マイクロソフト、現行OSからのWindows 7へのアップグレード手順を解説

マイクロソフト森洋孝氏

9月11日 開催



 マイクロソフト株式会社は11日、現行OSからのWindows 7へのアップグレード手順や注意点などについて説明会を開催した。

 まず、OS自体のアップグレードについて、コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部コンシューマーWindows本部の森洋孝氏が解説した。なお、以下のアップグレードパスは、アップグレード元がパッケージ版、OEM版、DSP版、ボリュームライセンス版であっても変わらない。

 Windows 7がアップグレード元として対象とするのはWindows XPとVistaの2つ。このうち、XPについては、データなどを引き継ぐ上書きインストールは一切サポートされず、常にクリーンインストールする必要がある。

 Vistaについては、7の同等あるいは上位へのエディションに対しては、上書きおよび新規(カスタム)の両方のインストール方法がサポートされる。Vistaから上書きインストールができないパターンとしては、アップグレード前後で32bitか64bitかが変わる場合、VistaにService Packが適用されていない場合などがある。

 ただし、7ではWindows Anytime Upgradeにより、Home PremiumからProfessionalへとアップグレードできるのと違い、Vistaからのアップグレードにおいては、Home PremiumからProfessionalというパスは用意されず、新規インストールが必要となる。

Windows Vistaは上書きインストール対応だが、XPでは新規インストールしかできない 実際にWindows XPで上書きインストールしようとすると、このような警告が出る Windows XP/Vistaからのアップグレード対応表

Windows転送ツールを使うことで、Windows 7 PCに主立ったファイルなどを引き継げる

 上書きインストールを行なった場合、個人フォルダにあるファイルや、お気に入り、各種設定、インストールされているアプリケーションはそのまま引き継がれる。万が一を考慮し、Vistaの場合と同様、上書きインストール時には、それらのファイルや設定は、windows.oldというフォルダにバックアップが保存される。

 また、これもVistaの場合と同様、アップグレードを行なうユーザー向けに、Windows Upgrade Advisorや、Windows転送ツールといったツールが提供される。

 Windows Upgrade Advisorは現在使っているPCが7のシステム要件を満たすかどうかをチェックするもの。基本的なスペックに加え、XPモード(仮想化)が使えるか、Aeroが使えるかといったこともチェックされる。このツールは10月中旬に日本語版が提供予定。このほかにも、9月下旬以降、互換性やアップグレードの情報を同社サイトを通じて提供していく。

 Windows転送ツールは、現在のPCから新規に購入したWindows 7 PCに、データや設定を引き継ぐためのもので、Windows 7のDVDに収録されている。

 このツールを使うことで、個人フォルダのデータや、ブラウザのお気に入り、メール、アドレス帳、プログラム設定、Windows設定などを、USBメモリやHDDにコピーし、新PCにそっくりそのまま移行できる。7版のWindows転送ツールでは、新たに複数ユーザーのデータ/設定の一括移行が可能となった。

マイクロソフト内河恵氏

 Windows 7では、メールソフトが標準実装されなくなったため、メールデータの移行について、同社オンラインマーケティング本部Windows Live/Mobileグループプロダクトマネージャーの内河恵氏が解説した。

 まず、VistaでWindowsメールを使っている場合、7にアップグレード(上書きインストール)し、Windows Liveメールを別途インストールすることで、メールデータを移行できる。

 上記の場合でも、新PCに移行する場合、あるいはWindows XPでOutlook Expressを使っている場合は、Windows転送ツールでメールデータを一度外部メディアに保存し、7 PC上へとコピーした上で、Windows Liveメールをインストールするという手順を踏む。

 この詳細については、Windows 7の発売と同時に同社のサイトに解説ページを設け、解説される予定となっている。

 なお、こういった手順を踏んでも、スパムの設定や、振り分けの設定など、場合によっては引き継げないものもある。また、企業向けには専用の環境転送ツールが提供される。

 前述の通り、Windows 7では標準でメールソフトが組み込まれなくなったため、ユーザーには不安も生じているが、マイクロソフトでは、世界の大手20社のPCでは、メールを含むWindows Liveの各種ソフトがプリインストールされることになっているため、新規PCについては、そういった心配はほぼ必要ないとしている。

Windows Vista+Windows Mailでの環境では、そのままWindows 7+Windows Live Mailに移行できる 解説サイトも公開予定

(2009年 9月 11日)

[Reported by 若杉 紀彦]

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