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視線追跡VR HMDの「FOVE 0」が549ドルで予約開始
～ソードアート・オンラインのコラボコンテンツも提供
2016年11月3日 00:00
FOVEは11月3日、視線追跡型VR HMD「FOVE 0」の予約受け付けを開始した。
注文はFOVEの公式ホームページからでき、本日から1週間は特別価格の549ドルで提供。通常価格は599ドルとなる。本体色はホワイトかブラックの2色。発送は2017年1月より順次行なわれ、日本も発送可能地域に含まれている。
FOVE 0の対応タイトルなど、FOVE 0に関するインタビューを別記事の「FOVE 0購入前に疑問を解決。あれやこれやを小島CEOに聞いてみた」に掲載しているので、そちらも参照されたい。
FOVE 0(当時はFOVE)は2015年5月にクラウドファンディングのKickstarterにて開発資金を募り、目標金額の25万ドルを大幅に超える48万650ドルを集めることに成功したVR HMDの開発キット。製造の問題などにより、出荷時期が延びていたが、このたび出荷の目途が立ち、Kickstarter後援者以外のユーザーからの受け付けを開始した。なお、Kickstarter後援者には2016年末より出荷が行なわれる。
なお、受注生産になるので予約は随時受け付けているが、今回の初回出荷分の予約が規定数に達して一度閉まった場合、次に出荷できるまでさらに時間がかかることになる。
FOVEの特徴は、Oculus RiftやHTC Vive、PlayStation VR といった現在の代表的なVR HMDが採用しているポジショントラッキングに加え、ほかにはない唯一の視線追跡センサーを使用したアイトラッキングを採用している点。ユーザーの視線を追跡することで、現在見ているオブジェクトにフォーカスでき、コントローラなど使わない操作や、仮想キャラクターなどと視線を合わせたりといった相互コミュニケーションが可能となる。
視線追跡では頭部の不自然な動きを抑制できるため、VR酔いを低減できるとしており、ユーザーが見ている部分のみピントを合わせ、ほかの部分の解像度を落としてGPU側の負荷を抑えるといった機能も搭載している。
主な仕様は下表の通り。
| FOVE 0 | |
|---|---|
| 解像度 | 2,560×1,440ドット |
| フレームレート | 70Hz |
| 視野角 | 90～100度 |
| トラッキングセンサー | オリエンテーショントラッキング、ポジショントラッキング |
| アイトラッキングセンサー | 120fps赤外線システム×2(精度1度以下) |
| インターフェイス | HDMI 1.4、USB 3.0、USB 2.0 |
| 付属品 | ポジショントラッキングカメラ、交換用フェイスクッション |
| 本体重量 | 520g |
最低動作環境は、OSがWindows 10/8.1 64bit以上、CPUはCore i5-4590以上、GPUはGeForce GTX 970/Radeon R9 290以上、メモリ8GB以上などとなっている。
また、今回の発表に伴い、2017年2月18日に全国の映画館で公開予定の「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」とのコラボレーションが決まっており、FOVE 0を着用することで同作のヒロイン「アスナ」とアイコンタクトを楽しみつつ、コンテンツの解説を行なってくれるというコンテンツセレクターを期間限定で配信。
選択したコンテンツをアスナが解説するだけでなく、ユーザーの視線に応じてアスナが自然に反応する“アイコミュニケーション”を楽しむことができ、見つめていると照れる、説明中によそ見をすると怒るといったアイトラッキングならではのコミュニケーションを楽しむことができる。アスナの声優を務める戸松遥さんの取り下ろしとなっており、近日中にスペシャルメッセージも公開予定。
コンテンツセレクターは2017年1月に配信予定。FOVE 0所有していないユーザーでも提携インターネットカフェで楽しむことができ、こちらは2月に配信される予定。
