電子ドラムをPCにつないでレッスンするローランド「HD1 Drum Tutor」
~ゲーム感覚でリズムのトレーニング



品名ローランド「HD1 Drum Tutor」
購入価格7,800円
購入日2009年5月
使用期間約1カ月

「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです。

 一般的なロックバンドでは、ギター、ベース、ドラムの3種類の楽器が使われる。この内、ギターとベースは多くの場合、エレキタイプであり、アンプやスピーカーに接続しないと、大きな音が鳴らない。

 これに対し、ドラムはほとんどの場合アコースティックのものを使う。間近でドラム演奏を聴いたことがある人なら分かると思うが、その音量は相当なもので、家の中で1発スネアドラムをフルショットでバシッと叩けば、軽く向こう3軒両隣まで聞こえてしまうほどだ。そのため、ドラムは自宅で練習することがとても難しい。

 筆者のドラム歴は浅い。というか薄い。そもそも始めたのが25歳を過ぎてからだったと思う。始めた当初は、意気込みもあるし、バンドを組んでいたりしたこともあり、だいたい毎週末スタジオに入って練習していた。しかし、その後、やや熱が冷め、数年間あまりドラムに触れない次期もあった。直近の過去2年くらいは練習を再開したものの、ペースは月に1回程度スタジオで個人で練習するといった程度だった。

 ドラムに限らず、スポーツでも外国語会話でも、物事の習得には、日々の地味な練習の積み重ねが一番重要だ。例えば野球なら、素振りを繰り返し反復練習することで、次第に良いスイングが身につき、本番でも綺麗に打てるようになる。ドラムも同じで、例えば8分音符の連打をひたすら繰り返し、無理なく打てるようになったところで、実際の曲を演奏するといったステップを踏む。

 しかし、ドラムでは先に述べたように、この日々の練習というのが難しい。学生ならサークルなどに入り、毎日部室で練習できるかもしれないが、筆者の場合、毎日ドラムに触れる機会はなかった。こういう場合、多くの人は練習パッドを使って練習する。

練習パッドの1つ。これは表面がメッシュでできている

 練習パッドというのは、表面がゴムやメッシュの布地でできた直径20~30cm大の、ドラムヘッドを模したもの。スティックで叩くと、ドラムヘッドのように跳ね返りがあるが、音は(特にメッシュ地だと)ちょっとしかしない。

 これを使うことでスティッキングの練習はできる。だがこれだけでは不十分だ。例えば、本物のドラムだと一般的に、4つ程度のドラムとシンバルとがあり、それぞれを適切に叩くため、腕を移動しながら叩く練習も必要だが、練習パッドではそれはできない。また、ドラムは手だけでなく、足を使ってバスドラムを叩いたり(踏んだり)、ハイハットシンバルの開け閉めを操作するが、練習パッドでは当然これもできない。

 バスドラム用を含め、複数のパッドで構成されたドラムセットのような練習パッドセットも存在する。設置に結構なスペースが必要で、値段も結構するが、これなら移動や足の練習、そして曲の練習もできる。

 だが、こういったものを使っても、できない練習がある。それは、ドラムを“鳴らす”練習だ。ドラムはアコースティックであるがゆえ、例えば、同じスネアドラムを叩くにしても、強弱のみならず、叩き方や叩く場所を変え、音色を変えたりする。そういうわけで、自宅では練習パッドでリズムトレーニングなどをして、スタジオなどできっちり鳴らす練習をしたりするのだ。

 だが、筆者の場合、スタジオの練習にも問題(?)があった。というのは、多くのスタジオで、個人練習は当日しか予約を受け付けていないのだ。スタジオ側としては、バンド練習の予約が入らなかった部屋を、個人練習に安く貸すといった感じなので、スタジオに行きたいときは、当日の午前中に電話をして空きがあるかを確認する必要があるのだ。当然、満室のこともあり、そういうときは練習したくてもできない。

 そして、いざ部屋が取れたとなると、もちろん最初は基礎練習をするのだが、気がつくとiPodでお気に入りの音楽をかけ、それに合わせて叩き始めてしまう。終わってみると、基礎練習そっちのけで、3時間中2時間は曲のコピーをしてたということが少なからず、というかほとんどだったりした。

●ドラム練習パッド+音源=電子ドラム

 そんなわけで、いつまで経っても筆者の腕前は初級者の域を脱しない。そんな人間にとって打開策となるのが、電子ドラムだ。電子ドラムは、一言で言うと“音が鳴る”練習パッドセットだ。枠組みにドラムやシンバルのパッドが備え付けられ、これを叩くとセンサーが感知し、その信号が音源に送られ、スピーカーからドラムそっくりの音が鳴るという仕組みになっている。グレードにもよるが、強弱やリムショット、ゴーストノートといった叩き分けもきっちり、表現してくれるので、かなり本物に近い感覚で叩くことができる。実際、プロのドラマーでもライブなどで電子ドラムを使っているプレーヤーは少なくない。

 筆者は4月の末に引っ越しをした。新居は広さが増し、同じ階に隣人が存在せず、上からの音も全く聞こえてこない(=こちらからの音もほとんど聞こえないはず)という、電子ドラムにかなり好適な環境だったので、引っ越し後ほどなくしてローランドの電子ドラム「Vドラム V-Compact Series TD-4K-S」を購入した。

 さて、ここまで電子ドラムは自宅で練習するための究極解のような書き方をしたが、これにもハードルは存在する。まず第一に値段がかなり高い。TD-4K-Sは、ローランドのVドラムシリーズの中位モデルだが、実売価格は11万円程度する。また、この製品には使う上で必須となる、スピーカー、椅子、床に敷くマット、バスドラムのフットペダルが付属しないので、これらも一緒に揃えるとさらに5万円近くはかかる。本物のドラムセットよりは安いが、絶対的価格が高いことに間違いはない。筆者の場合、フットペダルはすでに持っていたが、マットと椅子(計約2万円)は新規に買った。スピーカーについては、昔iPod用に買ったものが余っていたので、それを使っている。

Vドラム V-Compact Series TD-4K-Sマット、椅子、バスドラムのフットペダルは別売なので、マットと椅子は新規に買ったスピーカーも必須だが、余っていたiPod用のものをつないでいる

 もう1つの大きな問題が騒音だ。「えっ?」と思うかも知れないが、実は電子ドラムも打音は結構うるさいのだ。ドラムの音は音声出力から出るので、音量を絞ったり、ヘッドフォンにつなげば、その音は周りにはほとんど聞こえなくなる。だが、ゴム製のパッドをスティックで叩いた音は、本物よりは格段にましだが、カコカコとそれなりの音量がある。

 特にバスドラムのパッドは、スティックの代わりにフットペダルの先についたビーターがかなりの勢いを持ってぶつかる。TD-4K-Sのバスドラムパッドは、ほかのゴムパッドより柔らかく、ある程度は音を小さくしてくれるが、それでもビーターがぶつかった衝撃は、床の素材にもよるが、低音で響き渡ったりもする。

 上位モデルでは、シンバル以外の全てのドラムのヘッドがゴムではなく、より本物に感触が近く、かつ打音がほとんどしないメッシュ地になっているので、おおむねこの問題は解消されるが、値段は30万円を超える。

 じゃぁ30万円出せば解決かというと、まだ問題は残る。それはスネアドラムのオープンリムショットだ。

 基本的にドラムはスティックの先端で、ドラム表面を叩く。だが、ロックドラムでは、多くの場合、アクセントのある場所では表面を叩くのと同時に、スティックの真ん中あたりでスネアのフチの部分も叩くのだ。これをオープンリムショットと言い、表面を叩くだけより、迫力のある音が鳴る。

 TD-4K-Sもスネアドラムは表面がメッシュ地になっているが、フチの部分は堅いゴムでできている。そして、オープンリムショットで叩くと、これまた結構な打音がしてしまうのだ。これは、上位モデルでも変わらない。

 つまり、電子ドラムは、サイレントドラムと形容されることもあるが、決して無音ではなく、特に静かな家の中で叩くと、それなりの音がすることを知っておく必要がある。

 そんなわけで、上の階に音が結構筒抜けていた前の自宅では、電子ドラムの導入は無理だったが、遮音性の高いマンションに引っ越ししたことで、晴れて購入に至ったのだ。それでも、フルショットで打つと、さすがに近隣に音が漏れそうなので、いつも7分くらいの力で叩いている。

●リズムトレーニング機能が充実したTD-4K-S

 このあたりでTD-4K-Sの仕様などについて紹介しておこう。本製品は2月に発売されたばかりで、かなり新しい。前述の通り、同社のラインナップの中で中位に位置し、機能的にも特に初級~中級者に向けたリズム・コーチ機能が特徴的だ。

 キットの内容は、ドラムが、スネア、タムタム×3、バス、シンバルが、ハイハット、クラッシュ、ライド(パッド自体はクラッシュと同じ)という構成。スネアはメッシュ地で、オープンリムやクローズドリムショットの打ち分けが可能。また、タムタムも含め、本物同様に叩いた場所によって微妙に音色が変化する。ハイハットはパッド1枚の構成で動かないが、専用のペダルが付属し、オープン/クローズを操作できる。

スネアのパッド。表面がメッシュなので、この部分は叩いても騒音はほとんどない。ただし、オープンリムショットではそれなりにうるさい。表面の張り具合は、本物同様にチューニングできるタムタムのパッド。強さだけでなく、叩く場所によっても音が変わるシンバルのパッド。エッジとボウの打ち分けはできるが、カップは非対応
ハイハット。下に写っているペダルには電気的につながっているバスドラムのパッド。面積は小さいが、ツインペダルにも対応する各種パッドは位置や角度、高さなどを柔軟に変えられる。やろうと思えば1タム+2フロアタムの配置も可能

 これは他のVドラムもそうなのだが、各種パッドは上位のものにアップグレードすることもできる。たとえば、タムタムやバスドラムをメッシュ地のものにしたり、シンバルをエッジとボウだけでなく、カップの打ち分けもできるものにしたり、ハイハットを本物と同じスタンドを使うものにしたりできる。ただし、増設についてはクラッシュシンバルを1つ増やせるだけとなっている。

 枠組みはコンパクトにまとまっており、約120cm四方のスペースがあれば設置できる。ただし、別売のマット「TDM-1」(約8千円)は必須だと思った方がいい。というのは、バスドラムのパッドは、底にマジックテープがついており、これで固定する仕組みになっているからだ。絨毯でも大丈夫だが、はがすときに痛めてしまうので、専用マットを敷いた方がいい。また、若干ではあるが防振効果もある。

 音源は新たに開発された「TD-4」を搭載。25種類のドラムキットと125種類の音色が内蔵され、パッドごとにチューニングやマフリング(ミュート)の設定も個別にできる。この音源モジュールの最大の特徴が、リズム・コーチという、リズムを鍛えるための機能が搭載されている点だ。

 リズム感を鍛えるには、メトロノームを聞きながら、それに合わせてひたすら練習する。しかし、自分で演奏しているときは、リズムの揺れが分かりにくいので、録音しておいて、後からそれを聞き直し、苦手なポイントを把握したりする。

 こんな時、TD-4K-Sのテンポチェック機能を使うと、例えば8分音符でテンポ120など、設定した速さ/音符でメトロノームが鳴り、これに合わせて叩くと、リアルタイムでリズムが合っているかを百分率で示してくれるのだ。リズムの正確さをどの程度の精度で検知しているのかは分からないが、耳では聞き分けできないくらいのわずかなリズムの「走り」や「もたり」でも、すぐに数字が下がってしまうくらい繊細だ。実際、筆者の場合、100%どころか80%台を維持するのも難しかったりする。

 これ以外にも、リズムが合っているとメトロノームの音がフェードアウトし、ずれると大きくなるモードや、1小節ごとに、2分音符、4分音符、8分音符、3連符、16分音符を叩き分けるモードなど、リズム感をしっかり鍛えたい人に好適な機能がいろいろとある。

音源モジュールリズムトレーニングをしているところ

●VドラムをPCについないでトレーニング

 さて、実はここまでは前置きだ。TD-4K-Sについては、もっと語りたいこともあるのだが、今回の主役は、エントリー向けのVドラムである「V-Drums Lite HD-1」向けのレッスンソフト「HD1 Drum Tutor」なのだ。

 このソフトは、VドラムをPCにつないで、譜面を見ながら曲に合わせて演奏し、リズムが合っているかどうかを判定してくれるもの。基本的にはV-Drums Lite HD-1用となっているが、それ以外のVドラムでも一応利用できる。価格は7,800円。対応OSはWindows XP/Vista。VドラムをPCにつなぐMIDI→USBアダプタが付属する。

VドラムのMIDI出力からPCのUSBに変換するアダプタが付属最初は譜面を見ながら演奏するので、このように見やすいところにPCを置く必要がある。ちなみに、PCを置く専用の台もオプションで用意されている

 前述の通り、TD-4K-Sにはすでにリズム・コーチ機能がついているが、HD1 Drum Tutorはそれよりも大幅に優れている。順に説明しよう。

 ソフトを起動したら、まず「Preset Pattern」ボタンを押し、プリセットの曲から好きなものを選ぶ。プリセットには、ドラムの基本的なパターン8種類、ドラム以外の伴奏パートも入った初級用練習曲10種類、上級用練習曲16種類、合計34種類の楽曲が入っている。プリセット選択画面では、標準のテンポ、拍子、音楽のジャンル、難しさが表示されている。基本的に、上にあるほど簡単で、下に行くほど難しくなる。最上位にあるのは、曲ではなく非常に基本的なリズムパターンで、それらを練習した後に、そのフレーズを実際に使った曲を演奏していくことになる。

 画面の上半分には、その曲の8小節分の楽譜が表示される。右下に再生コントロールのボタンがあり、再生ボタンを押すとカウントの後、再生が開始される。この時、青いバーが右にスクロールし、今演奏しているところが一目で分かる。また、青いバーの上では赤い丸がテンポに合わせて上下するのでテンポがつかみやすい。

メイン画面プリセットに34種類の楽曲が入っている。ジャンルはさまざま

 実際に曲に合わせて演奏してみると、各音符ごとに、タイミングが合っていると○印が、ずれていると×印が表示される。TD-4K-Sのリズム・コーチ機能では、リズムがずれたことは分かっても、どこでずれたのかは分からなかったが、HD1 Drum Tutorならそれが把握できる。また、この○印と×印は、楽譜上に実際に自分が叩いた瞬間に刻まれる。そのため、走ったのかもたったのかもちゃんと分かるようになっている。

 楽譜を読むのが苦手という人もいると思うが、画面左下にはVドラムの各パッドのアイコンが表示されており、その時に叩くべきパッドにリアルタイムで黄色い丸が表示されるので、「あれ? これはハイタムだったか、ロータムだったか?」というような時に参考になる。また、各アイコンをクリックするとそのパッドおよび譜面の該当箇所が緑色で表示され、そのパッドだけをソロ演奏させることができる。

音符ごとに○と×でタイミングを判定。×印は叩いた瞬間のところにつけられるので、走ったのかもたったのかも分かる特定のパッドだけに限定して練習することも可能

 画面の右下には、再生、停止、最初に戻るといった基本的なボタンに加え、テンポの変化、曲データに含まれるドラム音を消して自分の叩いた音だけを出す(マイナスワン)、メトロノームを鳴らす、BGMを消すといったボタンがある。最初は、青い線を目で追いながら演奏するだろうが、覚えてしまったら、メトロノームを頼りに、画面は見ずに、また、自分の鳴らすドラム音だけを出力してプレイといったこともできる。

 また、これ以外に楽譜の特定の小節だけを繰り返し再生する機能もあるので、例えばフィルインの部分だけを重点的に練習したいということもできる。ちなみに、譜面上でマウスホイールを回すことでも、譜面を進めたり戻したりできる。

ゲーム画面で先ほどの譜面を表示させたところ。慣れるまでは、クラッシュ/ハイハット周りとタム周りの区別が難しい

 もう1つおもしろいのが、楽譜ではどうしても分からないという人向けに、リズムゲーム風に表示するモードもあるのだ。このモードでは、音符の代わりに、リズムゲームでよくみかけるバーが上から降ってくるので、一番下に来たときに合わせて、パッドを叩く。最初は、どのバーがどのパッドに対応するのかを覚えるのにちょっと苦労するが、各バーごとに叩いたタイミングが「Perfect」、「Good」、「Ok」、「Miss」の4段階でされ、それらの数や得点が表示されるなど、まさにゲーム感覚でトレーニングできる。

 さて、使ってみての感想だが、自分のリズムが正確かどうか、またずれているとしたらどういうところでずれているのかを客観的に把握するのにとても便利だ。しかも録音したのを聞き直すのと違い、視覚的にもミスを判断できるのは、初級者にとってありがたいだろう。

 また、プリセットにはメジャーなポップスやロック以外に、フュージョン、ジャズ、R&B、ダンス、ラテンといったバラエティ豊かな曲が揃えられている。例え自分の方向性がそれらでなかったとしても、違うジャンルの曲の経験があると演奏の幅に広がりが出るので、一通り演奏してみると良いだろう。

 ちなみに、本ソフトに同梱されるMIDI→USBケーブルは単体で買うと3千円程度する。そして、フリーソフトでもゲーム的に電子ドラムで演奏を楽しむものがあり、このケーブルはそういった場合にも使うことができるので、利用価値が高い。

 難点を挙げるとすると、メトロノームをオンにすると、曲の再生が終わってもずっと鳴りっぱなしなのは、何かに支障が出るわけではないが、ちょっとうざったい。また、ゲームモードではどこでミスをしたのかが把握しづらい。せっかく4段階の判定が出るのに、その数がカウントされるだけで、演奏後に譜面を巻き戻してみても、譜面モードと違い、どこでミスしたのかが分からない。

 それからぜひ改善してもらいたい点として、楽譜を編集する機能が欲しい。例えば、タムタムを「ドコドコ」と8分で連打するフィルインがあったとして、慣れてきたらこれを16分で叩いたり、タムタムを移動しながら叩いたりと、より高いテクニックに挑戦したいと思う。そんな時のために既存のプリセット曲を編集したり、あるいはオリジナルの譜面を作る機能があったりするとさらに便利になる。

 一応、任意のSMFファイルを読み込んでドラム譜面表示および演奏する機能はあるので、別のソフトで譜面を起こせばできなくはないが、さすがにこれは面倒だ。

 本ソフトはVドラムを所有し、中級以下程度の腕前というかなり限られたユーザーが対象になるが、USBケーブルはほかにも使い道があるので、Vドラムユーザーはゲームタイトルを買うつもりで買ってみるのも悪くないと思う。

 筆者の場合、HD1 Drum TutorとTD-4K-Sとを1月近く使ってみて、上達したと感じられるところはまだ少ないものの、それまで気づいていなかったクセや乱れなどを知ることができた。その点だけでも、効果が出始めていると実感している。今後も末永く使っていきたい。

演奏例。マイナスワンモードにして、ドラム音はVドラムから鳴らしている

(2009年 7月 3日)

[Text by 若杉 紀彦]