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日本AMD、VISION搭載PC夏モデルをアピール

VISIONプラットフォームを採用したPCメーカー各社の代表

6月22日 発表



宮本啓志氏

 日本AMD株式会社は22日、都内で記者会見を開き、VISIONプラットフォームを採用した各社のPC夏モデルを一斉に紹介した。

 冒頭では、同社代表取締役社長の宮本啓志氏が挨拶し、ユーザーのユーセージにあわせた製品の提案が必要だと提唱。「一般的なユーザーがPCを選ぶ際に重要なのは、コア数やGPUのグレードではなく、“PCを使って何をしたいのか”でチョイスが決まる。これまで、搭載CPUやGPUなどをアピールするステッカーをPCに貼付してきたが、それはユーザーのユーセージに合わせた提案とはならず、訴えづらかった」と指摘した。

 そこで、日本AMDでは今後、CPUやGPUなどのスペックでPCを語るのをやめ、「VISION」という統一されたプラットフォームにグレードをつけて、ユーザーのユーセージに合わせて提案していく。

ユーセージモデルにあわせた製品の提供 CPUやGPUのステッカーだけではユーセージがわからない ユーセージモデルにあわせた「VISION」の提案

 具体的には4種類分けられる。電子メールやWeb、DVDやオンラインビデオコンテンツの鑑賞などを中心に行なうライトユーザー向けには「VISION」、Blu-ray DiscやHDビデオ変換、画像編集を行なう中級者向けには「VISION PREMIUM」、HDビデオや高度な画像編集、3Dゲームを楽しむコンテンツクリエーター向けには「VISION ULTIMATE」、そしてハイエンドゲームや大容量のデータ処理、メガタスクを行なうエンスージアスト向けには「VISION BLACK」を用意し、Webおよび店頭でユーセージにあわせて訴求していく。

 各々のグレードに必要なスペックは各メーカーごとに提示され、メーカーはそれにあわせてパーツの選択を行なう。スペックに関してはWebページで公開されているが、エンドユーザーはそれを特に意識する必要はなく、自分のユーセージにあわせたプラットフォームを選択すれば良い、というのが同社によるVISIONの提案である。

 VISIONの積極的な訴求とともに、AMD搭載PCを拡大。日本国内における2010年PC夏モデルは、昨年同期比と比較して搭載製品数が約1.5倍に増え、「ユーザーの選択肢が広がった」とした。

ユーセージ別のVISIONのロゴ AMDプラットフォーム採用数が昨年比で1.5倍となった

 来年(2011年)以降は、CPUとGPUを統合化した「FUSION」でさらに市場を拡大していく考え。現時点では、CPUとGPUが分離されているが、FUSIONではCPUとGPUが単一のダイになり、双方を結ぶ高速なバスアーキテクチャ、共通化されたメモリコントローラで性能を向上させるとともに、低消費電力を実現する。従来の汎用アプリに強いx86アーキテクチャと、画像処理が増加した現代的なアプリに強いGPUを統合することにより、最適なコンピューティングパワーを提供できるとした。

 宮本氏は、「PCのCPUを作れるのは(IntelとAMD)の2社だけ、そしてGPUを作れるのは(NVIDIAとAMD)の2社だけ。しかしCPUとGPUの両方を作れるのは我々AMDだけ、というアドバンテージを活かし、CPUとGPUによるハイブリッドコンピューティングを本格的にソフトウェアベンダーと展開していきたい」と述べた。

 発表会では、AdobeやUlead、Cyberlinkのキーマンが登場するビデオメッセージも上映され、今後はGPUを中心とした画像アプリケーションが、AMDのFUSIONプラットフォームによって活かされ、エンドユーザーの体験を向上させられることがアピールされた。

現時点でのPCのアーキテクチャ FUSIONによってCPUとGPUがワンチップに統合される
ソフトベンダーはGPUの対応を積極的に進めている

 続いて同社 マーケティング本部長の林淳二氏が、各社のPC夏モデルを一斉に紹介。ソニーのノート「VAIO E(VPCEE26FJ)」シリーズをはじめ、VISIONからVISION BLACKまで幅広いラインナップを用意した、デル、日本HP、ドスパラ、マウスコンピューター、ユニットコムの各社の製品、エントリー向けのASUSTeKや日本エイサー、富士通製品、ハイエンド向けのソフマップ、ツクモ(Project White)製品、そしてVISION PROをサポートするレノボ・ジャパンの製品を挙げた。

 また、「インターネットのトラフィックの3分の1がYouTubeのような動画サービスになっているほか、コンパクトデジカメで撮れる動画のHD化によって、今後はますます動画を扱うことが増える。さらに、ゲームや汎用の大規模演算など、GPUに特化したアプリも今後増加する。AMDはこのような時代にマッチする製品が提供できる」とアピールした。

林淳二氏 各社の製品でVISIONの上から下までラインナップが出揃った ソフトベンダーとの協業も進めている

 最後に、ゲストとして登壇した、マイクロソフト株式会社 コンシューマーWindows本部 本部長の藤本恭史氏が、マイクロソフトにおけるGPUへの取り組みを紹介。「Windows 7以降、GPUを活用するAeroが利用できるプレミアムバージョンの出荷が増え、ユーザーの体験と満足度が向上した。Office 2010や、Windows Live Essentialsなどにおいても、GPUによるアクセラレーションをサポートしており、今後も積極的に対応していき、ユーザー体験と満足度の向上に繋げていきたい」と述べた。

マイクロソフト株式会社 コンシューマーWindows本部 本部長 藤本恭史氏 Windows 7発売後のユーザー満足度の向上 Windows 7のAeroだけでなく、Office 2010やWindows Live EssentialsでもGPUアクセラレーションをサポートする
発表会場で一斉に展示された各社のPC ASUSTeKの一体型PC「EeeTop PC ET2010AGT Black」 ASUSTeKのモバイルノート「EeePC 1201T Silver」
日本エイサーのGatewayブランドの「NV53A」 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の「HP Pavilion Notebook PC dv6a」 デルの「Studio XPS 7100」
ソニーのAMDノート「VPCEE26FJ BI」 富士通の「LIFEBOOK AH520/2A」 富士通の「LIFEBOOK AH520/1A」
レノボ・ジャパンの一体型PC「IdeaCentre B305」 レノボ・ジャパンのVISION PRO対応「ThinkPad X100e」 フェイス、サードウェーブ、ソフマップのAMD搭載デスクトップ

(2010年 6月 22日)

[Reported by 劉 尭]