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TP-LINK、最大2.1Gbpsで通信可能な11ac対応無線LANルータなど5製品
~最大転送速度4.6Gbpsの11ad対応超高速ルータも国内発売を予告
2016年11月8日 16:32
ティーピーリンクジャパン株式会社は、IEEE 802.11ac対応無線LANルータ「Archer C5400」など、無線LANルータ4製品、無線LAN中継器1製品を発表した。
Archer C3150
「Archer C3150」は、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応の無線LANルータ。Broadcomの「NitroQAM(1024-QAM)」と4ストリームの通信により、総転送速度3.1Gbpsの高速転送を謳う。発売は11月中旬予定で、店頭予想価格は19,800円。
5GHz帯は4x4アンテナで、転送速度は最大2,167Mbps。2.4GHz帯は最大転送速度1,000Mbps。MU-MIMOの対応により、複数デバイス接続時でも高速な通信を実現する。
そのほか、デバイスの通信速度から通信できる時間を割り当て、全体のスループットを向上させる「Airtime Fairness」、ビームフォーミングへの対応、VPNサーバー機能を搭載する。
またトレンドマイクロと協力し、URLフィルタリング機能や、デバイスへの侵入を保護するIPSなども提供される。
インターフェイスはWAN側有線×1、LAN側有線×4で、全てGigabit Ethernet。USB 3.0、USB 2.0も各1ポート備える。LANポートはリンクアグリゲーションに対応する。
プロセッサは1.4GHz/2コアのBroadcom製を搭載。本体サイズは263.8×197.8×37.3mm(幅×奥行き×高さ)。保証期間は3年。
Archer C5400
「Archer C5400」は、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応の無線LANルータ。C3150同様にNitroQAM、4ストリームに対応するほか、3バンドでの通信が可能となっている。発売は12月末予定で、店頭予想価格は29,800円。
5GHz帯は最大転送速度2,167Mbps、2.4GHz帯は最大転送速度1,000Mbpsで、5GHz帯は2バンドで通信可能。総転送速度5.4Gbpsを謳う。MU-MIMOの対応により、複数デバイス接続時でも高速な通信を実現する。
そのほか、ビームフォーミングや、接続デバイスの対応速度に合わせて自動的に周波数帯を割り当てる「Smart Connect」技術に対応する。
インターフェイスはArcher C3150と共通。
プロセッサは1.4GHz/2コアのBroadcom製を搭載し、本体サイズは230×230×43mm(同)。保証期間は3年。
Archer C55
「Archer C55」は、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応の無線LANルータ。12月5日発売予定で、店頭予想価格は5,180円。
日本市場向けに開発されたという製品で、USBポートやDLNA機能の省略など、国内で流通している安価なルータの仕様を参考に設計されたと見られる。
インターフェイスはWANポート(Gigabit Ethernet)×1、LANポート(Ethernet)×4。本体サイズは243×160.6×325mm(同)。保証期間は3年。
RE450/TL-WR802N
「RE450」は、IEEE 802.11ac/a/b/g/n対応の無線LAN中継器。11月15日発売予定で、店頭予想価格は7,180円。
5GHz帯で最大転送速度1,300Mbps、2.4GHz帯で同450Mbpsの高速性能が特徴で、同社では無線LAN中継器として“国内最速”を謳う。
中継器機能のほか、Gigabit EthernetポートにLANケーブルを接続することで、有線LAN機器を無線接続するためのアダプタとしても利用できる。
加えて、IEEE 802.11b/g/n対応で、最大通信速度300Mbpsの小型無線LANルータ「TL-WR802N」も発売された。店頭予想価格は2,980円。
都内で開かれた記者発表会には、ティーピーリンクジャパン株式会社支社長の李超毅氏、ティーピーリンクジャパン株式会社リテールマネージャーの田中寿朋氏が登壇。
李氏は、TP-LINKは「最高のコストパフォーマンス」のネットワーク製品の提供を目指す企業であり、1996年の設立から10年で中国最大手の通信機器メーカーとなり、2011年には、コンシューマ向けネットワーク機器で世界トップのプロバイダとなったと説明。
現在TP-LINKは2カ所の研究所と42カ国に支社を持ち、総従業員数2万3千人以上、120カ国以上の国で製品を販売しているという。日本支社は2015年10月の創設で、翌2016年2月から本格的な市場参入を開始している。
現在38カ国で無線LAN機器シェアトップとなっており、世界シェアは22四半期連続でトップを保持しているという。
同氏は、創立20周年となる今年(2016年)、企業ロゴとスローガンが改められたことに触れ、「“Reliably Choice(信頼性のある選択)”から“Reliably Smart”へと変わったように、これからはよりスマートで使いやすい製品となる」の述べ、高品質かつ良いサービスを提供し、顧客に近づいていきたいとした。
発表会場には、次世代通信規格IEEE 802.11ad対応で、最大転送速度4,600Mbpsを謳う超高速無線LANルータ「Talon AD7200」も参考展示されていた。既に米国などでは発売済みの製品だが、担当者によると、現在国内発売に向け技適取得などの手続きを行なっており、その処理次第だが、早ければ半年以内に国内でも発売できるのではとのことだった。