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アクセントカラーが自由に設定できるようになったWindows 10プレビュー版「Build 15014」

米国ユーザーはWindowsストアから電子書籍を直接購入可能に

 米Microsoftは19日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 15014」を、PCおよびモバイル向けにFast ringで公開した。本ビルドではバグの修正が主だった内容となっているが、PC向けにはいくつか新しい機能も追加されている。

 1つ目は、まだ米国ユーザー限定ではあるが、Windowsストアから電子書籍を直接購入できるようになり、標準ブラウザのEdgeから閲覧が可能になっている。

 操作やUI関連の小幅な改良もあり、Cortanaの検索ボックスに若干の陰影が追加されほか、Cortanaの通知およびアクションセンターの文字表示が少し大きくなり、OSで設定しているアクセントカラーが用いられるようになった。

 また、OSの個人設定の「色」から設定できるアクセントカラーの種類が増やされており、RGB/HSV/HEXのカラーコードで設定できるようになっている。

アクセントカラーの設定が豊富に

 自動的にディスクの空き容量を増やすための方法として、未使用の一時ファイルや30日間以上ごみ箱に入っているアイテムを削除する機能を追加。標準では無効化されているが、「システム」の「ストレージ」の項目から変更可能。

 最後に、Windows 10 Creators Updateに向けたバッテリ動作改善の試みが行なわれており、タスクバーの通知領域からアクセスできる「電源」の設定に電源モードを選択するスライダーが追加された。ただし、現時点ではこの新しい設定が表示されるPCは限られており、設定自体も正しく利用できない模様。Microsoftはこの新しい電源設定を設けた意図として、バッテリを長持ちさせるような使い方だけでなく、ゲームプレイ時のCPU性能の最適化など、利用シーンに応じた電源の使い分けを行なえるような柔軟性を持たせたいようだ。

通知領域の電源設定を改良し、スライダーを追加。ただし、現状は一部のPCだけに表示

 改善点としては、メールアプリが標準でタスクバーに表示されるようになったこと、画面キャプチャを行なうSnipping Toolの改良、デスクトップショートカットに「%」の文字が含まれているとエクスプローラーがクラッシュループする問題、セカンダリディスプレイへ表示を行なった場合のエクスプローラーのクラッシュループ、Miracastが利用できなかった問題などを修正。また、Win+Xで呼び出すメニューの「プログラムと機能」(コントロールパネルベース)を、「アプリと機能」(新UIの設定)に置き換えた。

 既知の問題には、Windows Updateにおけるプログレスバーの表示が内部的には進行しているものの、0%や数%から進まない症状や、前回のビルドと同じくSpectrum.exeサービスのノンストップ例外によるオーディオの損失、ディスクI/O使用率が非常に高くなること、Edgeの設定を開いた時などに応答がなくなってしまうといったものが残されている。