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HP、ビジネス向けレーザープリンタと複合機
~"31年ぶりの革新的印刷技術"を搭載したモデルなど7モデル
(2015/4/17 06:00)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は4月16日、ビジネス向けレーザープリンタ「LaserJet」シリーズに、新プリンタ技術を搭載したカラーレーザープリンタなど7モデルを発表した。日本HP販売代理店にて、本日より販売を開始する。
「M552dn」、「M553dn」はA4カラーレーザープリンタで、HPの新印刷技術「JetIntelligence」を搭載するのが特徴。価格はそれぞれ税別118,000円、158,000円。
JetIntelligenceは「トナーの粉粒子レベル、1からの開発」だというHPの新技術で、低温で融解するソフトコアを丈夫なシェルで包む構造を採用した「ColorSphere 3」トナーにより、トナーの充填量を増やしつつ、高速印刷を実現。さらに、より小型で高耐久のパーツを採用した「ページ・マキシマイザー」により印刷可能枚数の増加、トナー交換回数を削減。そのほかにも「トナー残量監視機能」、「非純正トナー検知機能」、「自動トナーシール巻取り機構」などを備える。HPでは、これらの技術により、「スリープ状態から復帰し印刷を開始するまでの時間を50%短縮」、「両面印刷の時間を31%高速化」、「51%省電力化」、「同量カートリッジでの印刷可能枚数58%増」を謳う。
印刷速度はM552dnが約33ipm(A4モノクロ印刷時)、M553dnが約38ipm(同)で、印刷解像度は最大3,600dpi、ファーストプリントは約6秒以内、対応用紙がA4~B6、レター、はがき、封筒など。給紙枚数はトレイ1が100枚、トレイ2が最大550枚で、オプションの550枚給紙トレイをM552dnは1段、M553dnは3台増設できる。両面印刷にも対応する。CPUは1.2GHz、メモリは1GB(M553dnは2GBまで拡張可)。
インターフェイスは、USB 2.0、USBホスト×2、USBホスト(内部、オプション)×2、Gigabit Ethernet。操作部パネルには、4行カラーLCDとテンキーを備える。サイズは両製品とも458×479×399mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約27.5kg。
「CP5225dn」はフットプリントの小ささが特徴のA3カラーレーザープリンタ。発売日は5月14日で、価格は税別98,000円。
その他、A4モノクロレーザープリンタ「M605dn」「M606dn」、モノクロ/カラーレーザー複合機「M775z」「M830z」の4モデルも発売される。M605dn/M606dnが4月16日、M775z/M830zが5月14日発売で、価格は税別207,000~980,000円。
同日開かれた説明会には、日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括プリンティング事業統括本部プリンティングビジネス本部 本部長 中原和洋氏、同プリンティングビジネス本部レーザージェットプリンティング部 安尾浩誠氏が登壇。
中原氏は、「JetIntelligenceは、HPがレーザープリンタの発売を開始した1984年以来、31年ぶりの技術革新」、「生産性の向上、コスト削減を通じて、企業としての競争力アップに貢献できると考えている」などと述べた。今回、JetIntelligenceは前述の2モデルのみの搭載となっているが、これについても随時各ラインナップへ搭載していく予定だという。
また、需要の声があったというA3レーザープリンタや、複合機のラインナップを拡充し、販売体制の強化も行っていると述べるなど、日本でのシェア拡大を目指していることをアピールした。