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日本HP「HP Pavilion dv7-6000」
〜SSD+HDDを搭載できる59,850円からの17.3型高性能ノート



日本HP「HP Pavilion dv7-6000」

発売中

価格:59,850円〜



 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、17.3型の大型ワイド液晶を搭載するハイエンドノートシリーズ「HP Pavilion dv7-6000」を発売。外部GPUやSSDを搭載できるなど、高性能ノートらしい仕様を実現しながら、59,850円からと非常に安価に購入できる点が大きな特徴だ。

●ENVY17と同等の17.3型ワイド液晶を搭載

 日本HPのノートPCのうち、17.3型ワイド液晶を搭載するモデルは、ENVY17を筆頭にハイエンドモデルとして位置付けられている。今回紹介するPavilion dv7-6000(以下、dv7-6000)も、17.3型ワイド液晶を搭載し、ハイエンドモデルに位置付けられるが、17.3型液晶搭載モデルの中では下位に位置付けられる製品だ。そのため、液晶の表示解像度はフルHDではなく1,600×900ドット表示対応となっているなど、上位モデルに対する差別化が見て取れる。とはいえ、メインストリームで採用される例の多い1,366×768ドットよりも広く、位置付け的にメインストリームよりも上のクラスということがわかる。パネル表面は光沢処理が施されており、外光の映り込みがかなり激しいものの、発色は非常に鮮やかで、ENVY17搭載液晶に匹敵する表示品質が実現されている。

 大型液晶パネルを採用していることもあり、本体サイズは416×275×31.5〜40.5mm(幅×奥行き×高さ)とかなり大きく、ENVY17とほぼ同サイズとなっている。また、重量も約3.07kgと重い。とはいえ、このクラスのノートPCは、持ち運ぶとしても家庭内などに限られるため、大きく重いとしても、欠点とは言えないだろう。それよりも、余裕のあるキーボードやポインティングデバイスが搭載でき、操作性が高まるという点に利点がある。

 キーボードは、キーの間隔が開いた、いわゆるアイソレーションタイプを採用し、テンキーも搭載。キーピッチは19mmの正方キーで、入力しやすさはデスクトップ用キーボードとほぼ同等だ。ちなみに、試用機では英語配列のキーボードが搭載されていたが、購入時には日本語配列キーボードも選択可能となっている。ポインティングデバイスはパッド形式のタッチパッドを搭載。パッド面の面積が広く、ジェスチャー機能にも対応しており、こちらも扱いやすい。また、パッド左上隅をダブルタップすることで、タッチパッドの動作をON/OFFできる。HDのノートPCには、ほぼ標準的に搭載されている機能だが、外部マウスを接続した場合などに便利な機能だ。

1,600×900ドット表示対応の17.3型ワイド液晶を搭載。表面は光沢処理が施され発色は鮮やかだが、外光の映り込みはかなり激しい。また上下の視野角もやや狭い 液晶上部中央には、約92万画素のWebカメラを搭載。Webカメラの左右に見える穴はマイクだ
天板部分。カラーはダークアンバーで、落ち着いた印象が強い フットプリントは416×275mm(幅×奥行き)。大型液晶を搭載していることもあり、本体はかなり大きい 本体正面。ラッチレス構造ですっきりとしている
左側面。高さは31.5〜40.5mmと、このクラスのノートPCとして標準的な厚さだ 背面。中央下部にはバッテリが取り付けられている 右側面。光学式ドライブはこちらに搭載されている
アイソレーションタイプのキーボードを搭載。テンキーもしっかり用意されている。試用機には英語キーボードが搭載されていたが、日本語キーボードも選択可能だ キーピッチは縦横とも19mmで、デスクトップ用キーボードとほぼ同等の使い勝手を実現
ポインティングデバイスのタッチパッドは面積が広く、ジェスチャー機能にも対応し扱いやすい パッド左上隅をダブルタップすることで、タッチパッドの動作をON/OFFできる。OFFにするとパッド上部のLEDがオレンジに光る キーボード右下のパームレスト部には指紋認証ユニットを標準搭載する

●外部GPUを搭載し、優れた3D描画能力を実現

 dv7-6000では、CPUにSandy Bridgeを採用しており、CPU内蔵グラフィック機能が利用可能となっているが、それに加え標準で外部GPUも搭載している、搭載される外部GPUは、CPUにCore i5-2410Mを選択した場合にはRadeon HD 6490Mが、CPUにCore i7を選択した場合にはRadeon HD 6770Mがそれぞれ搭載される。Radeon HD 6490Mはエントリークラス、Radeon HD 6770MはメインストリームクラスのGPUだが、どちらもCPU内蔵グラフィック機能よりも優れた3D描画能力を発揮する。試用機はCPUにCore i7-2820QMが搭載されていたため、GPUはRadeon HD 6770Mだったが、後ほどのベンチマークテストの結果からもわかるように、3Dゲームも十分快適にプレー可能で、ハイエンドノートと呼ぶに相応しいパフォーマンスを有している。

 また、CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000と外付けGPUを切り替えて利用できる、ハイブリッドグラフィックス機能も搭載。こちらもENVY17と同様で、ユーザーによる手動切り替えに加え、ACアダプタを抜いてバッテリ駆動に切り替わったときに、自動的に外部GPUからCPU内蔵グラフィック機能に切り替えることが可能。省電力性を高めたり、Intel HD Graphics 3000のクイック・シンク・ビデオを利用できるなど、利点も多く、便利に活用できる機能だ。

CPU内蔵グラフィック機能と外部GPUは、動作状況に応じて切り替えが可能だ ACアダプタの接続有無によって自動的に切り替えることも可能

●HDDとSSDを同時に搭載可能

 では、基本スペックを確認していこう。dv7-6000は、オンライン販売専用モデルとなっており、CPUやメモリ容量、ストレージの種類など、購入時に自由にカスタマイズ可能となっている。

 CPUは、Core i5-2410M、Core i7-2630QM/2720QM/2820QMの全4種類から選択可能。メインメモリは標準2GBで、最大8GBまで搭載できる。チップセットは、Intel HM65 Expressだ。

 ストレージデバイスは、標準では容量320GBのHDD(7,200rpm)で、640GB HDD(7,200rpm)も選択可能。さらに、本体には2.5インチHDD用のドライブベイが2個用意されており、500GB HDD(7,200rpm)と160GB SSDの同時搭載や、1TB HDD(5,400rpm)を2台搭載といった組み合わせも可能だ。光学式ドライブは、DVDスーパーマルチ、BD-ROM/DVDコンボ、Blu-ray Discドライブから選択できる。

 ネットワーク機能は、Gigabit EthernetとIEEE 802.11 b/g/n対応無線LANを標準搭載。また、Bluetooth 3.0はオプションで搭載可能となっている。

 側面のポート類は、左側面にアナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、HDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、マイク端子、ヘッドフォン端子×2、右側面にUSB 2.0×2ポートと電源端子をそれぞれ配置。また、正面にはSD/SDHC/SDXC対応の2in1メディアスロットが用意されている。

 ところで、本体正面左右およびキーボード上部左右に4個のスピーカーを搭載するとともに、底面にはサブウーファ「HP Triple Bass Reflex Subwoofer」も搭載。しかも、ENVY17と同じくBeats Audioテクノロジーに対応しており、実際に音楽や映画などを視聴してみると、ノートPCとは思えないほどの高音質サウンドが再生された。これだけ高音質のサウンドが再生されるなら、外付けスピーカーは不要と思えるほどで、大きな魅力と言える。

左側面には、アナログRGB出力、HDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、マイク端子、ヘッドフォン端子×2を用意。USBコネクタ部は青ではないが、USB 3.0ポートだ 右側面には、USB 2.0×2ポートと電源コネクタを用意 正面左側にSD/SDHC/SDXC対応の2in1メディアスロットを配置
試用機では、光学式ドライブとしてBlu-ray Discドライブが搭載されていた 底面のフタを開けると、メインメモリ用のSO-DIMMスロットと2.5インチドライブベイ2個が現れる 試用機では、160GB SSDと500GB HDDを搭載。SSDはIntel製のX25-Mを採用。1TBのHDDを2台搭載することも可能だ
本体手前左右にスピーカーを搭載。Beats Audioのロゴも見える キーボード上部のメッシュ部分左右にもスピーカーを2個搭載
底面にはサブウーファも搭載しており、ノートPCとは思えない迫力のあるサウンドが再生される 付属のACアダプタはかなり大きなものとなっている

●コストパフォーマンスに優れるノートとしてオススメ

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark Vantage Build 1.0.1 1901」と「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark Vantage Bulld 1.0.1 1901」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」に加え、カプコンの「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】」、「バイオハザード5ベンチマーク」の6種類。比較として、HP ENVY17-2000、HP Pavilion dv6-6000 Premium Line、ソニーのVAIO F VPCF219FJ/BI、NECのLaVie L PC-LL970DSの結果を加えてある。また、試用機の仕様は表にまとめた通りだ。

試用機の仕様
CPU Core i7-2820QM
チップセット Intel HM65 Express
メインメモリ PC3-10600 DDR3 SDRAM 8GB
外部GPU Radeon HD 6770M(ビデオメモリ1GB)
ストレージ 160GB SSD(Intel SSDSA2M160G2HP)+500GB HDD
光学式ドライブ Blu-ray Discドライブ



Pavilion dv7-6000 ENVY 17-2014TX Pavilion dv6-6002TX VAIO F VPCF219FJ/BI LaVie L LL970/DS
CPU Core i7-2820QM (2.30/3.40GHz) Core i7-2820QM (2.30/3.40GHz) Core i7-2720QM (2.00/3.30GHz) Core i7-2630QM (2.00/2.90GHz) Core i7-2620M (2.70/3.40GHz)
チップセット Intel HM65 Express Intel HM67 Express Intel HM65 Express Intel HM65 Express Intel HM65 Express
ビデオチップ Radeon HD 6770M Radeon HD 6850M Radeon HD 6770M GeForce GT 540M Intel HD Graphics 3000
メモリ PC3-10600 DDR3 SDRAM 4GB×2 PC3-10600 DDR3 SDRAM 4GB×2 PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2 PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2 PC3-10600 DDR3 SDRAM 4GB×2
ストレージ 160GB SSD (SSDSA2M160G2HP) 160GB SSD (SSDSA2M160G2HP) 160GB SSD (SSDSA2M160G2HP) 640GB HDD (HM641JI) 750GB HDD (WD7500BPVT)
OS Windows 7 Professional 64bit Windows 7 Home Premium 64bit Windows 7 Home Premium 64bit Windows 7 Home Premium 64bit Windows 7 Home Premium 64bit
PCMark Vantage x64 Build 1.0.1 0906a
PCMark Suite 16709 15146 15779 7526 7654
Memories Suite 8558 8765 8156 4924 4583
TV and Movies Suite 6098 4790 6003 5401 4775
Gaming Suite 15584 10842 15457 7292 4904
Music Suite 17926 17782 16972 6334 6983
Communications Suite 16589 14358 15516 6587 10439
Productivity Suite 17969 18292 17756 5996 5166
HDD Test Suite 24606 23153 24878 3410 3762
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark Score N/A N/A N/A N/A N/A
CPU Score 11361 11414 11026 9067 9820
Memory Score 11069 10363 8968 8781 10451
Graphics Score 11426 11896 11027 9001 5259
HDD Score 30148 29266 29490 5169 5893
3DMark Vantage Bulld 1.0.1 0906a 1,280×1,024ドット
3DMark Score 6466 7702 6455 4602 1976
GPU Score 5281 6509 5269 3595 1556
CPU Score 19765 17117 19976 28772 10339
3DMark06 Build 1.1.0 0906a
3DMark Score 11872 12851 12091 8311 4477
SM2.0 Score 4004 4714 4084 3328 1520
HDR/SM3.0 Score 5218 5367 5324 2942 1755
CPU Score 5721 5790 5755 5052 3813
Windows エクスペリエンスインデックス
プロセッサ 7.5 7.5 7.5 7.5 7.1
メモリ 7.6 7.6 7.5 7.8 7.5
グラフィックス 6.9 7.1 6.9 6.5 6.2
ゲーム用グラフィックス 6.9 7.1 6.9 6.5 6.2
プライマリハードディスク 7.7 7.7 7.7 5.9 5.9
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】
1,280×720ドット 6077 7739 6146 4365 2248
1,920×1,080ドット 3502 4404 3533 2163 1138
バイオハザード5ベンチマーク DX10
(アンチエイリアス:8X、モーションブラー:オン、影品質:高、テクスチャ品質:高、画面クオリティ:高)
1,280×720ドット テストA 52.2 62.6 53.4 38.7
テストB 42.7 49.3 58.5 42.4
1,920×1,080ドット テストA 31.9 39.3 31.9 21.0
テストB 34.5 43.7 35.8 24.1

 結果を見ると、上位の外部GPUを搭載するENVY17と比較して、3D描画能力が若干劣っているものの、その他の仕様はほぼ同等ということもあり、十分に匹敵する結果が得られている。また、3Dゲームのベンチマークテスト結果も、3Dゲームも十分快適にプレイできる3D描画能力を有していることがわかる。ビジネス系ソフトからゲームまで、幅広い用途に対応できる。この結果からも、dv7-6000がハイエンドに位置付けられる製品だということがはっきりわかるだろう。

 試用機と同じ仕様を実現した場合には、販売価格は164,955円と、さすがにかなり高価となる。とはいえ、最小構成では59,850円からと非常に安価で、CPUにCore i7を選択したとしても10万円を大きく下回る価格で購入できるので、コストパフォーマンスは十分に優れる。自分の用途に応じ、自在にスペックを煮詰めて購入できる点や、スペックを考えると非常に安価な価格が実現されている点などから、価格面とスペック面双方に妥協せず、コストパフォーマンスに優れるメインノートを探している人にオススメしたい。

バックナンバー

(2011年 6月 22日)

[Text by 平澤 寿康]