ソニー「VAIO S VPCSB19FJ/B」
~単体GPUと第2世代Core i5搭載のスリムモバイル



VAIO S VPCSB19FJ/B

3月下旬以降 発売

価格:オープンプライス(実売199,800円前後)



 ソニーの春モデル第2弾として発表された「VAIO S」シリーズは、13.3型ワイド液晶を搭載したモバイルノートだ。VAIOの13型クラスのモバイルノートは、2004年に登場したVAIO type Sに始まったが、その後、プレミアムモデルの「VAIO Z」とスタンダードクラスの「VAIO S」へと分化した。今回登場したVAIO Sシリーズは、VAIO Zで培った技術を取り入れることで、スタンダードクラスの価格帯で、より高いパフォーマンスを実現したことがウリだ。

 VAIO Sシリーズの店頭モデルは、CPUや光学ドライブの違いによって、2モデルが用意されている。ここでは、店頭モデルの上位となるVAIO S VPCSB19FJ/B(以下VAIO S)を試用する機会を得たので、早速紹介していきたい。なお、今回試用したのは試作機であり、細部やパフォーマンスなどが製品版とは異なる可能性がある。

●厚さ23.9mmのフルフラットボディを採用

 VAIO Sは、「ヘキサシェル」デザインと呼ばれる新設計の筐体を採用している。ヘキサシェルとは、マグネシウム合金を上下に組み合わせ、側面からは六角形に見えるようなデザインであり、いわゆるハニカム構造と同じ原理で、高い強度を実現する。今回試用した上位モデルのボディカラーはブラックのみだが、下位モデルはブラックとホワイト、ピンクの3色が用意されている。

 ボディサイズは、331×224.5×23.9mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.76kg(下位モデルは約1.72kg)である。1月に登場したVAIO S VPCS149FJ(下位モデルとして併売される)の重量は約2kg、厚さは31.5mmだったので、重量が約240g軽くなり、厚さは7.6mm薄くなったことになる。重量約1.37kgのVAIO Zに比べると、多少重いが、気軽に携帯できる範囲だ。パームレストは、アルミの一枚板を打ち抜いて成型されたもので、高い質感と耐久性を誇る。また、これまでのVAIOシリーズは、円筒形のリチウムイオン電池を採用していることが多く、ヒンジ部分にバッテリを搭載する、いわゆるシリンダーデザインを採用した機種が多かったが、今回のVAIO Sでは、薄型のリチウムポリマー電池を採用したことで、ヒンジ周りの設計の自由度が向上。ヒンジが上から見えない、美しいコンシールドヒンジデザインを実現した。ヒンジが背面側に位置するようになったことで、手前のスペースも広がり、タッチパッドの面積も広くなっている。

VAIO Sの上面。今回試用した上位モデルのVPCSB19FJ/Bのボディカラーはブラックのみ「DOS/V POWER REPORT」誌とVAIO Sのサイズ比較。VAIO Sのほうが、奥行きで14.5mm、横幅で54mmほど大きいVAIO Sの底面。バッテリもカバーに覆われている
底面のカバーを外すと、メモリスロットやHDD、バッテリにアクセスできるメモリスロットとして、SO-DIMMスロットが1基用意されている。オンボードで4GBのメモリが標準搭載されており、SO-DIMMスロットは空いている。最大8GBまでの増設が可能だ

●単体GPUのRadeon HD 6470Mを搭載し、スイッチで切り替えが可能

 CPUとしては、Core i5-2410M(2.3GHz)を搭載する(下位モデルはCore i3-2310Mを搭載)。開発コードネームSandy Bridgeと呼ばれていた最新CPUであり、デュアルコアだがHyper-Threadingテクノロジーをサポートしており、4スレッドの同時実行が可能だ。また、Turbo Boostにより最大2.9GHzまでクロックが向上するため、高い性能を誇る。メモリは標準で4GB実装されているが、SO-DIMMスロットを使わずに、すべてオンボードで実装されていることも嬉しい。SO-DIMMスロットは1基だが、出荷時の状態で空いているので、標準実装メモリを無駄にすることなく、最大8GBまで増設できる。HDDは2.5インチ500GBで、回転数は5,400rpmである。また、加速度センサーを搭載しており、落下や揺れなどを感知して、磁気ヘッドを退避させることで、データを守るように設計されている。光学ドライブとしては、Blu-ray Discドライブを搭載(下位モデルはDVDスーパーマルチドライブ)。OSは、Windows 7 Home Premium 64bit版がプリインストールされている。

 CPUには、Intel HD Graphics 3000と呼ばれるグラフィックス機能が統合されているが、VAIO Sでは、単体GPUのRadeon HD 6470Mを搭載していることも魅力だ(直販モデルのVAIOオーナーメードモデルでは、上位のRadeon HD 6630Mを搭載)。ビデオメモリを512MB搭載しており、最新のDirectX 11をサポートする。また、このRadeon HD 6470MとCPU内蔵グラフィックス機能のどちらかを利用するか、パフォーマンス・スイッチによって切り替えられるので、AC駆動時にはグラフィックス性能の高いRadeon HD 6470Mを利用し、バッテリ駆動時にはRadeon HD 6470Mを使わず、CPU内蔵グラフィックス機能を利用することで、消費電力を削減でき、長時間の駆動が可能になる。切り替えの際に、OSの再起動は不要なので、非常に便利だ。総合的に判断して、このクラスのモバイルノートとしてはトップクラスのパフォーマンスといってよいだろう。

 液晶ディスプレイには、13.3型ワイド液晶を採用。解像度は1,366×768ドットである。光沢(グレア)タイプの液晶だが、表面に低反射コートが施されているため、一般的な光沢液晶に比べると映り込みはかなり少ない。また、ノングレア液晶に比べると、黒が締まっており、コントラストが高く感じる。ノングレア液晶と光沢液晶のいいとこ取りをしたような液晶パネルだといえる。液晶上部には、有効画素数約31万画素のWebカメラが搭載されており、ビデオチャットなどに利用できる。

トレイ式のBlu-ray Discドライブを搭載液晶は光沢タイプだが、低反射コートが施されており、一般的な光沢液晶に比べて映り込みが少ない。発色も鮮やかだ液晶上部に有効画素数約31万画素のWebカメラを搭載。ビデオチャットなどに利用できる

●バックライト付きキーボードを搭載

 キーボードは全87キーで、キーピッチは約19mm、キーストロークは約2mmと余裕がある。キー配列も標準的で、キーピッチも均等なので、快適にタイピングできる。また、キーボードにはバックライトが搭載されている。このバックライトは、キーボード左上の照度センサーと連動し、周囲が暗くなって、ユーザーがキー操作を行なうと点灯する。バックライトはそれほど明るいわけではないが、キートップの文字が光るようになっているので、暗い場所でもしっかりとキーボードを打てる。ポインティングデバイスとしては、タッチパッドを採用。パッドのサイズが大きく、操作性は良好だ。左右クリックボタンの中央には指紋センサーが搭載されており、セキュリティについても安心だ。

 キーボードの左上には、光学ドライブのイジェクトボタンとグラフィックス機能の切り替えを行なうパフォーマンス・スイッチが用意されている。パフォーマンス・スイッチを左側のSTAMINAにすると、CPU統合のグラフィックス機能を利用し、右側のSPEEDにすると、単体GPUのRadeon HD 6470Mが利用される。キーボードの右上には、ASSISTボタン、WEBボタン、VAIOボタン、パワーボタンが用意されている。電源オフ時にASSISTボタンを押すと、システムのリカバリやメンテナンスが可能な「VAIO Care レスキュー」が起動する。また、電源オン時(Windows起動中)に、ASSISTボタンを押すと、システムの診断やトラブルの解決を行なう「VAIO Care」が起動する。また、電源オフ時にWEBボタンを押すと、Windowsを起動せずに、Webブラウザが起動しインターネットに接続される「Quick Web Access」機能も用意されている。なお、電源オン時にWEBボタンを押すと、IEが起動する。

キーボードは、アイソレーションタイプで、全87キーである。キーピッチは約19mm、キーストロークは約2mmだキーボードにはバックライトが搭載されており、周囲が暗く、ユーザーがキー操作を行なったときのみ、自動的に点灯するバックライトが点灯すると、キートップの文字がうっすらと光る
ポインティングデバイスとして、タッチパッドを採用。サイズも大きく、操作しやすい。左右クリックボタンの間には、指紋センサーが搭載されているキーボード左上には、イジェクトボタンとパフォーマンス・スイッチが用意されている。パフォーマンス・スイッチにより、単体GPUの有効/無効を切り替えられる。また、パフォーマンス・スイッチの右側には、照度センサーが搭載されており、キーボードバックライトの制御に使われるキーボード右上には、ASSISTボタンとWEBボタン、VAIOボタン、パワーボタンが用意されている

●USB 3.0ポートやHDMI端子を搭載するなどインターフェイスも充実

 VAIO Sは、インターフェイスも充実している。USB 3.0×1とUSB 2.0×2、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、HDMI出力端子、有線LAN(Gigabit Ethernet)などのほか、メモリカードスロットとして、メモリースティックデュオスロットとSDメモリーカードスロットを搭載する。ワイヤレス機能として、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 2.1+EDRをサポートするほか、WiMAXにも対応しているのは嬉しい。正面左側にワイヤレススイッチが用意されているので、素早く確実にワイヤレス機能のON/OFFを行なえるのは便利だ。また、CPU内蔵グラフィックス機能の利用時には、無線LANを利用してTVなどにワイヤレスで映像を出力する、Wireless Display(Wi-Di)も利用可能だ(TV側には、サードパーティから発売されているWi-Diアダプタが必要)。さらに、オプションとしてポートリプリケーターが用意されている。ポートリプリケーターを装着すれば、USB 2.0×4や有線LAN×2、アナログRGB出力、HDMI出力などが利用できる。

左側面には、ヘッドフォン出力とBlu-ray Discドライブが用意されている右側面には、メモリースティックデュオスロット、SDメモリーカードスロット、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 3.0、USB 2.0×2、有線LANが用意されている
右側面のコネクタ部分のアップ。青色のUSBポートがUSB 3.0対応である正面左側に、ワイヤレススイッチが用意されており、ワイヤレス機能のON/OFFを行なえるので便利だ

●バッテリ急速充電対応でモバイル利用がより便利に

 VAIO Sは、バッテリ周りの仕様もよく考えられている。標準バッテリは、パームレストの下側に装着されており、公称最大8時間(下位モデルでは8.5時間)の駆動が可能だが、さらにオプションとして底面に装着する拡張バッテリが用意されている。拡張バッテリは、標準バッテリと同じ容量であり、あわせて最大16.5時間の駆動が可能になる。

 秀逸なのは、この拡張バッテリは、単体でも充電ができ、VAIO S本体の電源を切らずにそのまま着脱できることだ。内蔵バッテリと拡張バッテリの両方が十分に充電されている場合は、拡張バッテリから電力が優先して供給され、内蔵バッテリの消費を抑制できる。拡張バッテリの電力をすべて使い切ったら、内蔵バッテリから電力が供給されるので、拡張バッテリを外して単体充電することができる。反対に充電は、拡張バッテリを装着していても、内蔵バッテリが優先され、内蔵バッテリが80%まで急速充電されると、拡張バッテリへの急速充電が開始される。拡張バッテリが80%まで急速充電されると、内蔵バッテリの残りの20%の充電が行なわれ、最後に拡張バッテリの残りの20%が充電されるという順番だ。バッテリ残量0%から80%までの急速充電にかかる時間は1.5時間と短く、80%充電で6時間以上の駆動が可能だ(残りの20%の充電にも1.5時間かかるので、満充電には合計3時間が必要)。さらに、わずか15分間の充電でも1時間の駆動が可能なので、こまめに充電することで、長時間使い続けられる。モバイル利用が多い人にとって、非常に心強い。

 実際に、バッテリベンチマークソフトの「BBench」(海人氏作)を利用し、1分ごとに無線LAN経由でのWebサイトへのアクセス、10秒ごとにキー入力を行なう設定でバッテリ駆動時間を計測したところ、STAMINAモード(CPU内蔵グラフィックス機能利用時)で5時間36分、SPEEDモード時(Radeon HD 6470M利用時)で3時間37分という結果になった。無線LANを常時ONにした状態で、これだけ持てば十分合格点を付けられる。前述したように、拡張バッテリーを装着すれば、駆動時間は2倍に延びる。

VAIO Sの標準バッテリ。リチウムポリマー電池を採用しており、非常に薄い。11.1V/4,400mAhという仕様になっているCDケース(左)とバッテリのサイズ比較
ACアダプタは、このクラスとしては標準的なサイズだが、できればもう一回り小さくして欲しいところだCDケース(左)とACアダプタのサイズ比較

●Windowsの起動を高速化する「QuickBoot」

 Windowsの起動を高速化するQuickBoot機能を搭載していることも特徴だ。他社からも同様な機能を搭載した製品が登場しているが、VAIOシリーズでは、今回のVAIO Sが初となる。QuickBootは、BIOSをチューニングし、起動時のPOSTなどを高速化することで、従来に比べてより短い時間でOSの起動を可能にする技術だ。なお、店頭モデルのVAIO Sは、ストレージとしてHDDを搭載しているが、直販モデルのVAIOオーナーメードモデルでは、ストレージとしてSSDを選択することが可能で、SSDモデルならQuickBootの効果もより大きく、従来の約半分の20秒以下でWindowsが起動するという。

 そこで、実際に起動時間を計測してみた。なお、今回試用したのは、HDD搭載の店頭モデルである。また、試作機なので、製品版ではさらに高速に起動する可能性もある。起動の様子は動画を参照してほしいが、パワーボタンを押してからWindows 7のデスクトップ画面が表示されるまで40秒ほどかかっていた。本来はHDDモデルでも30秒程度で起動できるとのことだが、試作機でもBIOSの処理がかなり高速化されていることがわかる。

【動画】VAIO Sの起動の様子。BIOSの処理がかなり高速化されている

●モバイルノートとしてはトップレベルの性能を実現

 参考のためにベンチマークテストを行なってみた。利用したベンチマークプログラムは、「PCMark05」「PCMark Vantage」、「3DMark03」、「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3」、「ストリーム出力テスト for 地デジ」、「CrystalDiskMark」で、比較用として、ソニー「VAIO Y(YB)」、ソニー「VAIO Y(YA)」、パナソニック「Let'snote J9ハイパフォーマンスモデル」、NEC「VersaPro UltraLite タイプVC」、NEC「LaVie M」の値も掲載した。また、VAIO Sについては、SPEEDモードとSTAMINAモードの両方で計測を行なった。

 PCMark05のCPU Scoreの値は、8160と非常に高く、定格クロックでは上回っているCore i5-460Mを搭載したLet'snote J9ハイパフォーマンスモデルよりも約14%高い。また、SPEEDモードでは、STAMINAモードに比べて、グラフィックス周りのベンチ結果が高い。そこで、VAIO SのSPEEDモードで、ストリートファイターIVベンチマークとバイオハザード5ベンチマークテストを実行したところ(解像度は1,280×720ドットモード)、前者が62.74fps、後者が30.1fpsという結果になった。ストリートファイターIVのような、比較的軽めのゲームなら十分遊べる性能だ。総合的に判断して、このクラスのモバイルノートとしては、トップレベルのパフォーマンスだといえるだろう。


VAIO S (SPEEDモード)VAIO S (STAMINAモード)VAIO Y(YB)VAIO Y(YA)Let'snote J9ハイパフォーマンスモデルVersaPro UltraLite タイプVCLaVie M
CPUCore i5-2410M (2.3GHz)Core i5-2410M (2.3GHz)AMD E-350 (1.6GHz)Core i3-380UM (1.33GHz)Core i5-460M (2.53GHz)Core i7-620UM (1.06GHz)Celeron SU2300 (1.2GHz)
ビデオチップRadeon HD 6470MCPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵Intel GS45内蔵
PCMark05
PCMarksN/AN/A2860N/A774650922826
CPU Score8160816327583586714935962966
Memory Score7920806020343465562939653066
Graphics Score6022406724441572223916841397
HDD Score537253245097525128319162654948
PCMark Vantage 64bit
PCMark Score57695343N/A3219未計測未計測未計測
Memories Score39743424N/A2045未計測未計測未計測
TV and Movie Score38393813N/A2331未計測未計測未計測
Gaming Score46483884N/A2093未計測未計測未計測
Music Score58395726N/A3529未計測未計測未計測
Communications Score54385388N/A2829未計測未計測未計測
Productivity Score46354556N/A2907未計測未計測未計測
HDD Score32433239N/A3063未計測未計測未計測
PCMark Vantage 32bit
PCMark Score543849052041未計測未計測未計測未計測
Memories Score375934551553未計測未計測未計測未計測
TV and Movie Score376435931560未計測未計測未計測未計測
Gaming Score406833851789未計測未計測未計測未計測
Music Score567051772510未計測未計測未計測未計測
Communications Score508547732083未計測未計測未計測未計測
Productivity Score420941441473未計測未計測未計測未計測
HDD Score324232622676未計測未計測未計測未計測
3DMark03
1,024×768ドット32bitカラー(3DMarks)12115745056332802334527142048
CPU Score212613554266131144771495
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3
HIGH6878342821241317244516311367
LOW9893511232861910389324101995
ストリーム出力テスト for 地デジ
DP99.9799.9756.677.798.2710076.43
HP99.9799.9799.9799.9799.9710099.97
SP/LP99.9710099.9710099.9710099.97
LLP99.9799.9799.9710099.9710099.97
DP(CPU負荷)17207237292768
HP(CPU負荷)796121131342
SP/LP(CPU負荷)4641208828
LLP(CPU負荷)3544146822
CrystalDiskMark 2.2
シーケンシャルリード81.37MB/s78.12MB/s70.34MB/s88.75MB/s189.4MB/s164.2MB/s60.31MB/s
シーケンシャルライト80.86MB/s77.74MB/s75.5MB/s87.92MB/s154.6MB/s39.58MB/s66.25MB/s
512Kランダムリード31.90MB/s31.53MB/s30.76MB/s35.09MB/s172.5MB/s142.6MB/s27.50MB/s
512Kランダムライト33.41MB/s32.22MB/s39.55MB/s43.82MB/s106.2MB/s34.53MB/s31.19MB/s
4Kランダムリード0.415MB/s0.409MB/s0.422MB/s0.443MB/s12.8MB/s7.629MB/s0.369MB/s
4Kランダムライト1.143MB/s1.103MB/s1.395MB/s1.500MB/s20.91MB/s13.66MB/s0.984MB/s
BBench
Sバッテリ(標準バッテリ)3時間37分5時間36分5時間28分5時間14分未計測4時間23分3時間39分
Lバッテリ未計測未計測未計測未計測10時間15分未計測7時間26分

●気軽に持ち歩ける高性能モバイルノートが欲しいという人に最適

 VAIO Sは、気軽に持ち歩けるサイズと重量を実現したモバイルノートながら、A4ノートにも負けない高い性能を誇る。急速充電に対応し、バックライトキーボードを採用するなど、モバイルシーンでの使い勝手も優れている。VAIOオーナーメードモデルでも、より解像度の高い液晶を選べないことが残念だが、それ以外のスペックについては十分に満足できる。メインマシンとしての利用にも十分なパフォーマンスを持つ高性能モバイルノートを探しているのなら、有力な選択肢となるだろう。

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(2011年 3月 22日)

[Text by 石井 英男]