ニュース

グランドセイコーがセイコーからブランド独立

~プラチナ製の初代GS復刻モデルなどを投入

SBGW251

 セイコーウオッチ株式会社は23日、マニュファクチュールを冠する腕時計フラグシップブランド「グランドセイコー」シリーズを「セイコー」ブランドから独立させると発表。これに合わせて、3種類の製品を新たに投入する。

 グランドセイコー(以下GS)は1960年に登場した、セイコーの最高峰を代表するモデル。ネジ1本から針、文字版、ケース、ひげぜんまいなど全ての部品を一貫して自社設計/製造し、腕時計の組立/調整も自社で行なう“真のマニュファクチュール”腕時計として世界に名を馳せている。

 今回、“さらなる高みをめざす”戦略を新たに展開。これまでビジネスシーンが中心だったデザインを、ダイバーズウオッチを始めとする本格スポーツ、そしてレディスが牽引するエレガントウオッチの両面でラインナップを拡大。18Kゴールドやプラチナなどの貴金属仕様を充実させ、ラグジュアリーシーンの需要に応える。

 新GSシリーズを代表する「初代グランドセイコーリミテッドコレクション」は、初代のGSを復刻したデザインの限定モデル。これまで12時の位置には「SEIKO」のロゴ、6時の位置に「GS Grand Seiko」のロゴを配していたが、ブランド独立に合わせてGrand Seikoのロゴを12時の位置に移動させた。

 初代GSのケースは幅35mmだったが、38mmにアップさせ存在感を強調。外周に向かって緩やかにカーブするボンベダイヤルを採用し、デュアルカーブサファイアガラスとあいまってクラシック感を高めている。12/3/6/9時には平駒カットのインデックス、残り8カ所にはドラムカットしたインデックスを配置し、見やすさを重視した。また、りゅうずと美錠のデザインはオリジナルを復刻している。

 ラインナップは3種類。1つ目は高純度プラチナ999製のモデル「SBGW251」で、初代モデルが酷暑期にだけ採用していた凹型のGrand Seikoロゴを再現。18Kゴールド製のダイヤルに彫刻することで、初代を上回る美しさを実現したという。また、当時採用されていた18Kゴールド製のアワーマークとその証である6時位置のスペシャルダイヤルマークを初代モデル以来初めて再現した。数量限定136本で、税別価格は320万円。

 2つ目は18Kイエローゴールド製モデル「SBGW252」。オリジナルは金貼り仕様だったが、新モデルは現代の高級時計にふさわしい18Kイエローゴールド素材を採用。プラチナ999製モデルと同様、ダイヤカットを施した18Kゴールド製インデックスとスペシャルダイヤルマークを採用。凸型のGrand Seikoロゴをあしらった。数量限定353本で、税別価格は180万円。

 3つ目はステンレススチール製モデル「SBGW253」。青い秒針が特徴で、凸型のGrand Seikoロゴとなっている。数量限定1,960本で、税別価格は60万円。

 3モデルともに搭載ムーブメントは機械式「キャリバー9S64」で、平均日差は+5秒~-3秒。ただしプラチナ999製モデルのSBGW251のみ、特別に精度調整されたムーブメントとなっており、平均日差は+5秒~-1秒と、GSの中で最高精度を実現している。

SBGW251
SBGW252
SBGW253

 初代モデルを彷彿とさせながら現代デザインを取り入れた「SBGR305」も投入。ブリリアントハードチタンと呼ばれる高硬度チタンをケースに採用するほか、シースルーバックも特徴。数量限定968本で、税別価格は75万円。キャリバーは機械式の「キャリバー9S68」で、平均日差は+5秒~-3秒。

SBGR305

 このほか、セラミックスとブライトチタンのハイブリッドケースを採用したスポーツウオッチ「SBGC221」、スプリングドライブ クロノグラフ GMT誕生10周年を記念する数量限定モデル「SBGC219」、ハイビート36000ムーブメントを搭載したダイバーズウォッチ、レディースモデルなども投入した。