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NEC、従来の10倍に性能向上したベクトル型スパコン「SX-ACE」

~世界一のコア性能とコアメモリ帯域

SX-ACE(1ラック)
11月15日 発売

価格:レンタル月額450万円~

 NECは、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX」シリーズの最新モデル「SX-ACE」を発売した。価格はレンタル月額450万円から。

 SXシリーズとして初めてマルチコアのベクトルCPUを搭載。コア性能は64GFLOPS、コアメモリ帯域は64GB/secで、ともに世界一としている。4コアを内蔵するため、演算性能は256GFLOPS、メモリ帯域は256GB/secとなる。単一ラック当たりの性能は、従来のSX-9から10倍に向上。一方、性能当たりの電力は10分の1、設置面積は5分の1に低減した。

 1プロセッサ(4コア)で1ノードを形成。このノードカードのサイズは110×370mm(幅×奥行き)。1ラックあたりノードカードを最大64枚搭載可能で、計16TFLOPSの性能、16TB/secのメモリ帯域となる。ラックの最大数は8、ノードの最大数は512となる。この最大8ラックのクラスタシステムは、10Gigabit Ethernetで接続して拡張できる。

 これまでのSXシリーズのアプリケーション資産を継承でき、アプリケーション開発環境としてSX-ACEの性能を引き出すコンパイラ、ライブラリ群、プログラム開発支援機能を提供するとしている。

 さらに、SX-ACEの後継機として、スパコン分野に加え、産業応用やビッグデータ解析を狙った次世代サーバーの検討も開始した。

(山田 幸治)