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DJI、最高時速108kmのプロ向け空撮ドローン

〜4K/H.265対応の「Phantom 4 Pro」も

Inspire 2

 DJIは、映像制作用のプロ向けドローン「Inspire 2」および「Phantom 4 Pro」を発表した。本体価格はそれぞれ361,000円、189,000円。

Inspire 2

 Inspire 2は、プロフェッショナル向けの空撮ドローン。

 機体は新たにマグネシウム・アルミニウム合金で構成され、前機種とほぼ同重量ながら、最高時速は108km、0-80km/hまで約4秒の加速性能を実現。

 バッテリを2つ搭載することで、最大飛行時間は27分まで延長されたほか、片方が機能しない場合でももう1方が電力を供給する冗長性を備えた。

 本体前方と下部にステレオビジョンセンサー、上部に赤外線センサーを搭載し、狭い空間でも安全に飛行し、衝突を回避できるという。

 また、映像撮影用のジンバルに加えて操作者用のカメラを搭載し、操作者と撮影者はそれぞれの操作に専念することが可能となった。

 撮影時の飛行モードも拡張され、「Spotlight Pro」モードでは、被写体の周りを飛ぶ場合でも、ジンバルが回転することで、カメラは被写体をロックしつつ、本体は進行方向を常に向きながら飛行させることが可能。

 新たな画像処理システム「CineCore 2.0」を搭載し、5.2K映像を撮影可能。保存にはCinema DNG (RAW)、H.264のほかProRes(422HQ、4444XQ)、H.265に対応する。H.264/265の4K撮影時の最大ビットレートが100Mbps。

 Inspire 2と同時に、交換可能な「Zenmuse」カメラシリーズも新たに発表。

 「Zenmuse X4S」は、1インチ2,000万画素センサー(ダイナミックレンジ11.6ステップ)に、24mm/f2.8-11のレンズを搭載。価格は71,200円。

 「Zenmuse X5S」は、m4/3の2,080万画素センサー(ダイナミックレンジ12.8ストップ)を搭載。レンズは交換式で、広角からズームレンズまで8種を用意する。価格は225,600円。

 本体とZenmuse X5S、CinemaDNG/Apple proResライセンスが付属した「Inspire 2 Combo」の価格は741,000円。2016年内の購入で特別価格719,000円にて販売する。

 出荷開始は2016年12月から2017年1月頃の見込み。

Phantom 4 Pro

Phantom 4 Pro

 Phantom 4 Proは、発売済みのドローン「Phantom 4 Plus」をベースに、撮影機能などを強化した製品。

 飛行時間は最大30分で、Pモードで時速50km、スポーツモードで時速72kmで飛行可能。

 「FlightAutonomy」採用の衝突回避システムは、本体前部、後部、下部のセンサー、左右の赤外線センサーにより、自ら位置調整とナビゲーション、飛行ルートの計画を行なう。センサーの検知範囲は前方後方ともに30mまで拡大され、複雑な3次元環境でも対応する。

 コントローラは新たに5.2GHz帯での通信に対応。ディスプレイは1,000cd平方mmの高輝度で、直射日光下でも高い視認性を維持する。

 搭載カメラは1インチ2,000万画素のセンサー(約12ステップのダイナミックレンジ)を採用。レンズは24mm/f2.8。

 記録は100Mbps、4K/60fpsで撮影可能。H.265での保存にも対応する。

 ディスプレイと送信機付きの「Phantom 4 Pro+」価格は219,000円で、本体のみとセットともに、出荷予定は11月下旬の見込み。