島根富士通、ノートPCの組み立て教室に29組の親子が参加
~坂本龍馬やあらエッサくんも登場!

島根富士通

8月7日 開催



 富士通および島根富士通は、8月7日、島根県簸川郡斐川町のノートPC生産拠点である島根富士通で、「2010年 富士通パソコン組み立て教室」を開催した。

 7月31日にはデスクトップPCの生産拠点である富士通アイソテックで、3Dパソコンの組み立て教室を開催しており、富士通としては2週連続での組み立て教室の開催となった。

 組み立てたのはノートPCの「LIFEBOOK AH700/AN」。島根富士通では今回が5回目の開催だが、同社が国内のノートPCの製品ブランドを6月に「LIFEBOOK」に変更しており、初のLIFEBOOKブランドでの組み立て教室となった。

 全国から小学校5年生~中学校3年生までの54組の親子の応募があり、抽選で選ばれた29組58人の親子が参加した。島根県内からの参加が13組。県外では、東京、大阪、岡山、広島、福岡、富山などから16組が参加した。男の子の参加が20人、女の子が9人。小学生は13人、中学生が16人となった。

 午後1時から始まった組立教室では、最初に島根富士通の宇佐美隆一社長が挨拶。「最近では親子で一緒に楽しむ機会や、自分でモノを作るといった場が限られている。今回の組み立て教室で親子の絆を深めてほしい。また夏休みの思い出にしてほしい。優秀なサポートスタッフがついているので、がんばって組み立ててほしい」と呼びかけた。

 「教室の運営は若手社員にすべて任せ、企画段階から口出しはしなかった」と宇佐美社長が語るように、社長挨拶のあとには、突然、坂本龍馬に扮した「先生」が登場。突然の竜馬の登場に、参加者は驚きの表情をみせていた。

 「身近に感じて組み立て教室が行なえるようにと知恵を絞った結果の取り組み。子どもたちがどんなキャラクターに興味があるのかを調べ、ヤッターマンなどのアニメや、お笑い芸人なども候補に考えた。今年の大河ドラマということもあり、竜馬にしたが、どうも子どもよりも親に受けていたようだ」と、当初の反応はやや狙いとは異なるものだったが、イベント終了後には、竜馬の刀を持って、竜馬に扮した社員や、地元のキャラクターと一緒に記念撮影をする子どもの姿が多くみられ、評判は上々だったといえる。

 実際に組み立てが始まったのが午後1時40分から、午後2時25分には前半が終了し、15分間の休憩をはさんで、午後2時40分から後半がスタート。午後3時45分にはすべての組み立てが終了。全員のPCが無事に起動した。

 組み立てた部品は18点。これを5種類42本のネジを使って組み立てた。「生産ラインでは、約150種類の部品、60本程度のネジを使用して組み立てている。難しい部分は先に組み立てておいたが、参加者にはフレキケーブルの接続や配線などにも挑戦してもらっている」という。

 参加者は、天板のカラーを4色の中から選択することが可能で、最も人気だったのがプルシャンブルーの10人、続いてシャイニーブラックの7人、ルビーレッドおよびプレシャスホワイトの各6人となった。

 それでは、写真を通じて、組み立て教室の様子を見てみよう。

●組み立て教室前半

組み立て教室が行なわれた島根富士通正午過ぎから参加者が訪れた。半分以上の参加者が県外から挨拶する島根富士通の宇佐美隆一社長
先生役となった「竜馬くん」。組み立ての随所にパソコン豆知識コーナーをはさみ、部品の機能や役割を適切に解説竜馬くんがいれば、おりょうちゃんもいる。おりょうちゃんは操作説明資料をタイミングよくスクリーンに表示これが組み立てるLIFEBOOK AH700/AN
組み立てる部品の数々。部品は18点。これを5種類42本のネジを使って組み立てた静電気防止用のストラップ2本のドライバが用意された
ドライブ類は立てて収納されている1組に1人のサポートスタッフがついた。スタッフは斐川町から借りた法被を着て、お祭りムードを盛り上げるまずはメインボードを取り出して、ファンの取り付けからスタート。
ロアカバーを取り出し、メインボードを取り付ける初めてドライバーが登場。ネジでメインボードを固定
ワイヤレスLANスイッチを取り付ける。出っ張りと溝をあわせるノートPCならではのフレキケーブルの接続
Blu-ray Discドライブの取り付けここで「パソコン豆知識」としてBlu-rayを説明。そのなかでフロッピーディスク(FD)を取り出してみたが、知らない子どもたちばかりこれでロアカバー部分の組み立てがほぼ完了
アッパーカバーを取り出す指紋ボードを取り出してアッパーカバーに接続フレキケーブルをシールで止めたり、穴を通したりといった細かい作業が続く
アッパーカバーをロアカバーに乗せるネジを6本使って、固定するスピーカーケーブルを接続する。細かい作業が続いて、ここで前半戦は終了

●組み立て作業後半


後半の最初は液晶ディスプレイの取り付けから宇佐美社長も参加者の作業を心配そうに見つめる液晶のネジ穴と本体のネジ穴をあわせて、ネジで固定する
ワイヤレスLANケーブルを接続続いて液晶ディスプレイケーブルを接続そしてカメラケーブルを接続
キーボードを取り出して、フレキケーブルを接続キーボードを取り付けるヒンジカバーを取り出して、フレキケーブルを接続
ヒンジカバーを裏返して取り付けるヒンジカバーをネジで固定するキーボードカバーを取り付ける
ヒンジマスクカバーを取り付けて、ネジで止めるHDDが登場。取り扱いには気をつけるHDDを本体に装着し、ネジで固定
そして、ロアカバーのネジ締めを開始。最初に3本、続いて11本。ここでお父さん、お母さんが作業をお手伝いバッテリーを装着して、裏面の作業は完了最後に型番を示すシールを貼る
ディスプレイの保護袋をはがして、これで完成だ全員のPCが起動。画面には自分の写真が壁紙として登場したのに参加者は驚いた

●工場見学とネジ締め競争


工場見学を行ない、実際にPCが作られている様子をみた見学の途中で、参加者全員で電動ドライバーを使ってネジ締め競争
竜馬くんもネジ締め競争に参加会場に駆けつけた島根県地元キャラクターの「あらエッサくん」(右)、「みことくん」と「まがたまちゃん」などネジ締め競争の表彰は地元キャラクターから行なわれた
組み立て教室はこれで終了。キャラクターがみんなで見送りさらに宇佐美社長(手前)をはじめてスタッフ全員が見送った。宇佐美社長は、「参加者のみなさんの楽しんでいただけたようだ」と満足の様子

(2010年 8月 9日)

[Reported by 大河原 克行]