大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」

秋葉原のパナソニックLUMIX & Let'snote修理工房を見る
〜Let'snoteを3時間で即日修理



 パナソニックが2月1日に、東京・秋葉原に、LUMIX & Let'snote修理工房をオープンして、約2週間が経過した。

 同修理工房は、修理品を直接持ち込めば、LUMIXブランドのコンパクトデジカメで約60分、Let'snoteであれば約3時間で即日修理を行なう修理拠点だ。

 今回、LUMIX & Let'snote修理工房を訪ねてみた。

 LUMIX & Let'snote修理工房は、秋葉原駅から徒歩約5分の位置にある。ヤマギワリビナ本館の裏手側にあり、旧ラオックス ザ・コンピュータ館からも近い場所だ。

秋葉原電気街にあるLUMIX & Let'snote修理工房 LUMIX & Let'snote修理工房の看板 LUMIX & Let'snote修理工房の受付カウンター

 運営するのはパナソニック テクニカルサービス。パナソニックブランドの家電製品のアフターサービス、点検、メンテナンスなどを行なうグループ会社だ。

 2009年11月末までは、修理ご相談センターとして、パナソニック製品全般の修理受付窓口としての機能を果たしていたが、12月1日からは、LUMIXとLet'snoteの修理を、その場で行なう拠点としてプレオープン。2010年2月1日から正式オープンし、サービスを開始している。

LUMIX & Let'snote修理工房の馬場博明所長 LUMIX & Let'snote修理工房の仕組み

 「コンパクトデジカメの修理で2人の専門技術者、Let'snoteで2人の専門技術者をそれぞれ配備するとともに、1,600品目の部品を用意し、即日修理ができる体制を整えている。同時に、従来のパナソニックおよびパナソニック電工の製品の修理受付窓口機能を継続的に持っており、パナソニック製品のすべての対応する」と、LUMIX & Let'snote修理工房の馬場博明所長は語る。

 即日修理が可能なのは、Let'snoteでは量販店で販売されているR2やT2などの2シリーズ以降のLet'snote全モデル。直販モデルや法人向けモデルは特別な部品が必要になる場合があるため、即日修理には対応していない。また、LUMIXでは国内向けに販売されているコンパクトデジカメ全製品で即日対応が可能。一眼レフタイプのカメラおよびレンズは即日修理の対象外だ。

 Let'snoteは2003年5月以降に発売されたモデルが対象であり、機種品番の最後にはRがついていれば大丈夫。マイレッツ倶楽部モデルは品番の最後がP、法人モデルは最後がSとなっており、これらは即日修理の対象とはならない。

 「Let'snoteの場合には、液晶が割れてしまったとか、起動時の不良、画面が暗くなったといった修理内容が目立つ。また、LUMIXは撮影中に落としてしまいレンズ部が壊れてしまったり、バッグに入れたままぶつけてしまったといった修理が多い。こうした修理にも、即日で応えられるだけの部品を十分取り揃えている」という。

1,600品目の部品をストックしており、即日修理に対応できるようにしている コンパクトデジカメ用のレンズ部品

 また、受付時間は午前9時から午後5時30分とする一方で、引き取り時間は午前9時から午後8時までと延長している。しかも、年末年始およびお盆時期を除いて、土曜日、日曜日、祝日も営業しており、利便性は高い。

 つまり午後5時までに持ち込めば、午後8時にはLet'snoteの修理が完了するという仕組みだ。Let'snoteを手放せないモバイルユーザーにとっても強い味方となる。さらに、秋葉原で買い物をするついでに修理を頼んだり、会社帰りに工房に立ち寄って引き取ることもできる。

 「かつて即日修理サービスを行なっていなかった時には、旅行の途中にデジカメが壊れてしまったために修理してもらいたいと持ち込まれたケースもあった。当時はお預かりし、数日後にお返しするといった対応しかできなったが、いまではLUMIXであれば60分で修理できる。これからはそうした場合にも利用してもらえる」というわけだ。

 子供の運動会を翌日に控え、久しぶりに引っぱり出したデジカメが壊れていたという場合にも、すぐに持ち込めば間に合うことになる。

 そして、保証期間内であれば、修理代は無料。即日修理だからといって特別な料金が取られるわけではないのもうれしいところだ。

 ただ、即日修理は、インターネットで事前予約するのがいいという。

 「CLUB Panasonicの会員であれば、インターネットでの事前予約が可能になる。即日修理の受け付けは、事前に予約受付をした人を優先しているほか、故障の状況確認が事前に行なえるため、修理対応がスムーズになり、お待ちいただく時間が短くなる」とする。

 もちろん、即日修理が不可能な場合もある。事前予約が集中している時に、予約をせずに持ち込んだ場合のほか、故障の症状が再現しにくい場合、外装部品や特殊部品などの在庫がない部品を必要とする場合、冠水や落下などの故障がひどい場合、メインボードやHDDの交換が必要な場合などだ。

 この場合は、別の修理センターなどに配送し、そこで修理を行なうため、数日必要になる。

 もう1つ、LUMIX & Let'snote修理工房がユニークのは、修理の様子を外から見ることができる「魅せる修理工房」としていることだ。

 これは実際に修理しているところを見せることで、安心感や信頼感の向上を実現するという狙いがあるという。自分のデジカメが修理されているところを窓の外から見るということもできるのだ。

 ちなみに、Let'snoteの場合には、データが入っていることから、情報漏洩に配慮して、3階の専用修理コーナーで実施。外から見ることはできないようになっている。

LUMIXの修理の様子。専門技術者によって修理が行なわれている LUMIX修理コーナー。修理のための工具が用意されている LUMIXの修理コーナーは外からも見ることができる
Let'snoteの修理コーナー。3階にあり、データ保護にも配慮して外からは見られない場所にしている Let'snoteの修理も専門技術者が行なう

 現在、インターネットによる事前予約は、LUMIXとLet'snoteをあわせて一日約30件程度。さらに、直接持ち込まれるケースを含めると、約50件程度の修理を行なっているという。

 「1日でも早く修理を完了してほしいといお客様に対して、新たなサービスとして提供でき、喜んでいただいている。だが、もっと早く修理を完了してほしいという声もある。これからもさらなるサービス品質の向上に取り組んでいきたい」と、馬場所長は語る。

 このサービスが定着すれば、東京地区以外にも展開する可能性はあるだろう。

 現在、LUMIX & Let'snote修理工房は、首都圏の利用者が中心だが、中には静岡県から修理に持ち込むユーザーがいたり、「秋葉原に直結しているつくばエクスプレス沿線の遠方の利用者が目立つ」という傾向も出ている。

 すでに多くのユーザーに注目されている拠点というわけだ。

 いずれにしろ、LUMIXおよびLet'snoteユーザーにとっては、他社にはない、心強い修理拠点であることは間違いない。