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Google、2016年のAndroidセキュリティを振り返る。今後は定期パッチ増加か

 Googleは22日(米国時間)、同社が提供するAndroidプラットフォームのセキュリティについてのレビューを公開し、Androidプラットフォーム全体のセキュリティ向上を振り返った。今後もメーカーと連携し、パッチを増やすなどでセキュリティを強化する姿勢を明らかにした。

 同社は、最新のAndroid 7.0シリーズより実装された種々のセキュリティ機能や、月例アップデート、脆弱性の報告に対する報奨金制度などでセキュリティの向上が図られたことを挙げ、昨年度は約100万ドルの報奨金が支払われたとした。

 また、PHA(有害な可能性のあるアプリ)のインストール件数はアプリの振る舞いモニタリングなどにより、2015年度比でトロイの木馬では51.5%、バックドアでは30.5%ほどの減少が見られたとし、未知の脅威への対応を強化することでGoogle Playがより安全なサービスになったとする。

 2015年よりAndroid 4.4.4以降の端末で取り組んできた月例アップデートについて、世界中のAndroid端末の86.3%が含まれるとし、今後もメーカーやキャリアと協力しつつ、パッチのリリースの省力化などに取り組んでいく構えだ。

 加えて、OTAアップデートを行なう際、適用前の環境をあらかじめ複製することでいわゆる「文鎮化」を防ぐA/Bアップデートなどにより、ユーザーにとってもアップデートが気軽に適用できる環境整備を目指している。