6%にまで成長した。

 これらの製品のヒットの要因として同氏は、同社の基礎技術、それをベースとした製品の魅力、そして製品の価値を伝えるマーケティングを挙げた。日本においても、Samsungのブランド認知度が他国に比べて低い中、GALAXYシリーズはヒットし、GALAXY Sの顧客満足度は競合製品を抑え、3カ月連続で1位を達成したことを紹介した。

 質疑応答では、GALAXY SのOSアップデートについて、Android 2.3へのアップデートを行なう社内的準備は4月にも整うが、実行にあたってはキャリアとの調整が必要となると述べ、具体的な明言は避けた。

 緊急地震速報の対応へは、どのような方法によって実現させるかは検討の余地があるものの、対応自体はしない理由がなく、今後絶対必要なサービスであると回答した。

Samsungの携帯電話出荷台数実績 世界携帯電話シェア
世界スマートフォンシェア GALAXY Sは国内で顧客満足度1位に

(2011年 4月 7日)

[Reported by 若杉 紀彦]