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LINE、Amazon Echoのような独自AI「Clova」搭載スマートスピーカー「WAVE」
~バーチャルホームロボット「Gatebox」のウィンクルも連結子会社化
2017年3月2日 12:15
LINE株式会社は2日、スペインで開催中の「Mobile World Congress(MWC) 2017」にて基調講演を行ない、その中で独自のAIプラットフォーム「Clova」の提供を発表した。
Clovaは、LINEとNAVERの共同開発プロジェクトとして研究開発が行なわれているAI(人工知能)プラットフォーム。アジアでトップシェアを持つメッセンジャーアプリのLINEと、NAVERが持つ開発技術や豊富なコンテンツやサービスを活用することで、よりスマートなクラウドAIプラットフォームを実現したとしている。
LINEでは、この「Clova」を搭載した製品として、アプリ「Clova App」および、同社初のハードウェアとなるスマートスピーカー「WAVE」を、2017年初夏より日本/韓国で発売する。
WAVEは、米Amazonが提供している「Amazon Echo」のように、話し掛けると音声で会話をし、ニュースや天気・占い情報、コマース、カレンダー、翻訳などのコンテンツおよびサービスのほか、音声で家電の制御などを行なうホームコントール、音声専用コンテンツとして読み聞かせなどができるオーディオブックなどが利用できるという。今後、LINEが事業を展開するそのほかのアジア各国、地域に提供範囲を拡大していく予定としている。
また参考公開として、Clova搭載のスマートディスプレイ「FACE」の発表も行なっている。製品の詳細は不明だが、2017年冬の発売が予定されている。
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社、株式会社タカラトミーとのパートナーシップ締結も発表された。またLINEは、株式会社ウィンクルと資本業務提携を行ない、同社を連結子会社化することを発表。
同社はバーチャルホームロボット「Gatebox」(“次元を越えて”好きなキャラクターと暮らせる音声認識アシスタント)などを提供しており、LINEでは、ウィンクルの技術開発力とノウハウを活かし、Clovaを活用したバーチャルホームロボットの共同開発を行なっていくとしている。