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WPC EXPO 2004会場レポート【周辺機器編】
〜水冷関連からウェアラブルデバイスまで

会期:10月20日〜23日

会場:東京ビッグサイト 東ホール/会議棟

入場料:2,000円(事前登録は無料)



 WPC EXPO 2004では、台湾などアジアのパーツベンダーもブースを構え、新製品を展示/デモしている。本稿ではそういった周辺機器を中心にレポートする。

●未発表チップセットをATIがこっそり公開

 ATIテクノロジーズジャパンは、未発売のTVチューナ搭載ビデオカード「ALL-IN-WONDER X800 XT」と、PCI Express対応のデコードチップ「Theater 550 Pro」搭載のカードを展示している。いずれも日本初公開。

 ALL-IN-WONDER X800 XTは、ハイエンドGPU「RADEON X800 XT」をベースに、TVチューナ機能を付加したAGPバス用ビデオカード。D-Sub15ピン、DVIに加え、コンポーネント出力にも対応。今回は展示のみに留まったが、年内には発売される予定という。

 Theater 550 Proは、PCI ExpressとPCIに両対応するビデオプロセッサ。ノイズリダクション機能、3次元くし型フィルタ付き12bitデコーダなどを搭載し、より高品位な録画が可能としている。ブースではPCI Express x1カードとPCIカードの両方が展示されている。PCI Express版とPCI版とで基本的な性能差はないが、PCI Express版では、バス帯域に余裕があるため、バスがボトルネックとならない。

ALL-IN-WONDER X800 XT PCI Express版Theater 550 Pro搭載カード こちらはPCI版

 また、一切の説明はないものの、ひっそりとAthlon 64対応の同社製チップセットを搭載したシステムの実動デモを行なっている。詳細は不明だが、PCI Expressに対応する「RS480(コードネーム)」と推測される。今回デモが行なわれたことから、発表や製品化も近いものと思われる。

文字による表示が一切ない上、中もよく見えないため、言われないと分からないが、中にはAthlon 64に対応した同社の未発表チップセット搭載マザーボードが使われている 同社ブースには、もはやおなじみといった感すらあるRubyのコンパニオン

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【9月16日】ATI、PCI Express対応のビデオプロセッサ「THEATER 550 PRO」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0916/ati.htm

●5色の水冷タワーを展示したZALMAN

 ZALMANブースでもっとも目を引くのは、5色のカラーリングが用意された水冷タワーこと「Reserator1」だろう。2月に発売された同製品は、青色のみが発売されているが、今回、赤/黒/白/緑の4色が並べて展示されている。

 今回の展示はマーケット調査が目的で、このうち反響の大きなものについては製品化する予定という。価格については既存製品と同価格となる。

 このほか、同社ブースではCPUクーラーとファン不要のアルミケースの新製品が展示されている。「CNPS7000B-Cu」は、銅を使用した巨大なフィンが特徴のCPUファンで、CPUのみならずノースブリッジやビデオカードも冷却できるという。標準でLGA775に対応。来週より実売価格7千円前後で発売される予定。

高さ約60cmの塔が5体並ぶ姿は壮観 CNPS7000B-Cu 開発に3年かかったCPUファンの完成に至るまでの試作品も展示されている

 「TNN500AF」は、CPU/ビデオカード/HDD用のヒートパイプが付属し、アルミ製の筐体全体で放熱することでファンレスPCを実現するタワー型ケース。2003年9月発売の「TNN500A」の後継で、サイドパネルを開閉式にすることでメンテナンス性を高めたほか、電源容量を400Wに強化した。11月発売予定で、価格は15万円前後の見込み。

 また、デュアルOpteron専用となる「TNN600AF」や400W外付け電源ユニット「NEPS400」も参考展示されている。

左からNEPS400、TNN500AF、TNN600AF TNN500AF内部 TNN600AF内部

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【4月22日】2.5リットルの大容量タンクを備えたタワー型水冷キット「Reserator 1」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0422/tawada14.htm
【2月23日】アスク、高さ59cmのラジエータ採用のZalman製ファンレス水冷CPUクーラー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0223/ask.htm
【2003年8月1日】アスク、空冷ファン不要の自作用アルミケース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0223/ask.htm

●Albatronが液晶ディスプレイを国内販売開始

 Albatronは、日本ではビデオカードやマザーボードなどの製品のイメージが強いが、台湾では20年近く前から液晶ディスプレイなどを手がけており、今回46型を始めとした大型ディスプレイを展示。まもなく発売も開始されるという。全製品ともTVチューナを搭載する。

 「PWV-46ACS」は852×480ドット表示対応の46型ワイドプラズマディスプレイ。輝度は850cd/平方m、コントラスト比は800:1、視野角は上下/左右とも160度。PCとのインターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-I。直販価格は398,000円。

 「TC-30AC1」は30型ワイド液晶にPCを内蔵させた一体型の製品。ディスプレイ部の仕様は、表示解像度が1,280×768ドット、輝度が500cd/平方m、コントラスト比が500:1、視野角が上下/左右とも170度。

 PC部の仕様は、C3 1GHz、メモリ256MB、HDD 40GB、DVD-ROMドライブ、VIA CLE266+VT8235チップセット。直販価格は298,000円。

PWV-46ACS TC-30AC1。背面にC3 1GHzベースのPCを内蔵する

 「LWX-30AMS-3」は、1,280×768ドット表示対応の30型ワイド液晶ディスプレイ。輝度は500cd/平方m、コントラスト比は500:1、視野角は上下/左右とも170度。PCとのインターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-I。直販価格は198,000円。

 「LNX-21TIS-3」は、1,024×768ドット表示対応の21型液晶ディスプレイ。輝度は450cd/平方m、コントラスト比は500:1、視野角は上下/左右とも170度。PCとのインターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-I。直販価格は79,800円。

LWX-30AMS-3 LNX-21TIS-3

●冷却製品を取りそろえたサーマルテイク

 日本サーマルテイクは、冷却関連製品を多数展示。「VA7000」シリーズは、一見普通のタワー型ATXケースだが、水冷用のチューブをケース外に引き出すための穴が用意されているのが特徴。穴の径さえあえば、他社製の水冷キットにも対応できる。

 また、ネジ留め機構を採用することで、取り付けやすさを高めたLGA775対応のCPUクーラーや、ファンレスの電源ユニット、CPU用ヒートシンク、GPU用ヒートシンクなどの新製品が展示されている。

水冷キット用のチューブ穴を標準装備したVA7000 静音CPUファンA226xシリーズ
ネジ留め式のLGA775対応CPUファンCL-P0092 ファンレス電源ユニットW0029、ヒートパイプ式CPU用ヒートシンクCL-P0019、ヒートパイプ式GPU用ヒートシンクCL-G0003 680W電源ユニットW0049

●チームつかもとブースでウェアラブルデバイスを体験

 PCとは直接関係しないが、神戸大学の塚本昌彦氏率いる「チームつかもと」も出展。2004年の鈴鹿8耐で実際に使用されたヘッドマウントディスプレイから、10年後の鬼ごっこを想定して制作されたコンセプトモデル的なウェアラブルデバイスまで、ユニークな展示が多数ある。

 なお、23日の10:30より、会場内メインステージにて、サエキけんぞう氏、ぜんじろう氏、サンプラザ中野氏らをゲストに迎えた「ウェアラブルコンピューティングショー」が開催される。

塚本昌彦氏 スポンサーの広告などが表示されるLEDパネルを装備したジャケット 脱着式のヘッドマウントディスプレイ。ブースでは携帯電話につないで、その画像をディスプレイに表示していた
赤ちゃんとお母さんのためのヘッドマウントディスプレイシステム。赤ちゃんにはお母さんの、お母さんには赤ちゃんの様子がリアルタイムで表示される。チームつかもとでは、赤ちゃんにウェアラブルデバイスを装着することの安全性などについても研究を進めているという 10年後の鬼ごっこを想定したウェアラブルデバイス。帽子に突いた赤色灯は鬼の時に点灯する。一見、ローテクな雰囲気もあるが、鬼が子にタッチすると、それを感知して、子の赤色灯が点灯。また、胸のLEDに残り時間などが表示されるなど、中身はハイテク。腕についたデバイスからルールの設定などができる。大阪大学とNECの協業作品

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【2003年8月7日】【本田】ウェアラブルPC、PDA、視覚障害者向けアプリケーションに共通するキーテクノロジ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0807/mobile212.htm
【2003年6月23日】ウェアラブル普及を目指すNPO「チームつかもと」始動!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0623/tsuka.htm

●ほかにも見所がたくさん

 そのほか、会場で見かけた製品を写真を中心に紹介する。

シャープが参考展示したデジタルメディアアダプタの試作品。PCと有線/無線LANで接続し、リモコン操作で静止画、動画、音楽などをTVに表示できる パナソニックのブースでは、20MB/secの転送速度を誇る高速SDメモリーカード「PRO HIGH SPEED」を用い、28Mbpsの動画2本と40Mbpsの動画の計3本をSDメモリーカードからリアルタイム再生させるデモを行なっている SDメモリーカードのロードマップ
3R SYSTEMの水冷キット標準搭載PCケースWCL-05。正面に温度計のほか、水流計を備える 同じく3R SYSTEMのPCケースR900。電源を2個内蔵でき、300W+300Wで600Wというように、合計分の容量を使える。ただし、違う電源を使った場合は、低い容量の電源の2倍の容量となる マイクロソフトはキーボードとマウスの新製品を一斉展示。残念ながら手にとって触ることはできない
モバイル放送のブースでは、PCカードタイプのモバイル放送受信端末をデモしている オウルテックが展示している木製のキューブ型ケース。横のディスプレイとキーボード、マウスはすでに発売されている エルザはTVチューナカード4枚差しのデモを行なっている

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【10月19日】モバイル放送、PCカード型「モバHO!」チューナを発売(AV)
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【9月28日】松下、20MB/secの高速SDメモリーカード「PRO HIGH SPEEDシリーズ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0928/pana.htm
【9月13日】マイクロソフト、キーボード/マウスなど11新製品を一挙公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0913/ms.htm
【8月24日】オウルテック、天然木を使用した液晶/キーボード/マウス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0824/owltech.htm
【8月11日】【元麻布】2枚挿し可能なTVキャプチャカード「ELSA EX-VISION 1500TV」を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0811/hot332.htm

□WPC EXPO 2004のホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/wpc/

(2004年10月20日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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