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東芝、Office 2016標準対応の法人向けPC夏モデル

~LTE通信対応の2in1もラインナップに追加

B75

 東芝クライアントソリューション株式会社は、2016年夏の法人向けモデルのラインナップを発表した。ノート、タブレット、デスクトップPCから全12機種を投入する。

 これまで法人向け事業は東芝情報機器株式会社が担ってきたが、4月1日にコンシューマ向けPCを担当していた社内カンパニーのパーソナル&クライアントソリューション社との合併により、承継会社の東芝クライアントソリューションの製品として展開されることになった。

 今回のモデルの大きな変更点は、スタンダードノートの15.6型BシリーズとデスクトップPCのEQUIUMにSkylake世代のCPUが搭載されたこと、全モデルがOffice 2016を標準サポートしたこと、そしてタブレットのS92とR82にLTE対応モデルが投入されたことが挙げられる。

Skylakeに刷新された15.6型のBシリーズ

 ノートPCは15.6型、14型、13.3型、12.5型の4種類から成り、Office 2016の採用以外にCPUの変更があったものとして、前述の15.6型BシリーズのB75/B65/B55/B45の4機種がある。これらB75/B65/B55/B45のインターフェイスや本体サイズはほぼ共通となっており、搭載CPUや画面サイズ、ストレージの容量などに違いがある。

 一例として、この中で唯一vProに対応するB75最上位機種の主な仕様は、CPUがCore i7-6600U vPro(2.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 500GB、DVDスーパーマルチドライブ、15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイを搭載。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線、Bluetooth 4.1、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、92万画素Webカメラ、音声入出力などを装備。

 本体サイズは約379×257.9×16.9~23.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.4kg。バッテリ駆動時間は約7時間。

 なお、CPUはこのほかにも、vPro対応のCore i5-6300Uを選ぶことができ、メモリからSSDなどの各部パーツのカスタマイズが可能になっている。

「B65」はCore i7-6600U、i5-6300U/6200U、i3-6100U、Celeron 3855UとCPUの選択肢を多く用意する
「B55」はCore i5-6200Uかi3-6100Uを選択可能
「B45」はCeleron 3855Uを搭載する

 このほか、Officeのみ更新されたモデルは下記の通り。

14型の「B54」。スタンダードノートのBシリーズに属する。搭載CPUはCore i5-6300U
14型の「R64」はモバイル向けのRシリーズで、Bシリーズと比べてバッテリ駆動時間が長く、最大約14.5時間の動作が可能。CPUはCore i5-6300U(vPro対応)かi3-6100Uを選べる
13.3型の「R73」は標準モデルと薄型軽量モデルの2種類があり、こちらは前者。R64と同じくモバイル向けの製品で、13.3型でも光学ドライブを搭載可能とする。搭載可能なCPUはCore i5-6300Uかi3-6100U
「R73」の薄型軽量モデル。本体サイズは約316×229×17.2~21.4mm(同)で、幅と奥行きは標準モデルと同じだが、厚みが約1mm薄い。重量は約1.18kgで、標準モデルよりも最大で160gほど軽い
「R63」は約18時間という長時間駆動を可能にした13.3型のモバイルノート。搭載可能CPUはCore i5-6300Uなど

2in1およびタブレットモデルはLTE通信をサポート

 タブレットのみの提供もしている12.5型2in1の「R82」と、12型2in1の「S92」は今回からLTE通信をサポートし、NTTドコモ系のバンドに対応。なお、LTE対応モデルでは近接無線通信のTransferJetが使えないという排他仕様になっている。

12.5型の2in1「R82」がLTEに対応。タブレットのみの選択もできる。CPUにはCore mシリーズを採用し、デジタイザペンによるペン入力をサポートしている
コンシューマ向けではdynaPad N72の名称で販売されている12型2in1の「R82」。こちらもLTE通信に対応した。12型で画面比3:2の1,920×1,280ドット表示が可能

デスクトップPCのEQUIUMシリーズもSkylake世代に

 デスクトップPC「EQUIUM」シリーズは前4040から4050へと型番が変わり、搭載CPUが第4世代のHaswellから第6世代のSkylakeへと2世代分ジャンプした。

スリムタワーの「EQUIUM 4050」。CPUはデスクトップ版SkylakeのCore i7-6700、i5-6500、i3-6100、Celeron G3900を選択可能になった。こちらもOffice 2016に標準対応している

(中村 真司)