ビジネスマンから高い支持を集め、1996年の初登場から20年以上の歴史を積み重ねてきたパナソニックのノートPC「レッツノート」シリーズ。構成の決まったスタンダードモデルに加えて2002年に生まれた「カスタマイズレッツノート」は、店頭モデルよりもハイスペックなスペック構成と、カラー天板で自分好みの外観に仕立てられることもあって、こだわり派にとってベストな選択肢となってきた。
2017年11月17日、このカスタマイズレッツノート生誕15周年を記念して、「スペシャルブラック天板」を採用し、1TB×2の高速SSDを搭載する限定200台の特別な「SZ6」最上位機種が発売される。また、伝統画材ラボ「PIGMENT」とコラボしたSZ6用天板が10種類用意されるなど、この秋はオリジナリティの高いレッツノートを手に入れるチャンスだ。
ところで、そのベースとなっている現行モデルのSZ6は、どんな性能をもっているのかあらためて振り返ってみたい。12.1インチディスプレイに、2.80GHzのIntel Core i7-7600U vProプロセッサーと16GBメモリを搭載し、光学式ドライブ内蔵モデルとして世界最軽量(2017年9月27日現在、パナソニック調べ)の約929gを達成する超軽量・小型ノートPC……。
そんなスペックシート上の議論ではなく、PCを道具として使うプロフェッショナルの現場において、SZはその性能どおりの実力を発揮するのだろうか、という話だ。そこで今回、プロフォトグラファー集団「ブロウアップスタジオ」のメンバーにSZ6に触れてもらい、フォトグラファーの仕事におけるSZ6の“実戦力”について代表取締役 阿部氏に率直な感想を語ってもらった。
1日60GB、1週間で300GB以上。大容量ストレージが必須の業務
話を伺ったのは、プロフォトグラファー集団ブロウアップスタジオの代表取締役を務める阿部吉泰氏。フォトグラファー歴18年の同氏を筆頭に、計6人の豊富な実績をもつメンバーが所属する。著名人のポートレートから、大手ブランドのカタログ写真や雑誌の表紙、プロスポーツシーンに至るまで幅広いジャンルで活躍し、メンバー全員が常に国内外を飛び回る多忙なスタジオだ。
さて、プロのフォトグラファーが求めるPC性能のポイントとは何か。当然ながら得意としている写真のジャンルによって多少の違いはあるだろうが、ほとんど共通しているのがストレージの容量と速度のようだ。しかもブロウアップスタジオにおいては、そのストレージの容量と速度に対する要求はことさら厳しい。
阿部氏によると、通常は1日当たり数百~数千ものカットを撮影し、無加工の生データであるRAW形式でPCに取り込んでいる。PC上で加工してJPEGやTIFFに現像した後のデータ出力も考えると、簡単に数十GBレベルのストレージ容量を1日で消費してしまう、というのが前提としてあるわけだ。
同氏が1日に撮影する写真データは平均しておよそ60GB。その程度なら過剰に大容量な内蔵ストレージは必要ないし、自前のスタジオ内で撮影している限り、外部ストレージやクラウドストレージにバックアップして“逃がす”チャンスも多いため問題ないだろう。
ただ、同氏の仕事では海外ロケが長期に渡ることがある。その場合、内蔵ストレージの容量の多寡は一層クリティカルな問題になりやすい。「海外に1週間も滞在していれば300~500GBにはなってしまう」からだ。小型ノートPCでは一般的に大きくても500GB前後のSSDを搭載しているのがせいぜい。それではまったく足りない。
大容量SSDで、突然のリクエストにも対処できる余裕が生まれる
一方、スタジオでもロケ現場でも、写真撮影の際には、仕事の依頼元であるクライアントにもその場ですぐに見栄えを確認してもらうことがある。そのためカメラとPCはUSB接続し、シャッターを切るたびに自動でデータ転送して画面表示するスタイルが基本。したがって、持ち運びや移動に都合のよいノートPCであることは必須。レスポンスよく画像表示するためにも、内蔵ストレージへのデータ転送速度や書き込み速度も非常に重要だ。
速度を考えると内蔵ストレージはSSDが鉄板。同時に、長期出張に耐えられる大容量も実現していなくてはならない。SZ6はその点、256GB/512GB/1TBの選択、あるいはSSD128GB+HDD1TBという選択もできるため、小型ノートPCに似つかわしくない高速大容量のSSD1TBを内蔵できるのもメリットだ。「必ず内蔵ストレージのデータの空きをつくってから海外に行っている」と話す阿部氏だが、SZ6のSSDは1TBの容量をもつことから「削除しなかったとしても耐えられますよね」と余裕のあるストレージに安心した表情を見せる。
これは、「忙しくて削除し忘れることがあるから」という意味ではない。クライアントによっては、いったん納品しても「別のパターンの写真が欲しい」と後から要望してくることも少なくないのだとか。1つ、2つ前の案件でも撮影した写真データを手元に残しておけば、海外滞在中に不意にリクエストされたとしても素早く対処できる、というのが削除がためらわれる理由だ。
もし手元にデータがなければ、「スタジオにいる他のメンバーと連絡を取り合って対応しなければならない」(阿部氏)ため、大きなタイムロスが発生する。まだアクティブな案件はもちろん、クロージングしそうな案件でも、それらの写真データを安全のため残しておけるストレージの余裕があることが、フォトグラファーにとっては不可欠な条件なのだ。
視野角の大きさ、自然な色味がクライアントの満足度に貢献
次に阿部氏が強調していたのが、ディスプレイの品質の高さ。SZ6のノングレア液晶ディスプレイは12.1インチ、WUXGA(1920×1200ドット)で、サイズを考えるとかなり高精細な画面と言える。その高精細を活かし、写真のきめ細かいところまで映し出す美しさがまず1つ目のポイント。さらに同氏は「普段スタジオで仕上げに使っている外部ディスプレイに近い、少し色温度が高い色味になっているような印象なので違和感がない」とも話す。
現場で使う画面の小さいノートPCでは、正確な発色に設定するのが難しいため、そもそも色味は気にしていなかった、と打ち明ける同氏。しかしSZ6であれば事情は大きく変わる。現場で写りをチェックするクライアントに最終納品物と遜色のない色味で見せられることは、仕事をスムーズに進めることにもつながるだろう。
特に最近はあえてナチュラルな色合いを避け、「Instagramっぽい加工されたような色合いを好むクライアントも増えてきている」とのことで、現場で仕上がり時に近い正確な色味を見せられるかどうかは今後ますます重要になりそうだ。
加えて、SZ6のノングレア液晶ディスプレイは、屋外ロケ中は日光による映り込みが発生しにくい点がメリットだとも語る。通常屋外ではPCの画面をシェードで囲い、正面からのぞき込むようにして撮影済み写真をチェックするものだが、それだと複数人でチェックしたい時に交代で見るような形になってしまう。対してSZ6のディスプレイは「シェードがなくても見える。視野角も広いのでクライアントが横からのぞき込みやすいのもいい」と、同氏は現場での利便性の高さを挙げる。
幅広い応用と対応に備えられる充実のインターフェース
純粋なPCとしての処理性能はどうだろうか。阿部氏が普段から使うアプリケーションはAdobe LightroomやAdobe Photoshopがメインだそうだが、「ソフトの立ち上がりは、たしかに速い」と何度も繰り返し口をついて出るほどだった。起動後は、RAWデータの現像にしても画像加工にしても「高速で、ストレスがない」。事実、RAWデータ1枚の現像を実演してもらったところ、わずか2~3秒しかかかっていなかった。
SZ6が備える豊富なインターフェースのアドバンテージも高いと阿部氏は言う。SZ6の特徴の1つである光学式ドライブは、ロケ現場で撮影した写真データをクライアントからの要望に応じてその場で渡すようなシーンに活躍しそうだとのこと。普段は外付けの光学式ドライブを、使う使わないにかかわらず常に携帯していたが、SZ6であれば最初から内蔵しているため、外部機器をいちいち持ち運ぶわずらわしさがない。
3つのUSB 3.0ポート、SDカードスロット、SIMカードスロットなど充実したポート類も、持ち運ぶカメラ関連機材の多いフォトグラファーにとって重要度の高い装備だという。カメラ本体や、CF(コンパクトフラッシュ)用のカードリーダー、もしくはスマートフォンは、データ転送や充電のためにUSBポートに同時に接続することがある。3つのUSBポートは、一時的に接続する機器が多くなるときに備えられる、という意味で安心だと言う。
また、阿部氏が使用するカメラは、1台にSDカードとCFの2つを同時装着できるもの。RAWデータは高速で信頼性の高いCFに、それと同内容の軽量なJPEG画像はSDカードに、それぞれ分けて保存するよう設定している。このため、SDカードスロット付きのSZ6では、クライアントから「今すぐアタリ(用の画像)がほしい」と言われた時でも、カメラからSDカードだけ取り出して必要な画像を素早く取り込み、メール添付などで渡す、といった手順が容易になる。
さらにLTE対応モデルでは、SIMカードを装着することで、Wi-Fiスポットを探したりスマートフォンでテザリングを設定したりすることもなく、すぐにインターネットに接続できる。外出中にクライアントにデータを送る必要があるときも、手早くメール送信可能という意味でも利便性は高い。
外ロケ専用の共用マシンにも最適!?
最後に言及したのが携帯性と頑丈性。フォトグラファーは、ロケになると大量のカメラ機材を運ぶことになる。それにノートPCも加わるわけだが、一杯に詰まったカメラバッグには、ある程度大きさのある通常のノートPCは入れることが難しい。無理に詰め込むとPCを破損させてしまう可能性も高いだろう。そのため阿部氏は、「ノートPCだけ別のバックパックに分けて運んでいた」という。
ところが、「コンパクトで軽いのに、見た目はしっかりしていて不安がない。そんなギャップがあった」と阿部氏が言うSZ6は、その小ささと頑丈さのおかげで、カメラバッグのポケットにも無理なく入れられる」とのこと。「100kgf加圧振動試験(非動作時)」や「76cm落下試験(底面方向・動作時)」にも耐える高い頑丈性を誇るSZ6なら、カメラバッグで運ぶことによる振動や圧迫があってもまず故障することはないだろう。
その話の延長で、にわかに「SZ6を撮影用PCにして、ずっとカメラバッグに入れておくのもいい」といった応用方法や、「メンバー共用の外ロケ専用のPCにするのもおもしろい」といったアイデアまで飛び出した。なんともぜいたくなレッツノートの活用法だが、コンパクトであるにもかかわらず頑丈で高性能なSZ6だからこそ、可能と思わせる使いこなしに違いない。
フォトグラファーにもビジネスマンにも平等に性能を発揮する
SZ6がいかにプロフォトグラファーの仕事に役立つか、阿部氏の話から十分に想像できたかと思う。が、以上のポイントとなる部分は、いずれもフォトグラファーではない人のあらゆるビジネスシーンにもマッチすることではないだろうか。
例えば、ストレージ容量について言うと、それほど大きなデータを扱わない職種であっても、大容量であればあるほどビジネス用途で長く使い続けられることにつながる。取引先との過去のやりとりや納品データを参照することも、少なからず発生する作業のはずだ。
SSDやCPU、メモリの高速さは、単純なファイル操作だけでなく、アプリケーションの起動や動作自体にもかかわってくる部分。画像編集ソフトを使うことはなくても、Office文書を頻繁に扱う業務なら、同じようにアプリケーションの起動速度が重要となる。
高精細で反射の少ないノングレア液晶ディスプレイは、言うまでもなくビジネス向けだ。視野角が広く、視認性の高い画面のため、ミーティングで大勢がのぞき込むシチュエーションであってもくっきりした映像で見せることができる。明るい屋外でも、緊急でPCを操作する際に反射して画面が見にくい、なんてこともない。
ビジネスバッグに容易に収納できるコンパクトさと軽量さや、満員電車で圧迫されても故障しない頑丈性は、毎日混雑のなかを通勤するビジネスマンにまさしくぴったりの仕様とも言える。
フォトグラファーにも、ビジネスマンにも、SZ6は同じようにその性能をいかんなく発揮して、どんな仕事もフルサポートしてくれる“実戦力”の高いノートPCであることに変わりない。そして11月17日に登場する限定200台、1TB SSDを2つ搭載する特別仕様のSZ6なら、さらに応用幅の広いパートナーとして活躍してくれるはずだ。
カスタマイズレッツノート15周年記念モデル 200台限定の「SZ6」
SSD 1TB×2搭載のハイエンドモデルで、満点の星のきらめきを思い起こさせるメタリック調のスペシャルブラック天板「Full Star Black(フルスターブラック)」となっている。また、世界に1台限りの特別感を演出する、特別シリアルNo.をミラー印刷した銘板が付属される。
また、SZ6用にレッツノート×PIGMENTのコラボ天板「ehada」も登場。和の伝統技法を採用した天板デザイン10種類をラインナップ。カスタマイズレッツノート15周年記念の詳細はこちら。
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