Windows 8カウントダウン

マウスとキーボードで使うWindows 8



 Windows 8の最大の変化は、新たな環境としてMetro Styleと呼ばれるGUIが用意されたことだ。Windows 8 CP(Consumer Preview)には、あらかじめ、8つのMetro Styleアプリがプリインストールされているほか、ストアアプリを使って任意のアプリをダウンロードすることができる。タッチ操作が想定されているが、もちろん、マウスやキーボードでも操作が可能だ。

●チャームを使ってアプリを操作

 Windows 8の起動は実に速い。かなり古いPCでも、特に待たされる印象はなく、30秒はかからない。パスワードを設定している場合、Windows 8起動のシーケンスは、

1. ロック画面
2. パスワード入力画面
3. スタートスクリーン

となるが、1. のロック画面が表示されたところで一旦停止し、キーボード操作なら任意のキーの打鍵で2. のパスワード入力画面に遷移、正しいパスワードを入れると3.に遷移する。

 スタートスクリーンには、その環境にインストールされているアプリがタイル状に並んでいる。おおむね、Metro Styleアプリ〜クラッシックデスクトップアプリの順に並んでいて、マウス操作であればホイールの回転、あるいはスクリーンの右端をポイント、キーボード操作ならPageUpで右へ右へとスクロールしていく。ドラッグすれば並び替えも可能だ。

Windows 8のスタートスクリーン。ログオンするとこの画面が表示される。タイル状にインストールされたアプリが並んでいる。いつでもWindowsキーでこのスクリーンに戻る

 なお、ここでは基本的にマウスとキーボードを使っての操作で話を進める。マルチタッチスクリーンを持つWindows 8対応のスレートPCは各社が準備しているはずなので、そうした機器が手元に揃ったところで改めて紹介することにしたい。

 さて、スタートスクリーンが表示されているときに、マウスポインタでスクリーンの右上角または右下角をポイントすると、右側にチャームと呼ばれる領域が表示される。キーボード操作なら、Windows + Cだ。

 スタートスクリーンのチャームは上から、

検索
共有
スタート
デバイス
設定

という5つのボタンが並ぶ。1番下の「設定」からは、スタートスクリーンそのものの設定と、PCの詳細設定の両方ができる。

 そして、どのような状態からでも、Windowsキーを単独で叩けば、いつでもスタートスクリーンが表示される。

スクリーン右上角、右下角にポインタを当てるとチャームアイコンが表示される。
チャームアイコンのどれかにポインタを重ねるとボタンがアクティブになり、時刻なども表示される。
スタートメニューの設定
設定アイコンからはPCの詳細設定に入ることができる。

●ちぐはぐなMetro Style

 Metro Styleアプリを起動してみよう。たとえば、Metro版のInternet Explorerをクリックすると、フルスクリーンでブラウザが開く。この状態で通常通りのブラウズができるが、特定のURLを開きたい場合は、Windowsキー + Zでスクリーン下部にアドレスバーが表示され、URLの入力ができる。また、このとき、画面上部には、今開いているページのサムネールタブが表示され、任意のページに移動することもできる。

 IEが開いているときにも、チャームを表示させることができるが、スタートスクリーンと同様のチャームに見えるが、設定アイコンをクリックすると、IEの設定ができる。つまり、チャームはコンテキストメニューでもあるわけだ。

 当然、複数のMetro Styleアプリを起動することができるが、フルスクリーンであり、タスクバーもないので、いったいどれだけのアプリが起動しているのかを把握するのが難しい。だが、マウスポインタをスクリーンの左上角に持って行って、そのまま下に降ろすと、直近の起動アプリがサムネール表示される。

スクリーン左上角端にポインタを当てると開いているアプリのサムネールが表示される。Alt+Tabでは、もっと多くのタスクが表示される

 キーボードの場合はもっと柔軟で、Windows + Tabではマウス操作と同様、また、Alt + Tabではさらに多くのアプリを表示しての切り替えができる。

 基本的に、Metro Styleアプリは終了させることを考えていないようだ。とはいえ、もちろん終了の方法は用意されている。左端にサムネールが表示されているときに閉じたいアプリを右クリックすると、メニューが表示され「閉じる」を選択することができる。また、スクリーン上部でポインタを静止させるとポインタの形が変わるので、そのままズリッとスクリーン下部にスワイプ風に捨て去れば、そのアプリが閉じる。

Metro Styleアプリの上部をつかんで、スクリーン下部にスワイプするイメージで引きずり降ろすとアプリを閉じて終了させることができる。

 なお、Metro Styleアプリの中で横方向のスクロールが必要な場合、スタートスクリーンのようにポインタをスクリーンの右端に押し当てるだけではスクロールが起こらない。マウスホイールを回転させるしか方法がないようだ。

 基本的に、Metro StyleのUIでは、スクリーンの外側からスワイプの操作でコンテキストメニューを出すという方針のようだ。マウスポインタを外に出すことができないので、そのつもりになることが重要だ。外側からある1点を通過して戻ってくるような操作を意識するといい。

 その一方で、横スクロールについては、タッチ操作によるフリックでできることを、Tabキー、マウスホイール、ポインタのスクリーン右端への押し当てなど、場面によって求められる操作が異なる。このあたりは、実にちぐはぐで、まだ、整理しきれていない感が強く、製品発売時には仕様変更などを含めて一定の収束を見せるのではないだろうか。

 まだ、Metro Styleアプリは充実しているという状態にはほど遠く、デベロッパーは今、懸命に開発を続けているのだろう。リリースされている各アプリを見ていても、試行錯誤の真っ最中であることがよくわかる。Metro Styleアプリについては、もう少し状況が落ち着くのを待つしかなさそうだ。

●起動の速さの秘密はシャットダウンのシカケにあり

 Windows 8で新たに加わったMetro Styleについて、駆け足で説明してきたが、最後に、Windows 8の終了方法について紹介しておく。

 スクリーン右上または右下へのポインタ移動、または、Windows + Cでチャームを出し、「設定」をクリックすると、チャーム内に、

ネットワーク
音量
画面の明るさ
通知
シャットダウン

と5つのアイコンが並んでいる。このうち、「シャットダウン」をクリックすると、「スリープ」、「シャットダウン」、「再起動」の3つから任意のものを選択することができる。ちなみに、Windows 8では、シャットダウンや再起動をしても、次回の起動は完全なコールドブートにはならない。というのも、シャットダウンや再起動ではユーザーセッションは終了されるものの、カーネルセッションは終了ではなく休止状態になるからだ。

【お詫びと訂正】 初出時に「スクリーン右上または右下へのポインタ移動、または、Windows + Cでチャームを出すと、〜」としておりましたが、正しくは「スクリーン右上または右下へのポインタ移動、または、Windows + Cでチャームを出し、「設定」を クリックすると、〜」ととなります。お詫びして訂正させていただきます。

 システムの構成が大幅に変わることはそれほどなく、一度ブートした状態をドライブにハイバネートファイルとして書き込んでおけば、次回の起動に要する時間を大幅に短縮できるからだ。Windows 8の起動が速いのは、こういうシカケがあるからだ。

 この影響で、Windows 8をインストールしたPCでは、再起動時にBIOS設定などに入れないこともある。それを回避するためには、現時点ではコールドブートの方法として、コマンドラインを使って、

C:\> shutdown /s /full /t 0

を実行すればいい。/fullは従来通りのシャットダウンを行なうための新オプションだ。この件については、/build/ のブログに詳しく紹介されている。前回紹介したWindows to GoのためのUSBストレージでも、この方法でシャットダウンしないと、次回、HDDからの起動でおかしなことが起こる可能性もあるので、覚えておくといいだろう。