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13型を11型筐体に収めたビジネスモバイルノート

~Thunderbolt 3ポートを2基備え電源としても機能

「Latitude 13 7000」シリーズ。XPS 13のビジネス向けモデルといった存在

 デル株式会社は、13.3型のビジネス向けノート「Latitude 13 7000」シリーズの販売を開始した。通常構成モデルの税別直販価格は134,980円から。

 同社のウリである薄型ベゼルのInfinityEdgeを採用し、11型の筐体サイズながら13.3型液晶ディスプレイの搭載を実現。重量は1.12kgからと、モバイル用途に適したクラムシェルノートとなっている。

 液晶ディスプレイの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)と、QHD+(3,200×1,800ドット)を用意。後者はタッチ操作対応となり、強度や高解像度の視認性に優れたCorning Gorilla Glass NBTを採用する。

 ビジネス向けらしく、オプションでスマートカバーやハードウェア暗号化チップのTPM、指紋認証システムに対応することに加え、内部ストレージ/外付けメディア/クラウドストレージなど、包括的なデータ保護を行なう独自の「DDPE暗号化」(Dell Data Protection | Encryption)も採用するなど、豊富なセキュリティオプションを用意。3年間のプロサポートが標準で付き、オプションで5年延長することもできる。

 筐体はMIL-STD 810G準拠の耐衝撃性を備えており、Latitudeシリーズの中でもっとも軽量でありながら、堅牢な筐体を実現している。本体の天板はアルミモデルかカーボンモデルを選択でき、後者を選択した場合は軽量化を図れる。

アルミモデル(左)とカーボンモデルの天板
アルミモデル
カーボンモデル

 キーストロークは1.9mmと、薄型筐体の割に十分な打鍵感を確保している。

約15mmという厚みの薄型筐体ながら、キーストロークは1.9mmと深め

 USB Type-Cポートを2基搭載し、1基は本体への電源供給用として使用され、ビジネス向けながら最新インターフェイスを採用していることも特徴。電源として利用されるUSB Type-CポートはもちろんUSB 3.1インターフェイスとしても利用できるようになっている。バッテリは34Whrや43Whrを選択可能だが、標準のバッテリ駆動時間は約10時間となっている。

左側面にUSB Type-Cを装備
奥のポートが電源用として利用される

 Gigabit Ethernetは搭載していないが、オプションでUSB Type-CからGigabit Ethernet、USB 3.0、HDMI出力、ミニD-Sub15ピンを使用可能にする変換アダプタやUSB Hub機能を備えた持ち運び用のACアダプタ兼予備バッテリも用意している。

 一例として、通常構成モデルの主な仕様は、CPUがCore m(ビデオ機能内蔵)、メモリ16GB、SSD 512GB(NVMe版も選択可能)、OSはWindows 10/8.1/7のほか、Ubuntu 14.04を搭載できる。

 インターフェイスはThunderbolt 3×2、USB 3.0、Micro HDMI、microSDカードスロット、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、音声入出力などを装備。

 本体サイズは304.8×210.5×14.32mm(幅×奥行き×高さ)。重量はカーボンファイバーモデルが1.12kg、アルミモデルが1.19kg。これらはタッチ非対応モデルの場合で、タッチ対応モデルでは順に1.2kg、1.27kgに変わる。なお、カーボンのタッチ非対応モデルは後日受注開始の予定。

左側面。Micro HDMIの横にSIMカードスロットがあるが、日本ではサポートされない
右側面
天板
裏面
ヒンジは180度倒せる
オプションのUSB Type-C変換アダプタ。Gigabit Ethernet、USB 3.0、HDMI出力、ミニD-Sub15ピンの機能を提供
オプションのACアダプタ兼モバイルバッテリ。USB Hub機能も備える
インターフェイス側
反対側にはインターフェイスはない

(中村 真司)