西川和久の不定期コラム

Apple「iPhone 7 Plus」

発売日に無事ゲットして1週間使ってみました編!

iPhone 7 Plus

 9月16日、Appleは5.5型スマートフォン「iPhone 7 Plus」が販売開始した。AppleのSIMロックフリー機を当日無事ゲットできたので、従来の全般的なレビュー形式ではなく、1週間カメラ中心に使った感想などを書いてみたい。

7台目のiPhone

 筆者とスマートフォンの歴史は、iPhone 3G/3GS/4/4S/5s/6 Plus……と、途中「Xperia」が入ったり、最近Windows 10 Mobile機も使っていたが、ほぼiPhoneの歴史と同じだ。スキップしたのは5と6s(Plus)。そして今回2年振りに新型iPhone 7 Plusを購入した。シルバーの32GBモデルだ。もともとはジェットブラックの128GBモデルの予定だったが、予約開始直後でも2~3週間後のお届けとなっていたこともあり、販売開始のタイミングで入手できる32GB/シルバーへ変更した。

 実は、購入直前まで悩んでいたのは「HP Elite x3」の存在。このタイミングで既に販売開始しており(ただし発送は10月上旬)、また9月末までは8千円ほど安くなっていることもあって、サイトの[注文]ボタンを押す直前までどうしようか考えていた。

 ただ、結局iPhone 7 Plusにしたのは、カメラが面白そうだったからだ。詳細は後述するが、ワイドとテレの2つのカメラを背面に搭載し、後日のアップデートで対応となるが、「被写界深度フィルター(背景がボケる)」を使ったポートレートモードも加わる。筆者の場合、電話の機能よりカメラの方が使う頻度は圧倒的に高く、この写りの差はかなり重要で、背中を押す最大のポイントとなった。

 主な仕様は以下の通り。外観はほとんど6 Plusと同じだが、SoCの強化、メモリ増量、広色域パネル、ステレオスピーカー、IP67等級の対応と、3.5mmステレオミニジャックの廃止、タッチ式ホームボタン、FeliCa対応のNFC搭載……など、大幅に中身が変わっている。

Apple「iPhone 7 Plus/32GB/シルバー」の仕様
SoCA10 Fusion (64bit)/組み込み型M10モーションコプロセッサ
メモリ3GB
ストレージ32GB (128GB/256GBモデルあり)
OSiOS 10
ディスプレイMulti-Touch対応5.5型フルHD(1,080×1,920ドット)IPS広色域ディスプレイ(P3)、最大輝度625cd/平方m
カメラ700万画素前面、1,200万画素背面/デュアルレンズ、4K/30fpsビデオ、1080p/30fpsまたは60fpsビデオ
FDD-LTEバンド1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/21/25/26/27/28/29/30
TD-LTEバンド38/39/40/41、TD-SCDMAが1,900/2,000MHz
CDMA EV-DO Rev.A800/1,900/2,100MHz
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA850/900/1,700/2,100/1,900/2,100MHz
GSM/EDGE850/900/1,800/1,900MHzなど
インターフェイスNano SIMスロット、Lightningコネクタ、マイク、ステレオスピーカー、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、NFC
センサーAssisted GPSおよびGLONASS、デジタルコンパス、Touch ID指紋認証センサー、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー
防沫性能、耐水性能、防塵性能IEC規格60529に基づくIP67等級
サイズ/重量77.9×158.2×7.3mm(幅×高さ×厚み)/約188g
バッテリ連続通話時間(ワイヤレス): 3Gで最大21時間、連続待受時間: 最大16日間
付属品イヤフォン、USB式ACアダプタ、Lightning-USBケーブル、Lightning-3.5mmステレオミニジャック
税別価格85,800円

 細かい仕様は表を参照して欲しいが、個人的にコンシューマ向けスマートフォンは、OSなどのソフトウェア面はさておき、ハードウェア面としては、「ディスプレイの綺麗さ」、「カメラの機敏さと写り」、そして「サウンドクオリティ」が重要だと思っている(もちろん「おサイフケータイ」や「ワンセグ」が重要な方もいるだろう)。

 性能については、速いのは魅力的だが、昨今ではミドルレンジのスマートフォンでもそれなりに使えるので、爆速である必要は特に無い。

 その点、iPhoneは昔からこの三拍子のバランスが上手く取られており、不満になったことはこれまで一度もなかった。このような経緯のもと、加えて冒頭に書いたようにカメラが面白そうだったので、iPhone 7 Plusを選んだ次第だ。

 販売開始の9月16日昼頃、無事製品が届いたので、1週間ほどiPhone 6 Plusと共に使ってみた。以下、写真は外観の違いが分かりやすいように左にiPhone 7 Plus、右にiPhone 6 Plus(もしくは下iPhone 7 Plus、上iPhone 6 Plus)を置いて撮影している。

前面の大きな違いは、上にあるスピーカーのスリット幅、下ホームボタンのタッチか物理的なボタンかの2カ所。発色はカメラで撮影してsRGBで見ると分からないほどの差 ※左/iPhone 7 Plus、右/6 Plus
背面はまず、カメラ部分が大きく違う。幅はともかく下が結構長いので、従来の6(s) Plus用のケースは使えない。上下のアンテナ部分のラインも消えた ※左/iPhone 7 Plus、右/6 Plus
下側面。3.5mmステレオミニジャックが消えている ※下/iPhone 7 Plus、上/6 Plus
左側面。IP67等級対応の関係か、ボリュームボタンの間のスリットが消えている。右側面の電源ボタンは変わらず ※下/iPhone 7 Plus、上/6 Plus

 前面の大きな違いは3カ所。上のスピーカースリットの幅、パネルの発色、下のタッチ式ホームボタンだ。スピーカーのスリットは、横位置の時にステレオ再生対応になったので、その関係で幅が長くなったと思われる。パネルは、iPad Proと同様の広色域ディスプレイ(P3)を採用。写真からは分からないが、肉眼では確かに(少しだが)違う。

 そして、ホームボタンが物理ボタンではなくタッチ式になった。また押した感触が出るよう、3段階で切り替わるバイブレーションを下に配置している。おそらく、従来ユーザーが初めて起動して戸惑うのはこの部分だろう。iOS 10で、ロック画面の解除がパネルを横へスライドするのではなく、ホームボタンを押す(タッチする)に切り替わったから尚更だ。ただ、この件はちょっと使えばすぐ慣れるので、大きな問題ではない。

 背面の違いは2カ所。1つは背面カメラ。もう1つはアンテナ代わりのラインが上下ともなくなったこと。カメラ自体の話は後述するが、ご覧のように幅だけでなく、高さも随分違い、従来のiPhone 6(s) Plus用ケースは位置が合わず、使えなくなってしまった。アンテナのラインは、確かに気になると言えば気になるものの、ケースなどへ入れると見えなくなってしまうので、技術的には大変だろうが、ユーザー的にはどちらでもいいのではと思う。

 左サイドはボリュームボタンの間のスリットがなくなった。おそらくIP67等級対応の関係だろう。右側面の電源ボタンは位置もサイズも変わらず。

 そして下側面から3.5mmステレオミニジャックが消えてしまった。従来のイヤフォンやヘッドフォンは、付属のLightning-3.5mmステレオミニジャック(別途購入でも900円)経由か、Lightningコネクタ直結型が必要になる。また、これらを使う場合にはiOS 10でなければならない。

 サイズや重量は若干変わったようだが、持ってみて明らかに違いがあるという感じではない。税別価格は32GBモデルで85,800円。16GBモデルがなくなったので、最低価格のラインは上がってしまったが、対容量比だとこんなものだろう。

サウンドについて

 まず気になるLightning-3.5mmステレオミニジャックの音質。もともとLightningコネクタからはデジタル信号しか出ていないので、回路的にはこの小さい白いプラスチックパーツに、DAC搭載のポータブルアンプが入っているイメージとなる。

 既にいろいろなサイトで音質について記事が載っている(中には測定器で比べるケースも)ので、ご覧になった方も多いだろう。筆者も全て読んだわけではないが、概ね評判は悪い。程度の差はあるものの、音は悪くなったという記事ばかりだ。

 実際筆者が視聴しても同じで(視聴に使用したのはSONY「MDR-EX800ST」)、イヤフォンとの相性もあるだろうが、輪郭がボヨボヨして切れもなく、ボーカルが引っ込む……と、一聴して分かるレベル。1万円以上するイヤフォンやヘッドフォンを接続する意味はなさそうだ。

 この変更は、付属のイヤフォンやBluetooth経由で聴くライト層と、それなりの機器を接続して聴く層とで評価が大きく分かれるだろう。この音質とのトレードによって手に入れたものは、IP67等級の防塵・防水だ。トレードオフとしてはかなり強引とも言える。とはいえ、筆者も真剣に聴くときにはポータブルアンプの「Chord Mojo」を接続するので、困るのはちょい聴きの時だが、それにしても……と言う感じだ。

 1つだけ朗報(?)なのは、この純正のアダプタが「ごめんなさい価格」なのか何と900円。純正アクセサリとしては破格値だ。この価格なら、複数イヤフォンがあったり、無くした場合も、気軽に購入が可能だ。逆にこの価格でこの音質を担保しているので、今後他社から出るであろう同種のアダプタは、これ以上の音質でなければならないだろう。

 当然付属のイヤフォンはLightning接続型に変更された。ただ、これに関してはiPhone 3Gの頃から使っていないので、写真もパッケージのままで、コネクタ部分が見えていない(バラすと綺麗に戻すのが大変)。iPhone 6 Plus付属のものも含め一切視聴していないので、その真意は不明ということでお許し願いたい。

Lightning-3.5mmステレオミニジャック
Lightning接続のイヤフォン

 もう1点、iPhone 7 Plus初の特徴として、横位置の時、スピーカーがステレオ再生に対応したことが挙げられる。発表によると「ダイナミックレンジが改良されたほか、音量も2倍向上」とある。

 しかし、これについても写真から分かるように疑問の残る部分だ。というのも、片方は前面、もう片方は逆側の側面にスリットが設けられており、パネルを正面に持つと(置くと)、片方はダイレクトに正面へ、もう片方は横に向けて音が出てしまうため、色々な意味でバランスが取れない。さらに、どちらか片方を指で塞げば分かるが、前面のスリットの方は明らかに低音が出ていない。

 動作的には、側面は低音まで、前面は中域少し下まで出して、疑似2.1chになっている雰囲気。ただ、低域は指向性があまりないとは言え(DSPで補正しているかも知れないが)、この至近距離ではさすがに妙な鳴り方をする。個人的には、3.5mmステレオミニジャック廃止とともに気に入らない部分だ。

ワイドとテレを瞬時に切替できる背面カメラ

 今回、何といっても筆者に刺さったのは、このワイドとテレを切替できる背面カメラだ。実際は4mm(35mm換算28mm) f/1.8のワイド(光学手ぶれ補正あり)と、7mm(35mm換算57mm) f/2.8のテレ(光学手ぶれ補正なし)の2種類が搭載され、最大出力は3,024×4,032ピクセル。またiPhone 6s(Plus)/SEからRAW出力にも対応(iOS 10とアプリの対応が必要)と、ちょっと撮って遊ぶには十分の機能を持っている。ただ、テレ側こそ光学手ぶれ補正機能が欲しいところであるが、サイズ的に収まらなかったのだろう。

 また、販売日には間に合わなかったが、後日、被写界深度フィルタを使ったポートレートモードも搭載と、色々と興味深い要素が詰まっている。もともとiPhoneのカメラは、発色良し、AF良し、高感度良し……と非常に高レベルにまとまっているため、さらにこれらの機能が付けば、日頃持ち歩くカメラとしては無敵と言える。

 ただし、テレ側を使うにはアプリ側の対応が必要で、当初はiOS標準のカメラアプリのみだったが、今は「Lightroom」アプリ搭載のカメラなども使用可能になっている。

標準のカメラアプリ/2xモード
Lightroom搭載のカメラ/Wide-angle Lens(DNG保存モードになっている)
Lightroom搭載のカメラ/TelePhoto Lens(9/25に対応版が公開)
Lightroom/現像中

 加えてRAW対応も嬉しいところだ。というのも、明るさやコントラスト、色被りなどはiOS標準の写真アプリで修正可能だが、ホワイトバランスだけはどうにもならない。これが後から調整可能となると、かなりポイントが高い(もちろん色がおかしくても、Instagramのフィルタを使ったり、モノクロ化すればOKなケースもある)。

 ただ、露出に関しては、もともとイメージャーが小さく、RAWで撮影してもデジタル一眼レフほど補正の幅は広くない(というよりかなり狭い)。これだけは露出補正で撮影時に合わせた方が無難だ。

Mac版Lightroom。Creative Cloud経由で撮影したDNGが扱える
Photoshop/Camera Raw。LightroomからDNGで書き出せばPhotoshopでも扱える
iPhone 7 Plusで撮影しRAW現像。一眼レフの色調に軽く合わせた
デジタル一眼レフで撮影しRAW現像。54mm相当(APS-C/35mm)なので似たような焦点距離となる

 早速期待のテレ側35mm換算57mm f/2.8+RAWで撮影、同時にデジタル一眼レフでも撮ったカットを掲載する。デジタル一眼レフ側はAPS-Cでレンズは35mm f/2.0、つまり54mm相当となり、ほぼiPhone 7 Plusのテレ側と同じになる。

 アプリはLightroomを使い、Telephoto Lensで撮影。Creative Cloud経由でPCへDNGをコピーし、RAW現像自体はどちらもPhotoshop付属のCamera Rawで行なった。手順としては、先にデジタル一眼レフ側を現像。それっぽい雰囲気を作り、後でiPhone 7 Plus側を現像。色々パラメータを触って、似たような仕上がりにした。結構近い感じだと思うがいかがだろうか。

 残念なのは背景のボケ味が全く違うこと。この点がポートレートモードで改善されれば、そこそこ肉薄するのでは……と思っている。ただ、正直同じこの手の写真を撮るなら、圧倒的にデジタル一眼レフの方が楽で綺麗なのは言うまでもない。

 この超強力(かつ楽しい)な2xモードだが、純正のカメラアプリで撮影すると、ちょっとした落とし穴がある。2xモード撮影すれば、常にテレ側を使うとは限らないのだ。作例を2組掲載したのでご覧いただきたい。どちらも2xモードなのだが、Exifを見ると、上は7mm側、下は4mm側のデジタルズームになっている。

作例 ※リンク先等倍
1xモード
2xモード(7mm側を使用)
1xモード
2xモード(ただし4mm側を使用)

 これには理由があり、「テレ側に光学手ぶれ補正機能がない」、「テレ側の最短撮影距離がワイド側より長い」の2点が挙げられる。つまり“暗い場所”、もしくは”マクロ撮影時”に(両方もありえる)、ユーザーができるだけ失敗しないよう、自動的にワイド側を使う仕組みになっているのだ。これは「サッと簡単に綺麗な写真が撮れる」という純正カメラアプリのコンセプトに沿ったもので、これはこれでありだと思う。

 なお、Lightroom搭載のカメラは、切り替えると明示的に「Wide-angle Lens」と「Telephoto Lens」が表示されるので、2xモード時に勝手にワイド側を使うことはない。ただ、テレ側は光学手ぶれ補正機能がないため、緩めに撮っていると意外と手ぶれの連打になるので要注意だ。

 以下、作例として26枚のスナップを掲載した。並びは時系列。ちょうど入手した日の夕方に銀座へ行く用事があったので、そこから始まり、戻って恵比寿近辺。翌日、想定外に少し晴れたため、表参道、夕方の代官山……といった感じだ。以降はご存知の通り、雨や台風で悪天候が1週間近く続いたため、特に撮っていない。

 なお鳥っぽいのが3羽ぶら下がっている飾りだけLightroomで撮影しRAW現像、ほかは標準のカメラアプリを使っている(無補正/オリジナルのまま)。Exifを見ると、2xでも暗かったり、マクロだったりすると、先に説明した通り、ワイド側を使っているのが分かる。

 画質に関しては特に語る必要もないだろう。ご覧の通りだ。

作例 ※リンク先等倍

 スナップ写真ばかりでは面白くないので、デジタル一眼レフの比較と共に、女の子を軽くグラビアっぽく撮ってみた(最後1枚はありがちなシーン)。最後のカフェの店内以外は、全てレフ板を使用している。屋内屋外、それぞれ1xと2xが1枚づつとなっている。またスナップとは違い、iOSの写真アプリで若干色被りなどを補正した(眼鏡のカットのみ未補正)。モデルは未桜さん。

 観光旅行などで「ここへ行きました」的な写真であれば背景も綺麗に写って欲しいが、この手の写真はボケないので、背景はなるべくシンプルにした方がスッキリする。ポートレートモードではこの問題がクリアされるはずなので、リリース時にはもっと多く撮りたいところか。

作例 ※リンク先等倍
モデル:未桜(みお)さん。(@LuvCan;D)

 一点困ったのは、iPhone 7 Plusでスピーカーの音量が増したのに合わせて(iOS 10でも音が大きくなったらしい)、シャッター音が爆音になったこと。カフェなどで「今日の食事」的写真を撮るのに躊躇するレベルの音量だ。日本国内では盗撮が標準と言わんばかりの妙な自主規制で、小音量ならまだしも、この音量は許しがたいレベル。もともとの音量を下げて欲しいのは言うまでもないが、ちょっとした隠し技(バグ?)で消すことができる。

 既にネット上に載っていることもあり、簡単な説明に留めるが、設定/一般/アクセシビリティ/AssistiveTouchをオンにして、最上位レベルのメニューをカスタマイズ>ベルマーク(?)1つだけにして、そのアクションを消音にすればOK。ただ、これはおそらくAppleのチェック漏れだと思われるので、その内OSのアップデートで効かなくなることが予想される。

ちょっと便利な「PhotoFast MemoriesCable GEN3」

 ここまでiPhone 7 Plusの説明だったが、バシバシ写真を撮っていると32GBはあっと言う間に容量不足になる。特に今回のような作例で、ずっとストレージ内に残っている必要が無い写真も筆者の場合は多くあり、こんな時に便利なのが「PhotoFast MemoriesCable GEN3」だ。

 機能的には「Lightning-USBケーブルで充電」は当たり前として、中に64GB(128GBもある)のストレージを内蔵しており、そこへアプリを使って写真などの色々なデータを保存/リストアする機能を持っている。

PhotoFast MemoriesCable GEN3
PhotoFast ONEアプリ
Home
iPhoneのアルバムにアクセスして選択
64GBのストレージ側へコピー

 Lightningコネクタへ接続すると、iPhoneとストレージ間の保存/リストア、USBへ接続するとMacとストレージ間の保存/リストアがワンタッチで可能。現場で撮り過ぎて容量が不足してきた時、これを接続して使用するカットをコピー。仕事部屋へ戻って、USB側でMacへ刺せば、即データが閲覧可能になる。

 アプリは2系統あり、1つは筆者の用途に向いている、選んでコピー可能な「PhotoFast ONE」。もう1つは、何も考えずに写真と連絡先、カレンダーの同期/バックアップだけ行なえる「PhoneSwitcher」。用途に応じて使い分けると良いだろう。

 最後になるが、やはり「爆速は正義!」と再認識。とにかく何をしても速い。もはやFacebookやTwitterなどは、PCで使うより反応が良い。「かなり速いな……」と思っていたところに、あるサイトの評価では、「Snapdragon 820より倍速く、全てのMacBook Airよりも速い」というものを目にした。つまりCore mより速いということだ。記事の信憑性などもあるが、確かに実際触った感触ではそんな感じだ。

 もうこうなると、ディスプレイ(Apple TV?)とキーボード/マウスをBluetoothで接続した時、マルチウィンドウ(ポインティングデバイスも)にさえ対応すれば、iOS版Continuumの完成となる。これだけのパワーがあれば、いよいよ現実味を帯びてくるが、はたして同社がどう出るのか気になるところだ。

 以上のように、Apple「iPhone 7 Plus」は、ルックスこそiPhone 6 Plusとほとんど同じだが、中身はまるで違う新型iPhoneに仕上がっている。カメラに興味を持ったり、防塵・防水やFelica対応が嬉しかったり、爆速が最大の魅力……など、人それぞれ気に入るポイントも違っていると思われる。

 ただ、冒頭で触れたように、個人的には昔からiPhone最大の魅力は「パネルの綺麗さ」、「カメラの機敏さと写り」、そして「サウンドクオリティ」のバランスが良いことだったにも関わらず、今回サウンドに関しては大きくバランスを崩してしまった。ほかの部分が良いだけに、非常に残念でならない。

 とは言え、近々のアップデートでポートレートモードやFeliCaが使用可能になるお楽しみが待っている。文中で何度も触れているように、ポートレートモードに期待が高まる。

2x/Instagramのフィルターあり。ポートレートモード編へ続く……!?