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IchigoJamがRaspberry Pi 3向けに移植

 アイ・オー・データ機器株式会社は15日、「こどもパソコン IchigoJam」の“OS”を、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi 3 Model B」に移植し、その上で動作するように開発した「IchigoJam RPi」を用いたプログラミング教育の取り組みを推めると発表した。

 IchigoJamは、日本国内の教育現場におけるプログラミング教育が進んでいない現状を踏まえて開発された製品。NXP Semiconductorsのマイコン「LPC1114FN28」をベースとしたシングルボードコンピュータで、電源を投入すればBASICのインタプリタが起動し、すぐにプログラミングを始められるのが特徴。

 ただしIchigoJamの画面出力は基本的にコンポジットであり、キーボードもPS/2対応(最新版のIchigoJam TはUSBポートだが内部的にはPS/2接続)のものが必要となるなど、レガシーデバイスが手元にない新規層にとって若干ハードルが高く、新たな出費が発生するのも事実ではある。

 IchigoJamのOSをRaspberry Pi 3上に移植した「IchigoJam RPi」で、これらの問題が解消すると見られる。また、Raspberry Piが備えるLED制御、「Sense HAT(UD-RPSENSE)」を接続することにより、BASIC言語でLEDディスプレイへの表示や、5方向ジョイスティック、温度/湿度センサーが利用可能になる。

 ただし現時点では、説明の中でIchigoJam RPiがどのように移植されたのかについては触れられていない。詳細については、4月15日から16日に開かれるプライベートフェア「I-O DATAフェア 2017」の、IchigoJam RPiのプログラミング体験イベントにおいて明らかにされると見られる。

 このプログラミング教室は小学校4年生~6年生向けに開催され、1日1回/各回6名/合計12名限定となっている。イベントへの参加応募は受け付けており、参加費は無料。

【お詫び】本記事初出時に、メーカーが公式提供している写真と誤認し、「イチゴジャム レシピ」様が著作権を所有される写真を誤って掲載しておりました。イチゴジャム レシピ様ならびに関係者の方にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。今後こういったことのないよう、編集部での確認を一層強化して参ります。