やじうまミニレビュー

モバイルルーターを兼ねたHDMIドングル、ASRock「H2R」

〜単体でもTVに刺してYouTubeを視聴可能

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
H2R

 ASRock「H2R」は、無線LANルーター機能を搭載したHDMIドングル。2015年11月に、IEEE 802.11ac対応無線LANルーター「G10」とともに発売された製品で、3月2日時点でのAmazon.co.jpでの販売価格は8,550円。

 2.4GHz帯でのIEEE 802.11b/g/n接続に対応し、本体のEthernetに有線LANケーブルを接続すれば、アクセスポイントとして使用できる。旅行先などで有線LANから無線LANへと変換するのに役立つトラベルルーター機能だが、本製品はさらに、MiracastやDLNAといった規格に準拠したHDMIドングルのため、液晶ディスプレイやTVに接続すれば、無線接続したPCやスマートフォンに保存したメディアコンテンツの再生や、画面の無線出力が可能となっている。

パッケージ
同梱品
Micro USBとEthernet
HDMI端子

 製品の設定や操作には、「EZCast」というアプリケーションを経由して行なう。EZCastは、Windows版だけでなく、Mac OS/Chrome OS/iOS/Androidの各OS版も提供されている。

EZCast

 製品仕様では、出力解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)となっているが、製品の設定を見ると、1,280×720ドット/60Hz、フルHD/24Hz、フルHD/30Hzの3つが選択可能だった。

 トラベルルーターとしての性能については、G10のレビューにて測定済みのため、今回はHDMIドングルとしての観点から製品を見ていく。

 Miracastドングルとして、Windows 10搭載PCと接続したところ、フルHDではリフレッシュレートが30Hzまでのため、有線接続と同様とはいかず、また操作から表示までに多少の遅延も生じるため、リアルタイムで行なわなければならない作業には不向きだった。試用した限りでは、動画視聴やTwitterクライアントなど、常時表示させつつ操作を必要としないものを配置しておくのが良いという感想だ。

 DLNAクライアントとしては、音声、画像の転送ともに問題なく行なえた。動画については、前述の通りリフレッシュレートが30Hzのため、ソースによっては気になる可能性もあるが、映画など元々30フレーム以下のコンテンツであれば、目立つフレームドロップもなく違和感はない。

ディスプレイ接続時
画面のキャストに対応

 また、EZCastには「クラウドビデオ」という機能があり、NetflixやHulu、Amazonプライムビデオなどの有料オンデマンドサービスには非対応だが、YouTube、Facebook Videos、dailymotion、Vimeo、Vine、TED、Twitch、Youku、FC2、iQIYIなどのサービスの動画をキャスト再生ではなく本製品単体で視聴できる。

 なお、H2Rでは有線LAN経由でのインターネット接続のほか、無線LANでのインターネット接続にも対応しているため、スマートフォンなどをH2RとWi-Fi接続しても、H2Rを経由してインターネットに接続できる。

 本体はグレーのプラスチック製で、サイズは115×35×17.3mm(幅×奥行き×高さ)。重量は43g。パッケージには本体のほか、HDMI延長ケーブル、Micro USBケーブル、袋型ケースなどが付属する。

クラウドビデオ
YouTube動画を再生

 単なるMiracast対応HDMIドングルとしてみると、より安価な製品も存在するが、DLNAクライアントとしても利用できる点、旅行先に持って出るトラベルルーターと兼用できるという点に有用性を感じれば、それらが組み合わさった本製品を選択してみてはいかがだろうか。

(佐藤 岳大)