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日本HP、Windows CEベースの高機能70ppmインクジェット複合機
(2014/5/15 15:45)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、印刷速度がギネス世界最速のインクジェット複合機/プリンタ「HP Officejet Pro X」の高機能3モデルを5月29日に発売する。
価格は、複合機の「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」が278,000円(税別)、「同Flow MFP X585z」が328,000円(同)、プリンタの「HP Officejet Enterprise Color X555dn」が148,000円(同)。
70ppmの印刷エンジンを持つ既存の「HP Officejet Pro X576dw」(複合機)、「同X551dw」(プリンタ)を踏襲しながらに、Windows CEベースのファームウェアを組み込み、PCのOSと同様に機能を拡張できる「HP Future Smartファームウェア」を採用した。なお、これらの機能を実装するため、排紙トレイ下部のフリースペースがなくなっている。
また、印刷ジョブの暗号化や、PIN入力による暗証番号プリント、Windows/Kerberos/LDAPによる各種ユーザー認証に対応し、印刷データの漏洩を防げる。さらにオープンな開発プラットフォーム「Open Extensibility Platform」を搭載し、複合機向けに設計した独自の機能などを、共通プラットフォームを持つほかの製品から移行できる。
このほか、ユーザーやアプリケーションごとのカラー出力制限をおこなえる「HP Color Access Control」や、複数台を一括で管理できるツール「HP Web Jetadmin」などに対応する。
プリンタ部の仕様は共通で、解像度が2,400dpi、速度が最高70ppm。自動両面印刷に対応。対応用紙はA4~B6、L判、レター、リーガル、はがき、封筒など。給紙枚数は普通紙で給紙トレイが500枚、手差しトレイが50枚。インターフェイスはUSB 2.0×2、Ethernet。
X585fは普通紙50枚、X585z普通紙100枚はADF付きのスキャナを搭載し、X585zは両面同時スキャンが可能。センサーはCIS、スキャン解像度は600dpi、階調が各色8bit。コピー機能やFAX機能も搭載する。また、X585f/X585zは320GBのHDDや、8型のタッチ対応液晶ディスプレイなどを備える。
本体サイズおよび重量は、X585f/X585zが533×546×574mm(幅×奥行き×高さ)/36.3kg、X555dnが533×399×470mm(同)/23.1kg。