社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は、2009年上半期の国内PC出荷実績を発表した。
2009年4月から9月の出荷実績は、405万2千台。デスクトップPCは123万1千台、ノートPCは282万1千台。対前年比率は、それぞれ92.4%、82.1%、97.8%で、いずれも前年割れとなった。ノートPCの比率は約7割に達している。
デスクトップPCでは、液晶一体型が62万2千台(対前年比85.2%)で、単体・その他の60万9千台(同79.1%)を上回っている。
ノートPCでは、モバイルノートが66万台(同118.2%)、A4型・その他が216万1千台(92.9%)で、ネットブックを含む小型ノートの好調さが目立っている。
出荷金額ベースでは、全体が3,859億円、デスクトップPCが1,284億円、ノートPCが2,575億円で、いずれも対前年で8割を切っており、単価の低下が続いている
分野別では、企業向けは回復基調にあるものの第一四半期(4~6月)の需要停滞のため、前年度の水準には達していない。これに対し、一般市場向けでは対前年101.6%と、対前年を上回っている。Windows 7の発売もあり、今後も好調に推移することが期待できるとしている。
また、地上デジタルチューナ内蔵PCは21万3千台で対前年で7%増、PC全体の約5%に相当する。
JEITAの統計には13社が参加しているが、NEC、富士通など国内PCメーカーが中心で、大手外資系企業ではアップル、レノボなどが参加するに止まっている。したがって、国内PCメーカーの動向把握には適しているが、国内PC市場全体に対し、少なめの数字が出る傾向にある。
(2009年 10月 28日)
[Reported by 伊達 浩二]