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ドコモ、2年毎に端末を“買い換えない”長期利用ユーザー向けプラン
~2017年夏 新サービス・新商品発表会レポート
2017年5月24日 19:43
株式会社NTTドコモは、「2017年夏 新サービス・新商品発表会」を開催した。発表会には株式会社NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏が登壇し、挨拶と新商品/新サービスの発表を行なった。
吉澤社長は、世界初の4K HDR対応スマートフォン「Xperia XZ Premium」や「Xperia XZs」、高い画面占有率が特徴の「Galaxy S8/S8+」のほか、「AQUOS R (SH-03J)」、「Disney Mobile on docomo (DM-01J)」、eSIMを採用したタブレット「dtab Compact (d-01J)」を紹介。
AQUOS RはIGZO液晶を採用したAndroid 7.1搭載シャープ製スマートフォンで、反応速度を従来よりもさらに高速化し、滑らかな操作感を実現しているという。またXperia XZ PremiumやGalaxy S8+と同じ、下り788Mbpsの高速LTE通信や、HDRコンテンツの再生にも対応する。
DM-01Jはすでに発売済みの製品だが、Disney Mobile初のドナルド&デイジーデザインのWhiteを追加。スワロフスキークリスタルを備えたオリジナルカバーを同梱する。
dtab Compactは8.4型1,600×2,560ドット液晶搭載のタブレット。Huawei製で、SoCにKirin 950を採用する。ドコモのコンシューマ向け製品としては初のeSIMを採用しており、eSIMカードが刺さった状態で販売される。
吉澤社長は、サービス提供中の回線利用が少ないユーザー向けの「シンプルプラン」と「シェアパック5」、回線利用の多いユーザー向けの「ウルトラパック」に触れ、新たに“同じ端末を長期間利用するユーザー”に向けた新プランとして、「docomo with」を6月1日より提供することを発表した。
docomo withでは、端末代金補助が付かないかわりに毎月1,500円の値引きを行なうというもの。端末購入を定価で行ない、2年経過後も1,500円の値引きは引き続き提供される。
サービスの対象となるのは6月1日発売予定の5型スマートフォン「arrors Be」と6月中旬発売予定の4.7型スマートフォン「Galaxy Feel」の2機種。なお、docomo with契約後にSIMを差し替えてSIMロックフリースマートフォンなどを利用する場合でも、値引きは継続されるという。
吉澤社長は本プランの狙いとして、2年毎に端末を買い換えるユーザーにしかメリットがないという不満の声などに応えたものと明かし、今後どの端末を対象にするのかについては、初の試みということもあり、反応やユーザーの声を聞いて決めていきたいとした。
また、プランが増えたことで複雑化し、「また分かりにくくなった」との声もあると述べ、全体としてはシンプル化を図っていきたいと考えており、ユーザーのいないプランは終息していくといった動きを検討しているが、現状ではさまざまな立場のユーザーがいることから、「それぞれのニーズに応えた形であることをご理解頂ければ」とした。
そのほか紹介されたものとしては、着信時にスマートフォンを耳に当てるだけで応答できる「スグ電」に、新機能の「音声終話機能」が追加された。これはあらかじめ設定された「バイバイ」、「じゃあね」、「失礼します」といった終話ワードを話した後にスマートフォンを顔から話すと、自動で切断してくれるというもの。「ほなね~」や「したっけ~」といった方言にも対応するという。
留守電アプリ「みえる留守電」は、伝言メッセージをテキスト化するもので、会議中など留守電メッセージを確認タイミングでも簡単に確認できるという。
petocoはドコモの技術提供によって開発された、フォーティーズ株式会社のホームコミュニケーションデバイス。共働きの家庭などに向けたコミュニケーション手段の提供を目的としたデバイスで、ネット経由で宅内の家族とコミュニケーションが取れるという。
吉澤社長は、サービス面では50歳以上など大人世代向けの優待サービス「dエンジョイパス」や、仕事探しプラットフォーム「dJOB」を提供する予定とした。dポイント関連では加盟店舗が増加したことや、グアムでも利用できるように計画しており、Amazonでもケータイ料金での支払いが可能となるよう、今月中にサービス提供を予定しているとした。
また5Gについては、現在多数のパートナーとトライアルを行なっていると述べた。