株式会社アイ・オー・データ機器は9日、NASの「HDL-GT」、「同GTR」、「同GTR2U」シリーズにおいて、ごく稀に電源部より若干の異臭、または発煙が生じる場合があると発表した。
同シリーズでは本来、電源故障が発生した場合に自動的に電源回路が停止する。しかし、電源再投入時に、回路が停止する前に、電源が一瞬立ち上がってしまう故障の仕方がごく稀にあるために発生する。対象製品のシリアル番号および出荷時期は以下の通り。
HDL-GTシリーズ | ||
HDL-GT1.0 | XGH0000001xx ~ XGH0001997xx | 2006/9~2008/6 |
XGH0002001xx ~ XGH0002279xx | ||
XGH0002460xx ~ XGH0010991xx | ||
XGH0011001xx ~ XGH0011400xx | ||
XGH0011601xx ~ XGH0012600xx | ||
XGH0047585xx ~ XGH0050584xx | ||
XGH0059771xx ~ XGH0061070xx | ||
HDL-GT1.6 | XGY0000001xx ~ XGY0001800xx | 2006/12~2008/6 |
XGY0001851xx ~ XGY0001970xx | ||
HDL-GT2.0 | XGK0000001xx ~ XGK0003699xx | 2006/9~2008/6 |
XGK0003701xx ~ XGK0004496xx | ||
XGK0004498xx ~ XGK0006650xx | ||
HDL-GT3.0 | XNG0000001xx ~ XNG0000529xx | 2007/7~2008/6 |
HDL-GT4.0 | XNJ0000001xx ~ XNJ0000400xx | 2007/7~2008/6 |
HDL-GTRシリーズ | ||
HDL-GTR1.0 | XM30000001xx ~ XM30000300xx | 2007/1~2008/6 |
XM30000401xx ~ XM30003140xx | ||
XM30003541xx ~ XM30006490xx | ||
HDL-GTR2.0 | XM50000001xx ~ XM50001295xx | 2007/1~2008/6 |
XM50001421xx ~ XM50003145xx | ||
HDL-GTR3.0 | XNL0000001xx ~ XNL0000530xx | 2007/6~2008/6 |
HDL-GTR4.0 | XNN0000001xx ~ XNN0000400xx | 2007/6~2008/6 |
HDL-GTR2Uシリーズ | ||
HDL-GTR2U1.0 | XTP0000001xx ~ XTP0000600xx | 2007/12~2008/6 |
HDL-GTR2U2.0 | XTS0000001xx ~ XTS0000360xx | 2007/12~2008/6 |
HDL-GTR2U4.0 | XTX0000001xx ~ XTX0000020xx | 2008/1~2008/6 |
今回、該当の故障の仕方を検知するように電源部コントロール機能を強化したファームウェアを用意し、ダウンロードして適用するよう呼びかけている。
ファームウェア適用前の状況で、万が一症状が発生したとしても、電源回路自体の停止によりその発生は瞬間的に終息するという。また、製品のすべての部位において難燃性の素材を使用し、電源回路は二重の金属筐体に覆われているので安全性上の問題はないという。
もし対象製品で、今回のような故障の仕方で電源部の故障が発生した際は、保証期間を延長し、無償修理を行なう。
(2009年 11月 9日)
[Reported by 劉 尭]