イベントレポート
ASUS、GeForce GTX 1080搭載で驚異の17.9mm厚を実現したゲーミングノート「ROG Zephyrus」
2017年5月31日 00:38
台湾ASUSは30日(現地時間)、GPUにGeForce GTX 1080を搭載しながら、最薄部16.9mm、最厚部でも17.9mmの薄型筐体を実現したゲーミングノート「ROG Zephyrus」を発表した。
台北市内で開かれたROGの記者説明会には、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが特別ゲストして招かれた。突然のフアンCEOの登場に驚きを隠せない記者も多く、会場内から大きな歓声と拍手が沸き起こった。
フアン氏が呼ばれたのにはもちろんそれなりの理由がある。発表会の冒頭で挨拶したASUS会長のジョニー・シー氏は、フアン氏を壇上に呼び、2人がRIVA 128時代から始まった、NVIDIAとASUSの21年に渡る長いパートナーシップを振り返った。
NVIDIAはビデオチップがゲーミングから始まり、GPUの登場で3D分野で大きな成功を収め、今やNVIDIAの3D技術によって実現するVR/ARの世界は、人々の生活を変え、医療といった業務分野に至るまで大きな変革を成し遂げたが、その原点はやはりゲーミングである。世界の数億人規模の市場とも言われるゲーミングこそが、NVIDIAのGeForceとASUSのROGの共通の言語となる。今後も、ゲーマーのために性能や製品の革新に対してたゆまぬ努力を続け、パートナーシップを(今後21年間も)続けていくと語った。
フアン氏の話が終わりここで壇上から降りるのかと思われたが、ここでジョニー・シー氏はASUSの最新ゲーミングノートROG Zephyrusを取り出し、フアン氏にプレゼントした。そう、このZephyrusこそが、NVIDIAとASUSの長きに渡るパートナーシップの結晶だったのだ。
NVIDIAの「SHILED」を彷彿とさせる、異なる2方向のヘアライン加工が組み合わさった天板を備えたこのノート。実はNVIDIAのノートPCラインナップで最上位に位置するGeForce GTX 1080を搭載しながら、最厚部はUltrabook顔負けの17.9mmしかない。鋭いエッジも相まって、非常に精悍な印象を受ける。
この薄さを実現するために、液晶が開くと底部も開いて吸気の開口部を広げる独自の「Active Aerodynamic System(AAS)」を採用。独自のAeroAccelerator(AA)技術を組み合わせることで、エアフローの速度と効率を高めた。ファンは湾曲の面を持ったカバーとエアガイドを備え、よりスムーズな熱の移動を実現。液晶が開いたときの吸気量は20%増加するとしている。
そのほかの仕様も充実しており、第7世代のCore i7プロセッサや、120HzのG-SYNC対応15.6型液晶ディスプレイを搭載。sRGB比は100%を達成している。また、キーボードはAura RGBライティングシステムを搭載しており、W/A/S/DとQ/W/E/Rグループはカスタマイズ可能。アンチゴーストと30キーロールオーバーもサポートする。タッチパッドはキーボード右側に備えており、テンキー機能も兼ね備えている。OSはWindows 10 Proを搭載する。
スペックの詳細や発売日については、カタログやリリースでは触れられていないため、追ってお伝えしたい。