2月16日 発表
一般社団法人 中古情報機器協会(RITEA)は16日、平成22年度(2010年4月~2011年3月)の情報機器リサイクルの実態を発表した。今回は再資源化できた材料別の実績を国内で初めて公開した。
調査の対象は、デスクトップ/ノートPC、ワークステーション/サーバー、液晶/CRTディスプレイ、プリンタ/複合機/コピー機、ルーター/スイッチングHub、携帯電話の12品目。
平成22年度は合計で104万台、重量は11,454トン。このうち、11,450トンを処理し、再資源化できたのは9,189トンで、全体平均で約8割の資源再利用率となった。再利用可能だった部品は計290トンで、CPU/メモリが546kg、HDD/光学ドライブ類が114トン、電源/ファン/ボード/アダプタが175トン。
材料は計8,900トンが得られた。内訳は、ベースメタルの鉄が7,429トン、銅が1,006トン、アルミニウムが86トン。貴金属は金が129kg、銀が2トン。レアメタルはクロムが185トン、コバルトが56kg、ニッケルが82トン、パラジウムが44kgを再資源化した。そのほか、プラスチック59トン、ガラス50トンが再利用できたという。
貴金属が多かった機器は、ノートPC、デスクトップPC、複合機、携帯電話など。
(2012年 2月 17日)
[Reported by 山田 幸治]