ASUSTeK Computerは、LucidLogixの「HYDRA engine」を搭載したAMD 890FXマザーボード「Crosshair IV Extreme」を発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,000円前後の見込み。
ゲーマーやオーバークロッカー向けの「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズに属するモデル。LucidLogixの「LT24102」チップを搭載することで、AMD製GPUのビデオカードとNVIDIA製GPUのビデオカードを複数枚混載して性能向上が図れる。
また、ハードウェアベースのオーバークロックを外部から行なえる「ROG Connect」を搭載。2台目のPCをUSBケーブルで接続して、ユーティリティ上からオーバークロック設定が行なえる。さらに、同等の機能をiPhone/iPad/iPod touch上からUSB/Bluetooth/無線LAN経由で実現する「ROG iDirect」、Android/Symbian/Windows Mobile 6.1/6.5搭載端末からBluetooth経由で実現できる「RC Bluetooth」も搭載する。
このほかのオーバークロック向けの機能として、各種動作電圧をテスターで計測できる「ProbeIT」、電圧が危険レベルまでに上昇した場合にLEDで警告を行なう「Voltiminder LED」、フリーズ時にオーバークロック設定をリセットできる「C.P.R.」を搭載。また、8+2フェーズの電源回路や電源/リセットスイッチなどを備える。
さらに、CPUやメモリを装着しない状態でもUSBメモリからBIOSの書き込みが行なえる「USB BIOS Flashback」機能、一部のCPUで無効にされているコアやL3キャッシュを有効にする「Core Unlocker」機能を搭載する。
フォームファクタはExtended ATX。対応CPUはPhenom II/Athlon II/Sempron 100シリーズ。チップセットはAMD 890FX+SB850。メモリスロットはDDR3×4で、最大容量は16GB、速度はPC3-16000(DDR3-2000)までをサポートする。拡張スロットはPCI Express x16(2.0)×5、PCI×1。PCI Express x16スロットの構成は、CPUスロット側から近い順に、x16/x16/x1/x16/x0、またはx16/x16/x1/x8/x8で切り替えられる。
インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×7(うち1基はROG Connect機能対応)、IEEE 1394、eSATA×2(うち1基はPowered)、Gigabit Ethernet、S/PDIF、PS/2、Bluetooth 2.1+EDR、音声入出力などを備える。
(2010年 10月 8日)
[Reported by 劉 尭]