■最新液晶ディスプレイ ピックアップ■
PA246Q | |
液晶サイズ | 24.1型 |
パネル方式 | p-IPS方式 |
表示解像度 | 1,920×1,200ドット |
アスペクト比 | 16:10 |
画素ピッチ | 0.270×0.270mm |
表面処理 | ノングレア |
バックライト方式 | 冷陰極管 |
応答速度 | 6ms(中間色) |
コントラスト比 | 1,000:1(ASCRオン時 50,000:1) |
視野角 | 上下/左右とも178度 |
輝度 | 400cd/平方m |
表示色 | 約10億7,374万色 |
走査周波数 | 水平:30kHz~83kHz 垂直:56~76Hz |
チルト角度 | 下5度、上20度 |
高さ調節 | 100mm |
スイベル | 左60度、右60度 |
ピボット機能 | あり |
入力端子 | DVI-D(HDCP対応)×1 USBアップストリームポート×1 DisplayPort×1 HDMI×1 ミニD-Sub 15ピン×1 メモリカードリーダー×1 |
出力端子 | USBダウンストリームポート×2 ヘッドフォン出力×1 |
スピーカー | なし |
VESAマウント | 対応(100×100mm) |
電源 | 内蔵 |
消費電力 | 75W以下 |
付属品 | DVI-Dケーブル DisplayPortケーブル ミニD-Sub15ピンケーブル USBケーブル 電源ケーブル サポートCD-ROM |
本体サイズ | 558.4×235×380.8mm(幅×奥行き×高さ) |
重量 | 約7.3kg |
ASUSTeK Computerは、広色域p-IPSパネルを採用し、10bitカラーをサポートする高品質液晶ディスプレイ「PA246Q」を発売した。Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102%、sRGBカバー率100%と優れた発色性能を誇っており、プロ用途をターゲットとした液晶ディスプレイとして位置付けられている。価格は63,000円だ。
●本体デザイン
PA246Qは、プロ用途をターゲットとしていることもあり、比較的オーソドックスなデザインとなっている。本体、スタンドともスクエアで、唯一目立つのは液晶画面下部の赤のラインぐらい。ベゼル部はつや消しとなっているため、外光の反射が気になることもなく、作業に集中できそうだ。
本体サイズは、558.4×235×380.8mm(幅×奥行き×高さ)とかなり大きく、重量も約7.3kgと重い。ただ、ベゼル部は十分に狭額で、24.1型液晶ディスプレイとしてはコンパクトにまとまっている方だ。
スタンドは、下5度、上20度のチルト角度調節機構、最大100mmの高さ調節機構、左右それぞれ60度ずつのスイベル機構、液晶画面を90度回転させるピボット機構に対応と、プロ向けらしい高機能スタンドを採用。100×100mmのVESAマウントにも対応しているので、スタンドは取り外してフリーアームなどを利用することも可能だ。
電源ボタンやOSD操作、入力切り替えなどのボタンは、液晶下部右側のベゼル部分に集められている。
●液晶パネル1,920×1,200ドット表示に対応する、24.1型ワイド液晶を採用。パネルの方式はp-IPS。上下/左右とも広い視野角が確保され、多少視点が移動しても明るさや色合いの変化はほとんど感じられない。また、10bitカラー(約10億7,374万色表示)に対応し、Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102%、sRGBカバー率100%を達成。工場出荷時には、簡易キャリブレーションが行なわれ、色差最大5以下を達成しているとする。
バックライト輝度は400cd/平方mと明るい。コントラスト比は標準1,000:1、ダイナミックコントラスト(ASCR)をオンにした状態で50,000:1。パネル表面は非光沢処理が施されており、外光の映り込みはほとんど気にならない。
●接続端子映像入力端子は、DVI-D(HDCP対応)×1、HDMI×1、DisplayPort×1、アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)×1の全4系統を用意。本体にはスピーカが内蔵されず、音声入力端子も用意されないが、HDMI入力時の音声を出力するヘッドフォン出力は用意されている。また、本体にはUSBハブ機能が用意されており、PCと接続するためのアップストリームポートと、周辺機器を接続するダウンストリームポートを2ポート用意。さらに、左側面にはSDカード/メモリースティック/xD-Picture Cardなどに対応するカードリーダが搭載されている。このメモリカードリーダは、PCとUSB接続することで利用可能となる。ちなみに、ヘッドフォン出力端子は、本体背面の映像入力端子の横に用意されており使いづらい。プロ用途ということで、利用する機会は少ないものと思われるが、できれば本体側面などアクセスしやすい場所に用意してもらいたかった。
●OSDOSDメニューは、プロ用途の液晶ディスプレイとしては比較的シンプルな構成だ。ただ、見た目こそシンプルだが、RGBCYMの6色色相および彩度調整、RGB 3色のゲインおよびオフセット調整など、プロ用途のディスプレイに必要となる調整機能はしっかりと用意されている。ただ、操作ボタンが横に並んでいるため、直感的な操作が少々難しい点は気になった。
●画質表示品質はかなり優れている。発色が自然で鮮やかなのはもちろんのこと、12bitルックアップテーブルを利用したガンマ補正に対応しているため、グラデーションも非常になめらかに表示される。ぱっと見ただけでも、安価な液晶ディスプレイとは全くレベルの異なる表示品質が実現されいると十分に感じとれる。さすがに、Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102%、sRGBカバー率100%を達成しているだけのことはある。
国内大手メーカー製のプロ向け液晶ディスプレイは、専用のキャリブレーションツールを用意するなど、使い勝手を含めた部分などで一歩リードしているとは思うが、PA246Qでもサードパーティ製のキャリブレーションツールを利用すれば、ほぼ同等の使い勝手や調整機能を実現できるはずで、十分プロ用途に対応できると考えていいだろう。
また、画面にA4やUSレターサイズ、L2版などのサイズに相当する枠線を表示させたり、1cmや1インチの方眼を表示する、Quick Fit機能も用意。DTPやフォトレタッチなどの作業を行なう場合など、最終的に出力する用紙サイズを意識しながら作業が行なえるため、なかなか便利だ。
PA246Qは、プロ用途で必要となる表示品質や機能がほぼ網羅されており、DTPや映像処理を行なうユーザーやグラフィックデザイナーなど、表示品質を最優先に考えるユーザーが、選択肢として十分候補に入れられる製品だ。また、価格が63,000円と比較的安価に設定されていることもあり、デジタルカメラでの写真撮影を趣味とするハイアマチュアユーザー層や、表示品質を優先して液晶ディスプレイを選択しようと考えている一般ユーザーにもオススメしたい。
(2011年 6月 29日)