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NVIDIA、3倍の性能/電力効率を達成したノートPC向け「GeForce GTX 1050 Ti/1050」

~デスクトップ版GPU以上の性能を備える

OEMメーカーから提供される予定の「GeForce GTX 1050 Ti/1050(ノートPC版)」を搭載したゲーミングPC

 NVIDIAは、ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズの最新製品として、「GeForce GTX 1050 Ti(ノートPC版)」および「GeForce GTX 1050(ノートPC版)」を追加した。

 両製品とも、現行世代のGPUアーキテクチャであるPascalに基づいており、製造プロセスルールは14nmで、GeForce GTX 1050 Tiが768CUDAコア、GeForce GTX 1050が640CUDAコアを搭載している。

デスクトップ版GeForce GTX 1050 Ti/1080と同じダイを利用して提供されるノートPC版

 今回発表されたGeForce GTX 1050 Tiおよび、GeForce GTX 1050は、ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズのローエンド版となる製品。明らかにはされていないものの、NVIDIAはGP107ベースのデスクトップ版GeForce GTX 1050 Ti、GeForce GTX 1050を2016年10月に発表しており、今回のGPUも同じGP107のダイを利用していると見られる。

【表】ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズのスペック(一部推定)
GeForce GTX 1080GeForce GTX 1070GeForce GTX 1060GeForce GTX 1050 TiGeForce GTX 1050
ダイ(推定)GP104GP104GP106GP107GP107
GPクラスター-22
SM-65
CUDAコア2,5602,0481,280768640
テクスチャユニット---4840
ROP---3216
ベースクロック1,556MHz1,442MHz1,404MHz1,493MHz1,354MHz
ブーストクロック1,733MHz1,645MHz1,670MHz1,620MHz1,493MHz
メモリデータレート10Gbps8Gbps7Gbps
L2キャッシュ-1,024KB
ビデオメモリ-最大4,096MB/GDDR5
メモリバス幅256bit192bit128bit
メモリ帯域幅320GB/s256GB/s192GB/s112GB/s
テクスチャレート-71.7Gテクセル/s54.2Gテクセル/s
製造プロセスルール-14nm
トランジスタ数-33億
ディスプレイ出力DP 1.4/HDMI 2.0b/DL-DVIDP 1.4/HDMI 2.0b/DL-DVIDP 1.4/HDMI 2.0b/DL-DVIDP 1.4/HDMI 2.0b/DL-DVIDP 1.4/HDMI 2.0b/DL-DVI

 GP107は6つのSM(Streaming Multiprocessor)で768個のCUDAコアを内蔵しており、GeForce GTX 1050 Ti(ノートPC版)はフルスペックを、GeForce GTX 1050(ノートPC版)は1つのSMを無効にしていると考えることができる。

 テクスチャフィルレートではGeForce GTX 1050 Ti(ノートPC版)が71.7Gテクセル/s、GeForce GTX 1050(ノートPC版)は54.2Gテクセル/sを実現している。いずれの製品も、メモリはバス幅128bitで最大4GBのGDDR5を搭載できる。データレートは最大7Gbpsに達するので、112GB/sのメモリ帯域幅を実現する。NVIDIAによれば、製造プロセスルールは14nmで、トランジスタ数は33億個となっている。

2017年の第1四半期に30を越えるゲーミングノートPCなどに登場して市場に登場、CESでも多数発表

 原稿執筆時点では、ベンチマークデータなどは公開されていないが、仕様的にはデスクトップPC版のGeForce GTX 1050 Ti/1050より高い(同じCUDAコア数で、コアクロックが高い)ため、ノートPC側の熱設計に余裕があれば、上の性能を発揮することが期待される。NVIDIAによれば、従来のMaxwell世代の同クラスのノートPC向けGPUと比較して、3倍の性能と電力効率を実現しているという。

 ノート版GeForce GTX 1050 Ti/1050はOEMメーカーへの出荷を開始しており、2017年の第1四半期に30を越えるゲーミングノートPCに搭載されて市場に出荷される予定だという。同じタイミングで、Intelは第7世代CoreプロセッサのHプロセッサを発表しており、その組み合わせで市場に登場する見通しだ。NVIDIAによれば、搭載されているシステムの価格はOEMメーカー次第だが、699ドル前後を想定しているという。

 また、CESでは、Acer、AlienwareおよびDell、ASUS、HP、Lenovo、MSIの各社が同GPU搭載製品を展示する予定で、既にLenovoからはGeForce GTX 1050 Ti(ノートPC版)を搭載したLegion Y520が発表されている。