9月1日(韓国時間)発表
韓国Hynix Semiconductorは1日(現地時間)、ReRAM(抵抗変化メモリ)の開発において米Hewlett-Packard(HP)と協業することを発表した。
ReRAMは電源オフでもメモリの内容が残る不揮発性メモリの1種で、その名の通り変化する抵抗の値によって0/1を決定する。今回の協業により、両社はReRAMの素材としてMemristorを採用する。
Memristorは、1971年にカリフォルニア大学バークレイ校のLeon Chua教授が仮定した回路要素の1つで、コンデンサ、抵抗、インダクタに次ぐ第4の要素とされていた。HPは2006年に世界で初めてこのMemristorの作成に成功した。
Memristorは、消費電力が少なく、現在のSSDよりも高速な動作が可能という。また、将来的には、Memristorを使った論理回路の製造も可能で、これにより1チップでCPUとメモリを実現できるようになるとしている。
(2010年 9月 2日)
[Reported by 若杉 紀彦]