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Windows 10プレビュー版「Build 16232」でインボックスアプリのアップデートが停止

Windows Defender Application Guard

 米Microsoftは28日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview「Build 16232」をPC向けにFast ringでリリースした。

 同ビルドの関しては「Windows 10プレビュー版にランサムウェア対策機能が追加」を掲載しているが、ここではそれ以外のBuild 16232の内容を紹介する。

 今回のビルドからの注意点として、フォトアプリやOneNoteなどといったインボックスアプリのアップデートがWindowsストアから自動的に提供されなくなったことが挙げられる。そのため、該当アプリについてすでに提供されていた機能が、ビルドのアップデートによって消えてしまっている場合がある。

 Microsoftはこの対応に関して、“高品質なインボックスアプリを提供するため”と伝えており、インボックスアプリのアップデート停止は一時的なものであって、また近いうちにアップデートが再開される見込みとしている。

 Build 16232では企業向けの機能として、EdgeのData Persitence(データ永続性)機能を提供するWindows Defender Application Guard(WDAG)の改良が行なわれたほか、EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)の提供に代わり、Windowsシステムや脆弱性対策のための設定がWindows Defender Security Centerから行なえるようになる。

 なお、今回のビルドではこのビルドにアップデートできない不具合や、PC初期化のためのリカバリーを実行したさいに全消去を行なうと再起動ループが発生する問題、タスクマネージャーが固まってしまう症状などが発生している。