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NVIDIA、18mm厚でGeForce GTX 1080搭載ゲーミングノートを実現する「Max-Q」
2017年5月31日 14:39
米NVIDIAは30日(台湾時間)、「COMPUTEX TAIPEI 2017」にて、ゲーミングノートPC向けのリファレンスデザイン「Max-Q」を発表した。
筐体厚18mmという「MacBook Air」と同等の薄さながら、Pascalアーキテクチャ採用の「GeForce GTX 1080」も搭載可能で、薄型軽量かつ高性能なゲーミングノートPCを実現できるという。
「Max-Q」とは航空宇宙工学で使われている用語で、スペースロケットなどが大気圏内を飛行する際、動圧が最大になる点を指す。同社ではその哲学をゲーミングノートPCの設計に適用したという。
Max-Qデザインでは、より高い性能を薄型ノートブックで実現するため、効率向上に向けて新しい動作方法や、ゲーミング性能と消費電力を低減させる、低電圧に最適化されたクロック曲線など、最適条件を組み合わせた最適化と修正をGPUに施したほか、Max-Qにより筐体やドライバ、熱設計、電子部品など、デザインすべてを設計し、ピーク効率を保証するとしている。
これにより、GeForce GTX 1080搭載Max-QデザインノートPCにおいて、同じ18mm厚のGeForce GTX 1060搭載の前世代製品と比較して最大70%高い性能を実現したとする。
また静音性も重視し、動作ノイズを40dBAをターゲットに設計しているため、大半のゲーミングノートPCよりも静かだという。
Max-Qの搭載GPUは、GTX 1080/1070/1060となっており、実際の製品は6月27日よりAcer、Aftershock、Alienware、ASUS、Clevo、Dream Machine、ECT、Gigabyte、Hasee、HP、LDLC、Lenovo、Machenike、Maingear、Mechrevo、MSI、Multicom、Origin PC、PC Specialist、Sager、Scan、Terrans Force、Tronic'5、XoticPCなどのPCメーカー各社から提供される予定。
また、NVIDIAはゲームプレイ中の動作音を低減させる「WhisperMode」も発表。ゲームのフレームレートをインテリジェントに調整し、同時に電力効率が最適になるよう、グラフィックス設定を構成することで、ゲーミングノートPCの全体的な動作音を低減するという。
WhisperModeはユーザーによる調整なども可能で、Max-QデザインPCを含むPascal GPU搭載ノートPCを対象に、「GeForce Experience」ソフトウェアのアップデートを通じて近日中に提供される見込み。