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RITEA、使用済みPCなどから過去最高の91.9%資源再利用率を達成
~デバイスの軽量化が寄与
2016年7月13日 13:30
一般社団法人 情報機器リユース・リサイクル協会(RITEA)は13日、平成27年度(2015年度)の使用済み情報機器の回収実績および資源再利用率を発表した。
PC本体関連の回収台数/回収重量/資源再利用量は順に、ノートPCが214,020台/652.64t/589.8t、デスクトップPCが237,250台/2212.03t/2,061.81t、ワークステーションが7,200台/186t/185.25t、サーバーが29,660台/771.26t/703.21tとなった。
また、スマートフォンに関しては前年が30,450台のところ、424,310台を回収。タブレットも前年が57,890台のところ192,400台と大幅に回収台数を増やした。これらの資源再利用率は100%に達する。
このほか液晶ディスプレイやCRTディスプレイ、業務用複合機/ページプリンタ/コピー機、ルータ、ハブ、ビジネスフォン/ビジネスフォン用交換機、携帯電話なども回収しているが、回収重量は合計9,750tで、資源再利用率は91.9%と、いずれもRITEAが実績調査を開始した平成21年度以降過去最高となった。資源再利用率が高まった原因としてはデバイスの軽量化(特にデスクトップPCおよびページプリンタ)を挙げている。
再資源化した材料別の実績は、金が前年比70%増となる510kgを達成。一般的に金は鉱石1t中約5g(0.0005%)以上採れれば採算ペースだと言われるが、これの10倍となる0.005%を達成できている。また、銀は2.6t、銅は432t再資源化できたほか、クロム、コバルト、ニッケル、パラジウムなどのレアメタルも合計3.4t回収できたとしており、“日本にとって使用済み情報機器は極めて高品位の都市鉱山と言える”という。