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AMD、25TFLOPSを実現したプロ向けGPU「Radeon Vega Frontier Edition」

 米AMDは16日(現地時間)、投資家向けのイベント「Financial Analyst Day」を開催。この中で、最新のハイエンドGPU「Radeon Vega Frontier Edition」を発表した。2017年第2四半期中にも受注可能になることから、少なくとも6月末までには投入されることになるだろう。

 長らくVegaという名前だけ明らかとなっていたが、ついにその姿が明らかとなった。ピーク演算性能はFP16(半精度浮動小数点)で25TFLOPS、FP32(単精度浮動小数点)で13TFLOPSとされており、デザイン、レンダリング、人工知能といった現代的な演算性能に対する需要に応える。

 コンピュートユニットは64基、ストリームプロセッサ数は4,096基。16GBのHigh Bandwidth Cacheも備える。開発者はROCmオープンソフトウェアプラットフォームを利用することで、容易に機械学習のアルゴリズムを開発できる。同社の測定によると、現在あるもっとも強力な機械学習向けGPUと比較して、DeepBenchで30%の性能向上を実現したという。

 また、仮想化機能も充実させており、NVIDIAのTITAN Xpと比較して一部のプロ向けアプリケーションで42%の性能向上を実現。複雑で巨大なモデルのリアルタイム仮想化、物理ベースのレンダリング、そしてVRを実現するという。