エムエスアイ、簡単にOCできるIntel P55マザーボード4モデル
~乗り換えで最大5,000円のキャッシュバックも

P55-GD80のデモ機

発売中
価格:オープンプライス



 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、Intelの最新CPU「Core i7/i5」に対応したマザーボード「P55-GD80」など4モデルを発売した。価格はオープンプライス。

 ラインナップと店頭予想価格はフラグシップの「P55-GD80」が24,980円前後、メインストリームの「P55-GD65」が18,980円前後、エントリー向けの「P55-CD53」が14,980円前後の見込み。以上の3モデルはATXだが、microATXモデルとして「P55M-GD45」がラインナップされ、店頭予想価格は14,980円前後の見込み。

 Core i7/i5(コードネーム:Lynnfield)などLGA1156対応ソケットを備え、Intel P55 Expressチップセットを搭載したマザーボード。ボタン1つでOCできる「OC Genie」や8mm径のヒートパイプ「SuperPipe」(一部モデルを除く)、おなじみの高効率電源回路「DrMOS」を搭載し、Extreme Speed(極限の速さ)を謳う。

OC Geneやデバッグ用LED8mm径のパイプを採用したSuperPipe
FSBの調整のみだったOC Geneが第4世代で大幅に強化されたDrMOSによる高効率と低発熱

 OC Genieは独自チップを搭載し、CPUベースクロックや倍率、メモリタイミング、電圧などを、ボード上のボタン1つで自動的にオーバークロック(OC)できる機能。OCに関する知識なしに、簡単かつ低リスクでパフォーマンスを向上させられる。一例として、IntelのTurbo Boostでは1コアの性能を12%向上させるが、OC Genieでは4コアのクロックと倍率を制御して最大36%向上させるとしている。また、リアルタイムにCPUベースクロックを操作するボタン「ダイレクトOC」も備える(P55M-GD45を除く)。

 SuperPipeは、直径8mmのヒートパイプを採用し表面積を60%拡大したことで、放熱力を高めた。また、電源回路のDrMOSは、高効率なため低発熱で、90%以上の変換効率と16℃低い発熱を実現し、省エネに好適という。なお、DrMOSはモデルにより搭載数が異なり、上位モデルほど回路の数が多くなっている。

 このほか、直接テスタプローブを接続できCPUのV-COREやVTTなどを測定できる「V-チェックポイント」や、負荷に応じて電源フェーズを切り替える「Active Phase Switching」、パワーeSATAポート(上位2モデルのみ)、USB端子でのショートからマザーボードを保護する「USBセーフガード」などを搭載する。

 Active Phase Switchingについて、同社マーケティング部 部長 石岡宣慶氏は、「G社のDESやA社のEPUと違うのは、QPIやチップセット、メモリなどあらゆる部分を制御できること。さらにOSと独立しているため、ドライバ不要で使える真の省エネ機構である」とした。

Vチェックポイントエムエスアイコンピュータージャパン 石岡宣慶氏Active Phase Switchingの比較

●各モデルの仕様

 P55-GD80は、3Way-SLIとCrossFireXに対応したフラグシップモデル。CPU電圧などを最大0.2V上昇させるV-スイッチを備える。CPUコア部の電源フェーズ数は8。メモリスロットはDDR3-1333対応×4(最大16GB)で、OCによりDDR3-2133まで対応する。拡張スロットはPCI Express x16×3(内1つは4レーン)、同x1×2、PCI×2。インターフェイスはUSB 2.0×8(内1つはeSATA共用)、IEEE 1394、PS/2×2、Gigabit Ethernet×2などを備える。

 ほか、電源/リセット/CMOSクリア用のタッチ式ボタンやデバッグ用LEDなどを備える。

 P55-GD65は、2Wayまでのマルチビデオカードに対応したメインストリーム向けモデル。DrMOSはCPU/VTTのみに搭載され、拡張スロットのPCI Express x16(4レーン)がPCI Express x4へと変更されている。また、ボード上のタッチ式ボタンが通常のスイッチになりデバッグ用LEDが省かれた。

P55-GD80は3wayのマルチビデオカードに対応。スイッチはタッチ式メインストリーム向けのP55-GD65

 エントリー向けのP55-CD53は、拡張スロットがPCI Express x16×1、同x1×3、PCI×3となり、マルチビデオカードに対応しない。DrMOSはCPU周りにのみ搭載し、Gigabit Ethernetが1つに減っている。インターフェイスはUSB 2.0×10、Gigabit Ethernet、PS/2×2など。

 microATXモデルのP55M-GD45は、同様に4つのメモリスロットを搭載し、拡張スロットはPCI Express x16×2、同x1×1、PCI×1。DrMOSはCPU周りにのみ搭載されている。インターフェイスはUSB 2.0×10、eSATA×2、IEEE 1394、Gigabit Ethernet、PS/2×2など。

P55-CD53はマルチビデオカードに非対応microATXモデルのP55M-GD45

●このほか

 同社は、10月12日まで、先着2,000名に対し、キャッシュバックキャンペーン「P55乗り換えキャンペーン」を実施する。ユーザーが所持するP35/P45マザーボード(メーカー問わず)からP55-GD65に乗り換えると3,000円、P55-GD80に乗り換えると5,000円がキャッシュバックされる。

 応募は同社サイトにて、手元のP35/P45搭載マザーボードのシリアルナンバーと、購入したマザーボードのシリアルナンバー/レシートの画像を添付して行なう。郵送での応募にも対応する。

(2009年 9月 8日)

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