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Apple、赤外線センサーを組み込んだディスプレイ技術の特許を申請
~ディスプレイ単体でタッチや指紋の読み取りが可能
2017年2月15日 16:54
Appleは14日(米国時間)付けでLEDディスプレイに赤外線発光ダイオードや赤外線センサーを組み込む特許「Interactive display panel with IR diodes 」を申請した。
申請特許は、LEDディスプレイの画素について、通常の光三原色のほか、サブピクセルとして赤外線発光ダイオードと赤外線センサーを加えた画素「Interactive Pixel」と専用のコントローラ回路を組み合わせ、ディスプレイの上に置かれた指に赤外線を照射し、反射した赤外線をセンサーで読み取る技術についてのものだ。
申請特許中で、従来採用されてきた静電容量式タッチセンサーの機能を代替できるほか、指紋の読み取りなどが応用として例示された。申請が主張するようにタッチセンサーを排することができれば、さらなる薄型化につながる可能性もあるだろう。
赤外線が不可視光であることを利用し、指紋読み取りシステムだけ常時動作させ、見た目には画面は真っ暗なスタンバイ状態でも指をスライドさせるだけで指紋が読み取られ、ロックの解除などが可能になるとされる。また、ディスプレイ自体が指紋センサーになることで専用の指紋センサーを排し、全面がディスプレイの製品などが今後登場する可能性がある。